2020年10月2日金曜日

 読売新聞オンライン

コロナ重症患者の死亡率が6月境に半減…理由は患者の年齢、治療法も進歩

国立国際医療研究センターは、新型コロナウイルス感染症の重症患者の死亡率が、6月以降、その前と比べて半減した、との全国調査の結果を発表した。同センターは、9月上旬までに登録された345医療機関の入院患者約6000人を対象に解析。6月5日以前を「第1波」、同6日以降を「第2波」として比較した。

 入院時に、酸素投与や人工呼吸器が必要だった重症患者の死亡率は、第1波は19・4%だったが、第2波では10・1%に減った。入院時に重症ではなかった患者の死亡率も、第1波では2・6%だったが、第2波は0・5%に低下した。

 死亡率低下の理由として、同センターは、〈1〉第2波は若い患者が多かった〈2〉治療法が進歩した〈3〉治療が早く始められるようになった――などを挙げている。発症から入院までの平均日数は、第1波は7・6日だったが、第2波は5・1日に短縮された。

 死亡した患者の大半は70歳以上の高齢者。心肺や腎臓、脳血管などに持病がある人は死亡率が高かった。

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