2020年7月13日月曜日

気象庁によると、今年は猛暑になるという予想もあり、例年以上にエアコンが活躍しそうです。
「エアコン」といえば、電気代がかさむ原因になりがち。読者アンケートでも知りたいという声が多かった「エアコンのおトクな使い方」について、ENECHANGE株式会社(以下エネチェンジ)と、節約アドバイザーの丸山晴美さんに聞きました!
リモコンを持って悩む女性© ESSE-online リモコンを持って悩む女性 少しでも電気代を節約できるエアコンの使い方って?(※写真はイメージです)

こまめなオンオフ、冷房or除湿etc…エアコンの使い方、どっちがおトク?


夏の電気代の半分以上を占めるのがエアコン。迷いがちな4つの「どっち?」をきちんと知って、効率よく電気代をカットしてみてくださいね。
(1) こまめなオンオフVSつけっぱなし
ベッドでエアコンをつける女性© ESSE-online ベッドでエアコンをつける女性 エアコンがもっとも電力を使うのは、室内温度を設定温度まで下げるとき。気温が高い日中にこまめにスイッチをオンオフすると、その都度室温を下げる電力がかかり、電気代がかさみます。
電気代を節約するには、一度適温まで冷やしたら、「自動運転」にしてそのままの温度を保つのが正解。子どもの送り迎えや近所への買い物など短時間の外出なら、つけっぱなしでお出かけを(エネチェンジ調べ)。
(2) エアコン単体VS扇風機の併用
エアコンと扇風機© ESSE-online エアコンと扇風機 エアコンの運転中に扇風機の角度を上側に向けて回すと、空気が攪拌されて冷気が部屋に行き渡り、設定温度を上げても快適になります。
エアコンの温度を1度上げると電気代が10%カットでき、月約388.8円の節約に。扇風機の電気代は月約259.2円なので、エアコンの温度を1度上げて扇風機をつければ部屋も涼しく、約130円おトクです(消費電力600Wのエアコン、40Wの扇風機を1日8時間使用した場合/エネチェンジ調べ)。
(3) 古いエアコンを大事に使うVS最新型
エアコンの性能は年々進化していて、センサーで人のいる位置や運動量、滞在時間を感知し、省エネ効率を高めています。結果、6畳向けエアコンで比較すると、1時間あたりの電気代は15年前は29.16円、10年前は20.39円、最新型になると16.34円に確実にダウン。 15年前のエアコンを最新のものに買い替えると年2万3000円以上節約になるとの試算もあるので、買い替えもおすすめ(エネチェンジ調べ)。
「家族が集まる場所は最新型、子ども部屋など限られた時間しか使わない場所用に今までのものなど、使い分けて購入費をカットしても」(丸山さん)
(4) 冷房機能VS除湿機能
エアコンの除湿には、冷房と同じ仕組みで部屋を冷やしつつ除湿する「弱冷房除湿」と、部屋の温度は下げずに湿度だけを下げる「再熱除湿」の2つの方式が。弱冷房除湿の電気代は冷房とほぼ同じですが、再熱除湿は部屋の温度を下げないように空気を温めるため、電気代がアップ。
夏は冷房と除湿を兼ね備えた弱冷房除湿がおトクなので、家のエアコンに備わっているか確認して(エネチェンジ調べ)。
発売中のESSE8月号には、他にも気になる風呂にまつわる疑問や、キッチンにまつわる疑問なども解消! 夏の水道光熱費&レジャー費を網羅した特集となっています。ぜひチェックしてくださいね。
<イラスト/ニッパシヨシミツ 取材・文/ESSE編集部>
【監修/エネチェンジ】
ENECHANGE株式会社が運営する電力・ガス比較サイト。住んでいる家の郵便番号と世帯人数を入力するだけで最適なプランを診断するサービスを展開。診断回数は1000万回を突破
家計に直結する食費。「買い物をするときは、商品をじっくり吟味」するのが節約につながりそうなイメージがありますが、買い物ルールを決めてしまうことで、時短と節約が同時にかないます。
ここでは時短を意識しつつ、節約のためには手を抜かないESSE読者・Sさんのお買い物に密着。40分間の買い物をリポートします!

買い物上手はこうしてる!40分で失敗しないスーパーの回り方

夫、子ども3人と暮らすSさん。月の食費は2万円台をキープしています。 買い物は週予算5000円以内で、週に1回、1週間分の生鮮食品&デイリー食材をまとめ買いしています。
【店内はこう回る!】
(1) 野菜 ↓ (2) 日配品 ↓ (3) 魚 ↓ (4) 肉 ↓ (5) 総菜・半調理おかず ↓ レジ
(1) 野菜コーナー:入り口の目玉野菜をチェック
© ESSE-online キャベツの山 店にとって、その日いちばんの自信商品は絶対に買ってほしいもの。 「たいてい旬のものが並んでいます。安くて、栄養面でも◎」
<時短テク>泥つきの野菜は処理ずみのものに頼る
© ESSE-online ささがきごぼう 「泥やアク抜きが必要なゴボウやサトイモなどは、特売でもあえて買いません」 即調理可能な商品や冷凍ものを選び、時間と手間をカット。値段も安定しているのでじつはおトク。
フルーツ© ESSE-online フルーツ フルーツは見切り品をチェック
この日買ったのは目玉野菜のキャベツ、ネギ、タマネギ、トマト、長イモ、白菜、大根、ささがきゴボウ、モヤシ、シメジ、パプリカ、洋ナシ。 節約食材のモヤシ、キノコは必須。フルーツも込みで、週1000円を目安に購入。
(2) 日配品コーナー:節約食材をルーティン買い
納豆や豆腐類、ヨーグルトなどの必ず食卓にのぼる食材は、購入が決まっているので迷わずカゴに。 「その日最安値の商品を選ぶから、毎週違う商品を食べることになり、飽きません(笑)」
<節約テク>価格が変動する加工品はグラム当たりの金額を計算
買い物かごと女性© ESSE-online 買い物かごと女性 ソーセージなどの加工肉はメーカーや商品によって内容量が大きく異なるので、グラム単価を重視。 「特売品より徳用パックの方が安い場合も」
この日買ったのは、納豆、豆腐、ソーセージ、ヨーグルトなどルーティン買いするもののなかから、買いたさなければいけないものを購入。合計約700円
(3) 魚コーナー:切り身や干物を活用する
ホッケを持つ女性© ESSE-online ホッケを持つ女性 下処理に費やす手間を考え、多少割高でも“焼くだけ”、“煮るだけ”系のすぐに食べられるパックを優先的に購入。
「冷凍保存もしやすく、最後まで食べきれるのでムダも出ません」
<節約テク>魚は子どもたちに選ばせる
避けられがちな魚も、子どもたち自身に「これ食べたい!」というものを選んでもらったら、完食率が驚くほどアップ。 「自分が選んだ魚なので、残さず、喜んで食べますよ」
ここでは2割引きだったホッケの干物3枚と、サンマの切り身3尾分を購入。魚介は毎週2~3種類+冷凍品や缶づめ系で計800~1000円前後購入しています。
(4) 肉コーナー:チラシある肉をチェック
チラシ掲載の特売品など、お買い得品が並ぶ確率大。まずはこの場所から見てその日の傾向をつかみ、壁側の売り場に移ります。 「この時点で1週間分のメインおかずを決定します」
<節約テク>100g100円以下の肉しか買わない
若どりむね肉47円© ESSE-online 若どりむね肉47円 どんなに割引率が高くても、100g単価が100円を超えるものはパス。 「こうやってわが家の適正価格を決めておくと、迷わず取捨選択できます。安くても十分おいしい!」
激安特価、100g77円の牛こま切れ肉と、食卓に頻出する豚こま肉を購入。ほかにはおつとめ品の牛タン薄切りや鶏手羽肉で計1400円。
(5) 総菜・半調理おかずコーナー:半調理おかずは割り引きずみのものを狙う
お弁当のおかずや、あと1品というときに重宝する半調理品は、割り引きでおトクなら積極的に購入します。 「仕事で疲れた日も、これらで乗りきれます」
この日は、子どもたちの大好物ポテト入り揚げギョーザを半額でゲット。揚げるだけのメンチカツも半額で、2つ合わせて500円以内に収まりました。
●支払いはスマホでサッと
スマホで支払い© ESSE-online スマホで支払い この日の買い物は3951円でした。 支払い時も、時短を意識しているSさん。 「dポイントとひもづけしているので、貯まったポイントを使って、毎月子どもたちとファストフードで無料ランチを満喫しています」
●収納場所ごとに袋を分ける
スーパー袋3つ© ESSE-online スーパー袋3つ ・チルドに入れるもの ・冷蔵庫に入れるもの ・室温で保存するもの
帰宅後、食材を保管する場所を想定し、袋づめの段階から分けてビニール袋につめます。 「保管する場所に持っていき、袋から出すだけでOK。冷蔵庫と保管庫を行き来したり、食材を探す負担が軽くなります」

購入した食材を駆使して!1週間の献立はこちら


<月>
サンマ料理© ESSE-online サンマ料理 メインは双子が選んだサンマ。副菜に牛タン炒めと長イモ和え。
<火>
手羽元ポトフ© ESSE-online 手羽元ポトフ 鶏手羽元のボリューム満点ポトフにアヒージョ、豆腐グラタンなど。
<水>
ガパオ© ESSE-online ガパオ ガパオのワンプレート。 前日のポトフをカレースープにリメイク。
<木>
揚げギョウザ© ESSE-online 揚げギョウザ 揚げギョーザ、牛肉のオイスター炒め、サラダ、春雨スープで中華風。
<金>
とろろネギ牛丼© ESSE-online とろろネギ牛丼 とろろネギ牛丼でラクを! 具だくさんみそ汁で栄養バランスも◎。
<土>
揚げ豆腐など© ESSE-online 揚げ豆腐など 週末はイベントで忙しいため、冷凍野菜も駆使して15分調理

大阪府の新型コロナウイルス対策本部会議で、黄信号の点灯を宣言する吉村洋文知事(中央)=大阪市中央区の大阪府庁で2020年7月12日午後6時34分、田畠広景撮影© 毎日新聞 提供 大阪府の新型コロナウイルス対策本部会議で、黄信号の点灯を宣言する吉村洋文知事(中央)=大阪市中央区の大阪府庁で2020年7月12日午後6時34分、田畠広景撮影  大阪府は12日、未就学児から70代の男女32人が新型コロナウイルスに新たに感染したと発表した。うち経路不明者が21人を占めたとして、休業などを要請する際の独自基準「大阪モデル」に基づき、警戒を呼びかける「黄信号」を初めて点灯
させた。同日夕には対策本部会議を緊急開催し、感染拡大の恐れがある「夜の街」を中心に対策を徹底する一方、公立学校の一斉休校や施設への休業は求めない方針を確認した。

 府によると、1日当たり32人の感染が確認されるのは5月21日に緊急事態宣言が解除されて以降で最多。府内の累計感染者数は2027人になり、2000人を突破した。府内では6月下旬以降に増加に転じた。この1週間の新規患者数は軽症や無症状が多い若者を中心に140人を超え、経路不明者も高止まりしていた。
 大阪モデルでは「黄信号」が点灯する条件として、①新規の感染経路不明者(直近7日間平均で10人以上)②経路不明者数の前週比(同2倍以上)③直近7日間の累積新規感染者数(計120人以上かつ後半3日間で半数以上)――の3指標を設定。12日の感染状況を踏まえた結果、①13・29人②2・16倍③計142人かつ後半3日間は82人――と全て基準を上回った。
 社会経済活動の維持を重視する吉村洋文知事の意向を反映する形で、モデルの基準は3日、黄信号が点灯しにくいように緩和されたばかりだった。
 吉村知事は会議で、飲酒などを伴う「夜の街」関連と若者の間で感染が広がっていると指摘。「社会経済に与える影響を最小限にしながら、ピンポイントの戦略を打つ」と述べた。
 会議では、府民に「3密」の回避を含む感染防止対策の徹底を求める方針が決まった。20代の感染が急増しており、夜の繁華街で飲食する若者には大声での会話や回し飲みを控えるよう、大学や専門学校を通じて注意を促す。対策を取っていない「夜の街」の施設の利用自粛も呼びかける。
 施設側には感染防止ガイドラインの順守や感染者が出た場合の追跡対策の導入を求めた。重症化リスクが高い高齢者への感染拡大を防ぐため、高齢者や関連施設に注意喚起する。
 通天閣(大阪市浪速区)と太陽の塔(吹田市)では12日夜、警戒度を示すライトアップが再開され、黄色のライトが点灯された。
 一方、大阪モデルでは重症者の病床使用率が70%以上に達した場合、医療崩壊の恐れがあるとして「非常事態」を示す「赤信号」がともるが、使用率は2・7%(12日現在)にとどまっている。【芝村侑美、石川将来、田畠広景】
球磨川に架かる人吉市内の橋。堤防より高い位置にあるが激流に襲われ、欄干には漂着物が絡みついていた=熊本大くまもと水循環・減災研究教育センターの報告資料より

© 毎日新聞 提供 球磨川に架かる人吉市内の橋。堤防より高い位置にあるが激流に襲われ、欄干には漂着物が絡みついていた=熊本大くまもと水循環・減災研究教育センターの報告資料より






 記録的豪雨による1級河川・球磨川の氾濫などで熊本県南部を中心に甚大な被害が広がった九州豪雨で、球磨川流域の同県人吉市などを現地調査した熊本大くまもと水循環・減災研究教育センター(熊本市)は、今回の氾濫による浸水深が戦後最大とされてきた「昭和40年7月洪水」(1965年)を上回り、記録に残る球磨川水害では最大級だったとの見方を示した。
 同センターの減災型社会システム部門長、松村政秀教授(橋梁=きょうりょう=工学)らが発生翌日の5日から人吉市や同県芦北町、津奈木町の被災現場を調査した。国土地理院の浸水推定図などによると、人吉市内は球磨川右岸の市街地を中心に川沿いの東西約5キロ、南北約1キロに浸水被害が広がっていた。
 日本三大急流の一つで「暴れ川」の異名を持つ球磨川は過去にも度々氾濫して水害をもたらしてきた。昭和40年7月洪水では家屋の損壊・流失が1281戸、浸水は床上と床下で計1万2825戸。国土交通省八代河川国道事務所によると、その後も「平成23年6月洪水」(2011年)まで少なくとも9回の洪水被害が起きている。
 松村教授らは現地の建物などに残った浸水の跡の高さを計測して過去の洪水や堤防の高さと比較した。
 今回の水害で国宝指定の5棟のうち拝殿や幣殿(へいでん)などが床上浸水した人吉市上青井町の青井阿蘇神社。神社の横の電柱には昭和40年7月洪水の時の浸水深が2・3メートル、1971年の「昭和46年8月洪水」の時の浸水深が1・1メートルと記録されているが、今回の浸水の跡は3メートルの高さに達していた。
 神社の数百メートル下流で、より球磨川に近い同市下青井町の電柱は昭和46年水害が1・1メートル、昭和40年水害が2・1メートル、今回は4・3メートルの高さに浸水痕があった。
 球磨川や支流の山田川に近い建物には、堤防より2メートルほど高い位置まで浸水した跡があった。市中心部の人吉橋は堤防より高い位置に架けられているが、それでも水位は橋を超え、欄干には流木などが絡みついていた。橋の北側の浸水深は3・5メートルほどだった。
 人吉市はハザードマップの策定に当たって昭和40年7月洪水の時の雨の降り方を想定。降水量は80年に1回程度起こる規模として、人吉地点上流域の2日間総雨量を440ミリと想定してきた。しかし、球磨川上流の同県湯前町では雨が強くなった3日夕以降、18時間で470ミリを超える雨量を観測。中流域の人吉市内では場所によって想定の倍以上の浸水が起こっていたことが分かった。
 「記録が残っている過去の洪水を上回り、想定以上の浸水が起きていたことは間違いない」と松村教授。同センターは調査結果をホームページで公開し、随時更新している。【
京都府庁© 京都新聞社 京都府庁  京都府と京都市は12日、未就学児から30代までの男女8人が新型コロナウイルスに新たに感染したと発表した。いずれも無症状か軽症。府によると、南丹市の京都中部総合医療センターに勤務する20代女性看護師=同市=も含まれ、同センターは当面、全診療科で救急や外来、入院の受け入れなどを停止する。
 同センターでは、看護師と濃厚接触した医療従事者と入院患者を順次検査する。現在のところ、症状が出ている人はいないという。
 京都市によると、市内の感染者7人のうち10~30代の男女4人は、先月30日にクラスター(感染者集団)が発生した飲食店の利用者たちが2次会と3次会でそれぞれ訪れた、接待を伴う飲食店の従業員という。
 30代女性と未就学児は9日に陽性が判明した30代男性の妻子で、未就学児が利用していた保育園は13~15日に臨時休園する
 九州各地を襲った豪雨で、家屋が浸水するなどした被災地では12日、休日を利用したボランティアによる支援が本格化した。新型コロナウイルス対策のため県をまたぐ募集は見送られたが、それでも受け入れの想定を上回るほど多くの人が訪れ、復興に向け汗を流した。
 球磨川の氾濫で大きな被害が出た熊本県人吉市では、計236人のボランティアが駆け付け、予定の200人に達したため、1時間早めて受け付けを締め切った。前日は強い雨で作業を中止したが、日差しが戻り気温も上昇。検温を済ませ、マスクを着けた参加者は、熱中症に注意しながら被災家屋の片付けに精を出した。
 市内の高校2年溝口郷さん(16)は、地域について学ぶ活動の際に世話になった茶葉製造会社で泥出し作業をした。「重労働だが、ありがとうと言われると頑張れる」。登山の予定を変更して友人4人と訪れた熊本市の高屋敷しのさん(49)は「被害は想像以上。少しでも力になれるよう週末ごとに通いたい」と話した。
 乗客乗員520人が亡くなった1985年の日航ジャンボ機墜落事故から来月で完一さん 地元有志らによるボランティア「御巣鷹の事故を忘れない会」のメンバーが参加。曇り(77)らが、慰霊登山が行われる道に大小色とりどりの風車を飾り付けていった。
空の下で始めたが、風車を犠牲者の墓標が多く立ち並ぶ「スゲノ沢」付近の登山道に付け終えると、晴れ間がのぞき、そよ風が静かに風車を回していた。
 風車は遺族やボランティアから寄付され、2015年ごろから登山道に飾り付けている35年となるのを前に、現場となった「御巣鷹の尾根」(群馬県上野村)で12日、管理人の黒沢。
会見で笑顔を見せる藤井聡太七段=北海道札幌市のホテルエミシア札幌
© デイリースポーツ 会見で笑顔を見せる藤井聡太七段=北海道札幌市のホテルエミシア札幌  将棋の藤井聡太七段(17)が、木村一基王位(47)に挑戦する第61期王位戦七番勝負第2局前日の12日、対局場である北海道札幌市の「ホテルエミシア札幌」で、前日検分と会見が行われた。幼少期の家族旅行以来の北海道訪問という藤井七段は、早くも“勝負メシ”を楽しみにしている様子。9日の第91期棋聖戦五番勝負第3局では渡辺明三冠(36)に敗れてタイトル戦初黒星を喫したが、笑顔も見せるなど終始リラックス。完全に気持ちを切り替えた。
 久々に訪れる北海道の楽しい思い出が去来したのか、会見に臨んだ藤井七段は、しばしば笑顔を見せながら質問に答えるなど、普段以上にリラックスした様子。3日前に手痛い敗北を喫したショックはみじんもうかがわせなかった。
 この日、地元の愛知県から空路で札幌入りした藤井七段。飛行機に乗るのは幼少期の家族旅行で北海道を訪れて以来だと明かし、「かなり久しぶりで、結構緊張したんですが…」とはにかみつつ、「空からの眺めを楽しみました。無事に着いて良かったです」と珍しくちゃめっ気も交えた。
 北海道の印象を問われると、「おいしいものがたくさんあるという印象。そのあたりも楽しみにしたいです」とニッコリ。注目される昼食については、笑いながら「自分では決めているんですが…、明日には分かることですので」と、“封じ手”にしまい込んだ。
 史上最年少タイトルに王手を掛けて臨んだ9日の棋聖戦第3局は、渡辺三冠の研究の前に屈した。それでも「内容としては次につながるものもあったかと思う」と、あくまで前向き。しっかり精神面もリセットした。
 相変わらずの過密日程にも「対局は多いですけど、自分としてはいい状態をキープできてるかなと思っています」と充実感を漂わせた。13、14日の対局を終えると、16日には大阪市の関西将棋会館で棋聖戦第4局が控えている。再び連勝街道に乗るためにも、絶対に落とせない一局に、自然体で挑む
パーラの守備妨害で併殺となり、審判団と話す巨人・原監督© 中日スポーツ 提供 パーラの守備妨害で併殺となり、審判団と話す巨人・原監督 ◇12日 巨人2-3ヤクルト(ほっともっとフィールド神戸)
 巨人は今季初の4連敗で開幕から守ってきた首位から陥落した。
 この日は1回2死一塁からヤクルト村上の左中間への飛球を中堅丸と左翼亀井が“お見合い”し、これが先制の適時二塁打に。攻撃でも1点を追う6回1死一、三塁で悔やまれるプレーが起きた。炭谷の遊ゴロの際に一塁走者パーラが二塁に滑り込んだ際にベースカバーに入った山田に接触した。転倒し一塁へ送球できなかったため高津監督がリクエスト。その結果、危険なスライディングと判断され、打者走者の炭谷もアウトになった。巨人は思わぬ形で同点機をつぶしてしまった。
 一方、ヤクルトは引き分けを挟んで4連勝で、昨年4月以来の首位になった。
鹿児島県知事選で当選を決め、支持者を前に笑顔の塩田康一氏=12日夜、鹿児島市© KYODONEWS 鹿児島県知事選で当選を決め、支持者を前に笑顔の塩田康一氏=12日夜、鹿児島市  任期満了に伴う鹿児島県知事選は12日投開票の結果、新人で元九州経済産業局長塩田康一氏(54)が、再選を目指した自民、公明推薦の現職三反園訓氏(62)、元知事伊藤祐一郎氏(72)ら計6氏を破り初当選した。与党は2016年の前回知事選に次いで敗北。地方での「安倍離れ」が進んだ格好で、年内にも取り沙汰される衆院解散・総選挙の時期など戦略に影響を与える可能性もある。
 投票率は49.84%で、参院選との同日選となった前回16年の投票率56.77%を下回った。
 塩田氏は県経済の立て直しなどを訴えたほか、現職や元職を念頭に「今でもない、前でもない」と県政刷新を掲げた。