「やめる・手放す・断る」3つの心がけで「自分に本当に必要なもの」を見極め、節約体質に
節約の第1歩は、ムダな支出を減らすことです。
便利な節約グッズに飛びついてしまう人もいますが、節約グッズを購入する前に、まずはどうしたらムダな支出が減らせるのか考えてみましょう。
節約に大切な心がけを知ることで、節約グッズの効果を高められます。
今回は「節約に大切な3つの心がけ」と「必要かどうか判断するコツ」について紹介します。
© マネーの達人 提供 やめる・手放す・断るで自然と節約体質に
節約に大切な3つの心がけとは
家計管理に役立つ節約術は、買い物法から生活の知恵までさまざまです。これらの節約術の効果を高めるためには、節約に大切な3つの心がけ、
「やめる」、「手放す」、「断る」を意識することです。
1. やめる
まず単純に、
「買う」をやめれば浮いたお金は別のことに使えます。
必需品を除いた買い物では、本当に必要かどうか考えることが大切です。
「他の物で代用できない?」
「得られるメリットは?」
など、よく考えて安易に買うことを避けましょう。
また、定期購読の雑誌やサブスクサービスなど、契約当時に比べて利用が減っているようなら、やめることで支出をカットできます。
2. 手放す
使う予定がないのに持ち続けているものは、
処分または売却して手放すことが大切です。
手放すことなく物が増え続けると、本当に必要かどうか判断するのがむずかしくなります。
とくに、服・バッグ・本などは、
・ 潔く処分する
・ またはメルカリで売却して循環
させましょう。
また、車検代・ガソリン代・保険料・修理代など維持費がかかるマイカーは、ライフスタイルの変化や使用頻度に応じて手放すという選択肢もあります。
とくに公共交通機関が充実していて、
・ 通勤に車を使っていない
・ 車が趣味というわけではない
・ 送迎やまとめ買いの必要がない
という人であれば、まとまった支出を減らせます。
© マネーの達人 提供 利用頻度の低いマイカーを売却
3. 断る
街中やお店で配っているサンプル商品や、身内や友人が「使わないから」とくれる日用品や雑貨類などを、なんとなくもらってしまうという人も多いのではないでしょうか。
しかし、タダでもらえるものがすべてお得とは限りません。
使わなければ手放す際に処分料がかかったり、お返しのほうが高くつくこともあるでしょう。
わが家では、いただいたゴルフ用品を処分した経験があります。
売れる状態ではなかったため、粗大ごみ処分料として400円かかりました。
もちろん、使える・好みに合う・売れるなら問題ありません。
そうでなければ、ムダな支出を減らすためにも、
断る勇気を持つことが大切です。
生活の見直しで支出が激減
「やめる・手放す・断る」を意識することで、
当たり前だと思っていた支出を減らせます。
何となく続けている習い事の月謝やサブスク料金、付き合いで参加しているだけの飲み会やランチ会など、本当に必要かどうか見直してみることがおすすめです。
1か月あたり・1回あたりのコスパをイメージして、ムダにつながらない思考と行動を心がけることで、節約効果が後からついてきます。
本当に必要か判断するコツ
筆者は、安くて便利な商品や、安くておしゃれな洋服などについ手が伸びてしまうことがあります。
しかしいざ購入する前に、本当に必要かどうか冷静に考えるようにしています。
ムダな支出をカットするためには、以下の3点について考えてみましょう。
1. 使い道を具体的にイメージできるか
2.「楽しい」、「うれしい」、「好き」という気持ちがわくか
3. 時短や快適さなど、明確なメリットがあるか
さらに、処分することも考えた上で、商品の購入やサービスの利用を検討することがポイントです。
もし他の方からのいただき物を断る場合は、はじめに相手の気持ちに感謝していることを伝えた上で、
「使いこなせない」
「食べきれない」
「置く場所がない」
など、
受け取れない事情を正直に伝えることで角が立ちにくくなります。
© マネーの達人 提供 貰い物を丁寧に辞退する
自分にとっての「大切」を見つめ直して節約上手
ムダな支出につながる行動を改善できれば、自然と節約体質になれます。
便利な節約グッズやおすすめの節約術を試しても、なかなか効果が得られないという人は、自分にとっての「大切・必要」を見直してみることが大切です。
身の回りの物やサービスと向き合って、「やめる」、「手放す」、「断る」をできることから始めてみましょう。(執筆者:成田 ミキ)