2020年11月4日水曜日

 

 米大統領選の開票が続く4日午前2時30分(日本時間同日午後4時30分)ごろトランプ大統領はホワイトハウスで演説し、「我が国に対する重大な詐欺が起きている」「我々は選挙に勝つ準備ができている。いや、率直に言って、我々は勝利した」と宣言した。まだアリゾナやペンシルベニアなど多くの激戦州で開票が続いているが、「最高裁判所に行く。全ての投票をやめさせる」と述べ、訴訟を起こして、開票作業をやめさせる考えを明らかにした。





 


 

 

 

© ハフポスト日本版

アメリカ大統領選の激戦州のひとつとされていたフロリダ州で、トランプ氏の当選確実となった。

フロリダ州の選挙人は29人。トランプ氏は2016年に続いて、フロリダ州で勝利することになった。

2016年の選挙では、トランプ氏は2016年にクリントン氏に1.2%差で勝利。フロリダ州からの11万3000票で、大統領への道が開けたと言われている。

フロリダ州の投票では、トランプ氏の新型コロナの対応への評価などが鍵となっていた。

バイデン氏にとっては、フロリダ州を落としたのは痛手だが、それでもバイデン氏が大統領となる可能性は残される形となる。

ポリティコによると、バイデン陣営はトランプ氏の勝利確実となる前、「 『私たちはここフロリダを取らなくてもまだ勝てる』という発言は、そのままだ」と投稿。

支援者たちに向けて励ましのツイートをした。

フロリダ州がなぜ重要とされているのか。

これは、「選挙人」という独特の制度によるものだ。

アメリカの全州とワシントンD.Cで計538人の選挙人のうち、270人を取った候補の勝利となる。

選挙人の数は、各州の人口比に応じて割り振られている。2つの州をのぞいて、得票数の最も多い候補が、その州を“総取り”する仕組みだ。

多くの州で、支持される政党はほとんど変わらない。

そこで重要となるのが、フロリダ州を含む「スウィング・ステート」と呼ばれる激戦州だ。

 


 

読売新聞オンライン