2020年9月20日日曜日


 読売新聞オンライン

[コロナの疑問]一度かかれば安心?…再感染 免疫の効果不明

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 感染症を発症した後に、体内からウイルスなどの病原体が消えて症状も治まってから、再び感染することを「再感染」と言います。再感染のしやすさはウイルスの種類によって異なります。はしかに感染すると強い免疫がつき、再感染しにくくなりますが、インフルエンザは1~数年後に再びかかる人も多くいます。インフルエンザは、新型コロナウイルスと共存する初めての冬になります。患者数がどうなるかについて増減両方の説があります。

 増える説は、昨季のインフルエンザの患者数と関係します。推計で約729万人と、1000万人を超える年もある中では、比較的少なくて済みました。このため、今季は免疫を持たない人が多いとみられ、インフルエンザにかかる人が増えることが懸念されます。

 一方、インフルエンザの患者は減るとの見方もあります。新型コロナの感染予防対策で、手洗いを適切に行い、室内ではマスクを着用するなど、衛生意識が高まっていることに加え、入国制限を続けていることも、インフルエンザの流行を抑えると考えられます。新型コロナとインフルエンザのウイルスが邪魔しあって、同時には流行しにくいとも言われます。

 世界保健機関(WHO)は、既に冬を迎えている南半球でインフルエンザはほとんど報告されていないとしています。ただ、新型コロナを恐れて医療機関の受診を控えている人がいたり、保健所などがインフルエンザをきちんと把握できていなかったりする可能性もあり、評価が難しいのです。

 インフルエンザに詳しいけいゆう病院(横浜市)の菅谷憲夫医師は「南半球の状況からはインフルエンザの患者が減る可能性はあるが、決して油断をしてはいけない。同時流行を想定し、検査、治療などの体制を整えるべきだ」と指摘しています。

 同時流行に備え、厚生労働省は10月1日から、高齢者らにインフルエンザワクチンの接種を行うよう呼びかけています。また、新型コロナに感染したと疑われる人はまず、かかりつけ医など身近な医療機関に電話で相談する新たな医療体制を整備していく方針です。地域の医療機関で迅速に検査を受けられるようにする狙いがあります。

 編集手帳・よみうり寸評

9月19日 編集手帳

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 わにさんが虫歯になってしぶしぶ歯医者さんに行った。歯医者さんは遊んでいたけど、わにさんが来たのでしぶしぶ治療をはじめる◆絵本のロングセラー『わにさんどきっ はいしゃさんどきっ』(五味太郎、偕成社)は、ワニと歯医者の心理を時々刻々とまったく同じセリフで描いていくところが他に類を見ない。治療開始の場面では、「こわいなあ」とふたりして心のなかでつぶやく◆ワニとの間で、よく似た心理劇があったことだろう。その生き物の大きな口と日々向き合い、発声法が人と同じであることを突き止めたという◆西村剛・京都大准教授(45)が加わる日米欧のチームが、愉快で奥深い研究をたたえるイグ・ノーベル賞を受賞した。「ワニにヘリウムガスを吸わせるのは大変でした」と西村さん。ガスで変化する鳴き声に耳を澄まし、口や鼻のなかで起きる「共鳴」という現象が人のそれと同じであることを解明した◆今どき、口、鼻、発声と来れば世を騒然とさせている問題を浮かべてしまう。それとは何の関係もない研究らしい。マスクやアクリル板とも。けったいな安心感とともに頬がゆるむ。

 

 


 

 

 

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毎日新聞