2020年9月27日日曜日

 編集手帳・よみうり寸評

9月27日 編集手帳

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 ため息は英語だと「sigh」。そう教えてくれたのは、スヌーピーでおなじみの漫画「ピーナッツ」だ。1950年、米紙で連載が始まり、来月で70年という◆かつて買い集めた和英対訳の日本版を引っ張り出すと、1冊290円。ピーナッツがロッキード事件の怪しい金の符丁であり、ピーナッツ農家出身のカーターさんが大統領になった頃だ◆かわいいだけの漫画ではない。少年少女の日々は幻滅の連続だ。野球でゴロを打たせると、内野手スヌーピーは“撃墜王ごっこ”に夢中で目もくれず、投手のチャーリー・ブラウンは力なくため息、Sigh…となる◆そんな主人公について、訳者の詩人、谷川俊太郎さんは〈37歳に思える時もあるし、70歳に感じられる時もある〉と記す。見方を変えると、どんな大人の心の中にも傷つきやすい子どもがいて、それゆえに世代を超えて愛されてきたのかもしれない◆ただし、当節は大人なのに、子どもじみた態度に出る人を見かける。選挙を前に「決着は最高裁で」と発言した大統領もこのタイプか。結果次第では訴訟に持ち込むつもりらしい。Sigh…ではある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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御嶽山噴火から6年、今も5人不明 観光客は半数に回復

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  • 朝日新聞デジタル

 死者・行方不明者計63人を出した御嶽山(長野・岐阜県境、標高3067メートル)の噴火災害から27日で6年を迎える。5人がいまだ行方不明で、活発な火山活動に阻まれ捜索は進んでいない。一方、登山道の安全対策は進んでおり、登山客の姿は戻りつつある。 【写真】御嶽山で出会ったカップルは「1週間遅ければ自分が…」と話す  噴火の影響で、9合目から先の立ち入りができなかった長野県王滝村側の登山道の規制が8月1日、6年ぶりに解除された。王滝頂上に鋼鉄製のシェルターや避難施設が整ったからだ。同県木曽町側では2年前に御嶽山頂(剣ケ峰)の登山が解禁されており、王滝頂上と合わせ、御嶽山を訪れる人は噴火前の半数ほどに回復している。  今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、遺族らによる26日の慰霊祭が中止に。27日は地元自治体による追悼式が山麓(さんろく)で規模を縮小して実施される。

朝日新聞社