2020年8月30日日曜日

そのひとつが石鹸です。
石鹸は、ボディーソープに比べてコスパが良いという特徴があります。
今回は、石鹸とボディーソープのコスト比較、さらにそれぞれのメリット・デメリットについて紹介します。
石鹸 VS ボディソープ
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「石鹸・ボディーソープ」のコスパを比較

石鹸派のわが家(4人家族)は、80g × 3個入りの商品を消費するのに1か月かかります。
一方、容量500mlのボディーソープを1回6ml(2プッシュ)使用する場合、4人で使うと約20日でなくなる計算です。

石鹸・ボディーソープのコスパ比較

コスパ比較© マネーの達人 提供 コスパ比較 石鹸とボディーソープでは、1か月あたり約600円、1年あたり約7,000円の差が出ます
ただし、使用する商品や回数、家族人数によってコスパに差があります。

「石鹸・ボディーソープ」のメリット&デメリット

コスパは圧倒的に石鹸の方が優れていますが、人によってはデメリットに感じる点もあります。
毎日使う物だからこそ、コスパだけでなく両方のメリット・デメリットもチェックしておくことがポイントです。

石鹸のメリット

・ 圧倒的にコスパが良い
・ 洗浄力に優れ洗い上がりがさっぱりする
配合成分が少なく肌に優しい
・ 紙パッケージが多く地球にやさしい

石鹸のデメリット

・ 水やお湯に溶けやすい
・ 衛生的に保つのがむずかしい
・ 泡立てる手間がある

ボディーソープのメリット

・ 泡立ちやすい
・ 衛生的で使いやすい
・ 香りや配合成分などバリエーションが豊富

ボディーソープのデメリット

・ 石鹸に比べてコスパが劣る
・ すすぎが不十分だと肌に成分が残りやすい
・ 配合成分によっては肌に合わないことがある
コスパよりも使いやすさや衛生面を優先したい人には「ボディーソープ」、コスパが気になる人やエコに興味があるという人には「石鹸」がおすすめです。
体を気持ちよく洗う
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石鹸を長持ちさせるコツ

石鹸のデメリットである「水やお湯に溶けやすい」ことは、石鹸の減りを早める原因のひとつです。
以下の点を心がけることで、石鹸を長持ちさせ、衛生的に保ちやすくなります。
・ 使ったら水ですすぐ ・ 浴室に置いたままにしない
・ 水切れが良い石鹸置きを使う
・ 半分にカットして1つずつ使う
手間に感じる場合は、「ネットに入れて使う(使い終わったらつるして水気を切る)」「風通しの良い換気窓の近くに置く」など、できるだけ石鹸をぬれたままにしないようにしましょう

石鹸は長持ちさせたらコスパ最強

ボディーソープから石鹸に変えることで、年間コストを節約できます。
石鹸は1個当たりの価格が安いので、試してみる価値ありの節約方法です。
まずは手ごろな商品を使ってみて、手間を感じないようであれば、自分にぴったりのお気に入り石鹸を探してみましょう。(執筆者:成田 ミキ)

NISAでの運用に「向いていない銘柄先日、楽天証券におけるNISAでの国内ETF買付代金ランキングを見ていると、個人投資家の驚くべき実態が映し出されていました。
NISAランキングなので、「長期保有向けの銘柄」が並ぶのかと思いましたが「短期での利ザヤ狙いの銘柄」が多かったのです。
今回の記事では、ランキングの内容を紹介しながら、NISAでの投資に向いている銘柄、向いていない銘柄について解説します。
© マネーの達人 提供 NISAでの運用に「向いていない銘柄

NISAでの国内ETF買付代金ランキング

2020年7月1日~31日の楽天証券におけるNISAでの国内ETF買付代金ランキングより、上位5銘柄を抜粋します。
上位5名銘柄は次の通りでした。
1位:
日経ダブルインバース上場投信
2位:
純金上場信託
3位:
NEXT FUNDS日経レバレッジ・インデックス連動型上場投信
4位:
楽天225ダブルベア
5位:
NEXT NOTES 日経TOCOM 原油ダブルブルETN
ランキングにあがっている銘柄は値動きが激しく、個人投資家が扱うには難しい銘柄が多いのです。
空売りやレバレッジ、逆張り思考で利益を出そうと考える個人投資家が多いのか、投資よりも投機的な思考が伺えます
次に、ランキング1~3位の銘柄を順に説明します。

1位:日経ダブルインバース上場投信とは

日経ダブルインバースの言葉を分解して考えてみます。
インバース(inverse):「逆」という意味ダブル:2倍の値動きを目指す
つまり、日経ダブルインバース上場投信とは、日経平均株価と逆の動きを2倍でする上場投信(ETF)ということです。
日経平均株価が1%上がった際に、反対に2%下がるという仕組みを持つ商品です。
もし、日経平均株価が1%下がれば、2%上がります。
日経平均株価が下がる見込みがある場合に日経ダブルインバース上場投信に投資すればよいと思われるかもしれませんが、
日経ダブルインバース上場投信は長期の投資には不向き
です。
日経ダブルインバース上場投信は、
日経平均株価1日の動きに対して−2倍で推移しますが、複数日の株価推移が−2倍というわけではない
ためです。
日経ダブルインバース上場投信は、短期売買で利益を狙う商品なのです。

2位:純金上場信託とは

純金上場信託© マネーの達人 提供 純金上場信託 ≪画像元:楽天証券[https://www.rakuten-sec.co.jp/web/market/search/quote.html?ric=1540.T]≫
純金上場信託とは、金(GOLD)の理論価格を目指すETFです。
金価格は2020年に入ってから上昇しており、2020年8月6日に金価格が最高値をつけました。
純金上場信託は東証で売買できるため、個人投資家でも簡単に金に投資できます。
金価格の上昇を背景に純金上場信託に人気が集まったのでしょう。

3位:NEXT FUNDS日経レバレッジETFとは

NEXT FUNDS日経レバレッジETFは、日経平均株価の2倍の動きをするETFです。
日経ダブルインバース上場投信と似ていますが、逆の動きをする銘柄ではありません
また、日経ダブルインバース上場投信と同様に、相場の流れをうまくとらえられた場合には大きな収益を期待できます。
しかし、相場を読み間違えた場合には損失が大きくなります。

NISAでの買付はどのような銘柄がよいか

3つの銘柄から分かるように、NISAでの国内ETF買付ランキングに名を連らねている銘柄群には、短期集中で利益を出すタイプのものが目立ちました。
しかしながら、NISAは金融庁が「家計の安定的な資産形成の支援」を目的に導入した制度であり、短期での利ザヤ狙いの商品には不向きです。
また、NISA内で取引した銘柄は特定口座で預かっている銘柄と損益通算したり、3年間の損失繰越控除(確定申告が必要)を適用できません。
本来であれば、投機的な性格を持つ銘柄はNISAで取引すべきではありません。
「証券会社の買付ランキングにランクインしている銘柄=人気があり、安心して買える銘柄」と考えてしまいそうですが、実は個人投資家には扱い難い銘柄がランクインしている場合も多く、ランキングを頼りに銘柄を選ぶ際には注意が必要です。(執筆者:元証券ウーマン 安田 小夏)
お金を増やそうとすることは良いことですがお金持ちになれば幸せになれるとは限りません。不幸と感じる3つの事例をご紹介します。落とし穴を知りながら、幸せなお金持ちを目指したいものです。© All About, Inc. お金を増やそうとすることは良いことですがお金持ちになれば幸せになれるとは限りません。不幸と感じる3つの事例をご紹介します。落とし穴を知りながら、幸せなお金持ちを目指したいものです。

お金持ちにも不幸な人はいる?

人は幸せな人生を送ろうと考えて、お金を増やそうとします。誰でも資産家になりたいのです。そこには、お金を十分に持っていれば、幸せになれるという前提の思考があります。
しかし、お金は幸せの必要条件ではあっても、十分条件ではありません。幸せなお金持ちはたくさんいますが、お金持ちの全員が幸せとは限りません。
自分の体験の中で出会った「不幸なお金持ちたち」の姿から、お金持ちになると陥りかねない、3つのお金持ち不幸症候群をご紹介します。

1. お金で何でもできてしまう

どんなことでも、お金で解決できるようになるのは、うらやましいことかもしれません。しかし、金銭万能主義は、人から大事なものを奪い去ります。
たとえば、他人の好意に頼る必要がなくなると、人は人情や親切心を失いがちです。願望をいつでもお金で実現できるようになると、人は努力や辛抱の気持ちを失いがちです。何でも自分の思う通りになるようになると、人は熱意とか信念の大切さを忘れがちです。
お金を得ようとして人は成長する場合もありますが、結果としてお金を獲得してしまうと、そこから退化や堕落が始まるというのも人生です。お金があり過ぎて不幸になる人は、けっこういるものです。

2. お金が減る恐怖にさいなまれる

大金持ちにはケチが多いと言われますが、それは本当です。それは、倹約家だから大金持ちになったという結果説と、お金をたくさん持っている人ほど減ることに敏感になるという原因説と、2種類あります。
後者のお金持ちであるがゆえにケチになるということは、実は精神的に大きなストレスであり、お金持ちであることを楽しめない一因となります。
たとえば、投資をして10万円損をしたとします。資産100万円の人から見れば、資産10億円の人が10万円損することなど、気にも留めないことだと考えがちですが、そうでもないのです。
大きなお金を残した人は、それが減ることに強い恐怖を感じます。現役の職業人で、未来に向けて取り返せるという時間の余裕があるお金持ちは別ですが、引退後の大金持ちはお金を失うことに、本当にシビアです。
お金が減る恐怖心は、人を租税回避に走らせます。その典型例が、資産家の脱税事件や海外に資産を逃避させて租税を免れようとする資産フライトです。法を犯してまでも、お金が減ることを嫌っている大金持ちが世の中には少なからずいることを、私たちはニュースで知っています。
日々資産を失う恐怖にかられていることは、貧乏の不足感に苦しむことよりも、軽微なことだとは限りません。持つ資産が大きくなるほどに、失う恐怖感も大きくなります。

3. 子孫をスポイルしてしまう

恵まれた環境で養育されて、立派な大人に育つ人もいる一方で、恵まれた環境におぼれて、怠惰で自立心の弱い大人になる人もいます。
自分でお金持ちになった人たちは、これまで書いてきたようなお金持ちが持つデメリットを理解していて、自分を規律高く制御できる人もいます。
お金持ちをうらやむ人が期待するほど、お金持ちは自分のことに対して、無軌道ではありません。自分のことに対しては、おおむね客観的に対処できるものです。
しかし、自分の子供や孫とお金の関係となると、その規律が一気にゆるむ傾向があります。子孫に対してふんだんにお金を与えることは、ある意味で賭けです。
裏目に出ると、お金をかけるほどに子孫を甘やかすこととなり、厳しい人生を子孫に強いることとなります。
資産家であるという自分の強みを持ちながらも、それをひけらかすことなく、冷徹にふるまわないと、資産は二代か三代で使い果たされてしまうのです。

清貧で人は救われる?

いかがでしたか? お金持ちになることには良いことばかりではなくて、こうした悪いこともあるということをご参考にしてください。
こうしたデメリットがあるから「お金持ちにならない方が良い」なんて考えるのは、ひねくれた人の負け惜しみととられかねません。
不幸なお金持ちへの落とし穴を知りながら、幸せなお金持ちを目指す。それが、賢明なる道と思います。貧乏は美しいという「清貧思想」に逃げ込むことは、人生を窮屈にしてしまいます。
現役時代の巨人・原辰徳 (c)朝日新聞社© AERA dot. 提供 現役時代の巨人・原辰徳 (c)朝日新聞社  野球選手が出演しているCMを連日見かけた時代があった。
 その中には考えられないような、際どいお笑い路線も多かった。各球団を代表するスター選手が出演、お茶の間の笑いを誘ったものもあった。
 世間を席巻した野球CMを思い出し、新型コロナウイルスなど、閉塞感が充満する現代を笑って過ごそうではないか。
 テレビ離れなどが叫ばれ、大衆の娯楽はYoutubeなどネット方面へ完全シフトしている。当然、各企業はCM関連に関しての軸足が変化している。ソフトバンク『お父さん犬』のような息の長いものもあるが、記憶に残る名作CMはテレビから消えつつある。しかし昭和から平成にかけ、テレビCMの中心に野球が君臨する時代も長くあった。
 テレビ人気全盛時、CMの顔はやはり巨人選手。グラウンドでのイメージがそのままCMになったようだった。
「いいですね元気」海岸でゴロをさばき1塁送球で手をヒラヒラしたのは長嶋茂雄の『アスパラエース』(田辺製薬)。
「お菓子のホームラン王」が決めゼリフ、王貞治(現・ソフトバンク球団会長)の『亀屋万年堂・ナボナ』。東京・自由が丘発祥の和菓子屋の社運も変えたという。
 現在監督を務める原辰徳は「アイアイ、アイリス」の目薬『アイリス』(大正製薬)、自動車のスバルなど、ルーキー年からCMに引っ張りだこだった。
『明治アーモンドチョコ』には、のちに“いじられタレント”として有名となる定岡正二が出演し爽やかにチョコをほおばった。
 そして怪物・江川卓は『不二家ピーチネクター」内で「もももも……ごっくん」とやってみせ、入団時に生まれたアンチ・ファンすらも唖然とさせた。
 中畑清と篠塚和典が白いタキシード姿でタップダンスを踊る『オートバックス』も印象に残る。
 巨人といえば「小さな巨人です」の『オロナミンC』は鉄板だ。
 当初は初代出演者の大村崑氏が有名だったが、その後は巨人選手に変わった。春季キャンプ地だったグアム島で撮影されるCMには、主力選手がズラリ登場。巨人のユニフォームを着て実戦さながらに白球を追う姿は、まるでイメージVTRのようなカッコ良さ。レギュラー参加する人気者・中畑の存在感が一際目立っていた。
 同じく人気球団の阪神では、ミスタータイガース・掛布雅之。
『背番号31』のユニフォームを着て金鳥のCMに登場した。「蚊にはキンチョー、マットです」、落語家・三遊亭円丈との掛け合いは、掛布氏の憎めないキャラにマッチした。また同シリーズでは、阪神キャップにスーツ姿の掛布がスナックにいる設定もあった。
 85年阪神日本一の立役者ランディ・バースは、ジレット社CMでトレードマークのヒゲを剃り落とした。ギャラ推定1億円とも言われ、「俺はヒゲを剃れない。絶対に剃れない」のセリフとともに別人のようになってしまった。その後、同社は『剃刀の三冠王』のコピーを使用した。
 地方のローカルCMでは、ご当地球団選手の抜擢はお約束。地域密着はかなり昔から行われていた。
 広島選手が登場したのは、即席ラーメンの『出前一丁』(日清食品)。
 大野豊、川口和久、津田恒実など中心選手が登場し、スタジオ内でシャドーピッチング。作品のチープさが当時の広島を連想させる。
 地元企業が広島選手を支えるのは、人気球団となった現在でも変わらない。
『もみじ銀行』に田中広輔と西川龍馬が登場。旧広島市民球場横に本店のる家電量販店『エディオン』が野間峻祥を起用したこともある。また『眼鏡市場』にはたびたび外国人選手が出演。ブラッド・エルドレッド、ヘロニモ・フランスア、クリス・ジョンソンが見事な“広島弁”を披露している。
 関西では家電量販店ジョーシンの阪神選手バージョン。
 18年ぶりのリーグ制覇を果たした03年からはじまったCM。初代出演者から今岡誠、赤星憲広、矢野輝弘(現監督※名前は当時の登録名)と豪華な陣容。08年にはここに藤川球児も加わった。以後も新井貴浩や鳥谷敬(現・ロッテ)、藤浪晋太郎など大物が出演。今年は梅野隆太郎、糸原健斗が選ばれた。
 ジョーシンCMも広島のものとさほど変わらないクオリティ。合成場面の前で懸命に演技をしている選手の姿がいじらしくも感じる。
 九州全域に多大な影響力を持つ、ソフトバンク選手も多くのローカルCMに出演している。
 ダイエー時代には井口資仁(現・ロッテ監督)が「辛子めんたいのまるいち」に出演。福岡の宅配ピザ「ピザクック」は12年から松田宣浩をイメージキャラに起用、CMでは宅配バイクに乗る。そして明石健志はバック宙ができる肉体美、というつながりで『ハンディミストシャワ-IO霧(イオム)』(クレイツ)に出演。もはや何でもあり、という状況にもなっている。
 地域密着ではないが金田正一は現役、ロッテ監督時代も含めキャラそのままにCMでも飛び抜けた存在感を発揮。
 ノックを打ちながら「もう1つ」と聞き返すロッテの自社製品『ロッテ・イタリアーノ』。
 和服姿で「うまきこと誠にぜんざい、わかっちょるね」とカメラ目線でのたまう『ロッテ・ぜんざい」。
「男はがんばろう」と上半身裸で腕立て伏せをする『チョーヤの梅酒』。
 極めつけは、15歳の娘さんと共演した『エクボ ミルキィフレッシュ」(資生堂)。スイカや洗濯カゴを頭にかぶらされるオチまでついている。
 スポーツメーカーや他業種も野球をモチーフにしたアイデアで攻めている。
 なかでも野球メーカーSSK社はとんがっていた。多くのプロも愛用する一流メーカーで、一時期は『ディンプル』と呼ばれる独自技術構造を前面に出すCMでの正統派勝負だった。契約選手の巨人・西本聖や阪神・岡田彰布を使ったストイックなプレー映像でのCMだった。しかしある時からシフトチェンジ。今ならコンプライアンスに引っかかりそうなものを全国放送していた。
「ジャック・ハズ・ア・バット・アンド・ツーボールズ」とひたすら叫びながら基礎練習に打ち込んでいる選手。しかし捉え方によっては、完全に下ネタ。これを野球中継のイニング間に流していたとは、恐れ入る。
 その他にも「ヒロシ、かっ飛ばせ」と母親がスタンドで応援を先導するものなど、シュールなものが多かった印象だ。
 虫刺されで悩む夏の時期と高校野球をかけた『ムヒ』(池田模範堂)も秀逸。オンエア当時の高校野球にこだわっている。
 監督役は、必殺仕事人シリーズで有名な藤田まこと。帽子を脱いで挨拶すると校歌斉唱始まるが、着用ユニフォームは大阪・PL学園を連想させる。そしてもちろん「池田」は徳島・池田高ともリンクする。高校野球好きが企画したのがわかるCMだ。
「もっと選手が世間に認知され、CMにもバンバン出ないと」
 巨人・今村司球団社長が昨年の就任早々感じたのは、選手露出の必要性。以降CMをはじめファッション誌など、これまでとは異なる媒体での露出が目立つようになってきた。良いことで、やはり巨人が本気になれば多くのことが動き出す。
 その中で昔ながらの野球CMの良さも生かして欲しい、「かっこいい」「クール」だけを目指したCM設定には限界がある。プロ野球選手は芸能人ではない。演出だけにこだわっても滑稽にも映ることもある。選手の良さや意外性を生かした、語り継げるような野球CMを期待してしまう。
 可能であれば『オロナミンC令和バージョン』が見たいものだ。
広島対阪神 1回表阪神1死一、二塁、左中間に先制の3点本塁打を放つサンズ(撮影・加藤哉)© 日刊スポーツ新聞社 広島対阪神 1回表阪神1死一、二塁、左中間に先制の3点本塁打を放つサンズ(撮影・加藤哉) <広島3-5阪神>◇30日◇マツダスタジアム
9月も頼んまっせ! 阪神ジェリー・サンズ外野手(32)がリーグトップタイとなる月間6本目のアーチで、先制点をあげた。
先発遠藤の不安定な立ち上がりを攻めた。初回、近本の安打、糸井の四球で1死一、二塁。得点圏で、4番サンズが無双の勝負強さを発揮した。フルカウントから真ん中高め143キロ直球を振り抜いた。打球は左中間席に飛び込む12号3ラン。3試合ぶりの1発で、先制パンチに成功した。
「近本と糸井さんが出塁してくれたから、何とかホームまでかえしたいと思っていたよ。真っすぐを仕留めて、先制点を取ることができて良かったね」。月間6本塁打はDeNA佐野と並んでリーグトップ。月間21打点は、佐野に次ぐリーグ2位だ。今季の得点圏打率は41打数20安打で両リーグトップの4割8分8厘。同2位の広島松山が4割1分1厘で、サンズの数字が際だつ。走者なし時の打率は2割3分1厘も、打点の匂いをかぎつけると神経をさらに研ぎ澄ませる。相手バッテリーの配球を読み、待ちかまえたボールを一振りで仕留める。
60試合を終え、シーズンも折り返し。開幕2軍スタートだった新助っ人は、今や打線に欠かせぬ存在となっている。20日巨人戦(東京ドーム)からは4番を任され、10戦で10打点。昨季は韓国球界で打点王を獲得したが、実力面で日本球界とのレベルの差もささやかれた。しかし、その声も堂々の結果ではねのけている。
本塁打後にはベンチ前で手をブラブラさせたチームメートに出迎えられた。商品化もされている独特のエアーハイタッチ「ハッピーハンズ」で、ムードも盛り上げた。勝負の9月。シーズンも終盤にさしかかり、チームは13連戦や9連戦と正念場を迎える。8月好調の得点圏男が勢いそのまま、9月も打線をけん引していく。【奥田隼人】
<D・ヤ>先発・阪口の交代を告げるラミレス監督(撮影・島崎忠彦)© スポーツニッポン新聞社 <D・ヤ>先発・阪口の交代を告げるラミレス監督(撮影・島崎忠彦)  ◇セ・リーグ DeNA4―6ヤクルト(2020年8月30日 神宮)
 連勝が3でストップしたDeNAは、9月1日から首位・巨人との3連戦を迎える。
 2位とはいえゲーム差は5・5。ラミレス監督は「簡単な試合にはならない。1試合1試合、集中して戦っていきたい」と力を込めた。
 同時に13連戦もスタート。先発陣ではエース今永、平良と左右の両輪が戦線を離脱している。そんな中で先発投手の踏ん張りが大きなカギとなる。
加藤一二三九段© スポーツ報知/報知新聞社 加藤一二三九段  30日放送のフジテレビ系トーク番組「ボクらの時代」(日曜・前7時)に、史上最年少2冠・八段となった将棋の藤井聡太2冠(18)=王位、棋聖=による空前の将棋ブームを受け、藤井2冠の師匠・杉本昌隆八段(51)、元女流棋士でタレントの竹俣紅(22)、将棋の加藤一二三九段(80)が出演。将棋観や藤井2冠について語り合った。
 加藤九段はテレビ番組で「今、藤井2冠と対局したら勝てるか」とよく聞かれることを明かし「答えは互角に渡り合える」とコメント。「藤井さんが今まで経験していない将棋で、私が経験していない将棋があって」と理由を説明し「藤井さんは多分見たことないだろうと。これだったら聡太と戦っても、そう簡単には負けない」と笑いながら語った。
 また、天才とは何かと聞かれた加藤九段は「僕はね30歳を超えて強くなったの。30歳を超えてからの将棋は自信があります。だから、僕の天才の定義は30歳を過ぎてからも充実した将棋を指す人が天才だと思います」とコメント。「例えば藤井さんね、30歳を超えて少し何となくシャキッとしないなと思ったら、加藤一二三を見ろと言いたい」と語った。
 また記録についても「私のね、空前絶後の大記録はね、一つはA級から5回落ちてBの1からAに戻ったこと。対局数も1位なんだけど、対局数は抜かれると思っている。これは抜かれないと思っているのはA級からBに5回落ちてカムバックしたっていうのはね、これはそんな人はこれから出ませんよ、絶対に」と自信を語った。
安倍晋三首相と菅義偉官房長官(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)© JBpress 提供 安倍晋三首相と菅義偉官房長官(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)
(ジャーナリスト:歳川 隆雄)
 安倍首相が辞意を表明した。
 もちろん体調が思わしくないという情報は以前からあった。最初の報道は8月4日発売の「FLASH」が伝えた、安倍首相の吐血説だ。内容は、7月6日に首相執務室で吐血した、というものだったが、この段階ではまだ確定的な情報とは言えなかった。
誰もが首相の異変を確信したのは、8月14日のテレビ東京の報道だろう。それは7月15日の首相の官邸入りの映像と、8月12日のそれとが比較されたものだった。8月12日の映像では、明らかに首相の足取りは重かった。囲み取材の受け答えにも疲労感がにじみ出ている。体調が悪化しているのは誰の目にも明らかだった。
 ちなみに内閣記者会の総理番記者は、首相が官邸正面から執務室に向かうエレベーター前まで何歩で歩いているかをカウントしている。8月12日は通常よりも4歩も多かった。それが足取りが重く見える原因だったのだ。
 こうして「安倍首相、早期辞任もあり得る」という見方は一気に永田町に広がっていった。

保秘が徹底された首相の辞意

だが8月17日に慶應大学病院で検査・治療を受けた後、元気を取り戻したような首相の様子が報じられると、「早期辞任説」も若干トーンダウンしていく。実を言えば私も、早期辞任があるとしても9月に入ってからではないかと見ていた。8月24日に大叔父である佐藤栄作元首相の連続在任日数を上回り、通算でも連続でも、首相在任の歴代最長記録をつくる。その直後に辞任するのはあまりに露骨と批判を浴びる可能性がある。だから少なくとも8月中にはないだろうと考えていたのだ。そのため8月28日の辞意表明は全く予想していなかった。
 安倍首相は、辞意を固めたことについて保秘を徹底していた。盟友の麻生太郎・副総理兼財務相にも、女房役である菅義偉・官房長官にも、意中の人とされた岸田文雄政調会長にも、そして二階俊博・自民党幹事長にも辞意表明の28日以前には伝えていない。知っていたのはおそらく、官邸の今井尚哉首相補佐官兼政務担当秘書官や事務担当秘書官である佐伯耕三秘書官らごく数名だろう。その他で、首相から伝えられていた可能性があるのは、母親の洋子さんと昭恵夫人くらいだ。
 首相の辞任説が流れはじめたころから、麻生副総理・財務相が首相臨時代理に指名され、同氏のイニシアティブの下で、なるべく早く総裁選を行い、新体制が発足するというシナリオも想定されていた。
 しかし、「麻生首相臨時代理」は実現しなかった。28日午前10時22分、まだ安倍首相の辞任の意向が報じられる前の時間帯に、首相は麻生氏、財務省の太田充事務次官、矢野康治主計局長と官邸で会っている。これはその日の午後に新型コロナウイルス感染症対策本部がまとめ、夕方4時には閣議決定する予定になっているコロナ対策の財源について調整するためだ。
 だがその後、太田次官と矢野主計局長は退出、10時36分からは安倍首相と麻生副総理が30分間余りサシで会っていた。ここで安倍首相から辞意と同時に、おそらく首相臨時代理を置かない方針を伝えられたのではないか。自らの登板に意欲があったとされる麻生氏だが、首相が辞意表明をした後、同日夜に次期総裁選には出馬しないことを明らかにしたのには、こんな伏線があったものと思われる。

派閥力学の中で存在感示す「菅グループ」

では、辞任する安倍首相の後継は誰になるのか。
 次期総裁選出の方式については、党総裁である安倍首相から二階幹事長に一任された。正式には9月1日の党の最高意思決定機関である総務会で決定される。
 総裁選の方法には、国会議員394票と地方党員394票とによる通常の総裁選方式と、任期途中に総裁が退任した緊急時に限り国会議員394票と都道府県代表141票によって両院議員総会で後任を選ぶ方式とがある。現時点では、後者の両院議員総会での選挙による方式になりそうだ。「緊急事態なので両院議員総会で」というのがその理由ともっともらしく説明されているが、それは建前に過ぎない。実際には、地方党員からの人気が高い石破茂元幹事長だけは後継者にしたくないという安倍首相の強い思いを忖度している。
 ただ、党員投票をしない総裁選については若手を中心に異論もある。最終的にはどうなるか断定はできないのだが、ここでは両院議員総会で後継総裁が選出される前提で話を進めたいと思う。
 両院議員総会方式だと、国会議員票の重みが格段に増す。そこでものを言うのが各派閥が抱える議員数だ。
 現在自民党の衆参院議員は394人だ。無派閥の約50人を除けば、みな派閥に属している。
 最大派閥は細田派だ。国会便覧などには97人と書かれているが、98人である。同じく第二派閥の麻生派は55人、二階派は48人だ。その他は竹下派が54人、岸田派が47人、石破派19人、谷垣グループ16人、石原派11人と続く。
 さらにウォッチしなければならないのは、菅官房長官に近い議員の集団だ。新聞社によっては社内資料の中で、そのうち9人を「菅派」と記述しているところもある。
 そしてなにより、無派閥の50人の中に、「菅グループ」と呼ぶべき議員が40人近くもいるのだ。他派閥所属の議員にしても、河野太郎防衛相(麻生派)は実質、菅グループであり、同じ麻生派の甘利明・党税調会長も、片足は菅グループに突っ込んでいるとされる。無派閥の小泉進次郎・環境相はもちろん菅グループだ。
 現在、次期総裁候補として、岸田政調会長、石破元幹事長らと並んで、菅官房長官の名前も取りざたされているが、こうした「派閥の力学」に加えて、総裁選を取り仕切る二階氏が菅氏に肩入れしている事実からも、名目的には無派閥の菅氏が有力視されているのが分かるはずだ。

最有力はやはり菅官房長官か

では、現実には誰が次期総裁になるのか。私はやはり菅官房長官が最有力だと思う。
 次期総裁の任期は安倍総裁の残余任期で、1年余しかない。つまり誰がなっても、次期総理・総裁は暫定政権的な性格を帯びることになる。
 これを本格的な政権にするためには、選挙の洗礼を受けるのが近道だ。そこで浮上してくるのが早期の「衆院解散・総選挙」だ。これを手掛けられるのは誰か。経験則と知見、そして力量を持っているのは、いま挙がっている中では菅氏である。
そして菅総裁・総理のもとでの解散総選挙であれば、自民党が勝利する可能性も見えてくる。
 従来、次の衆院選で自民党は議席を減らすと見られてきた。有権者には「モリカケ」の印象が残っている。さらに2017年衆院選が勝ち過ぎたので、次は確実に議席減(現有284)という見方だ。そこで、自民・公明を合わせて安定多数をとれれば「負け」とはならないという見方が政治の玄人の中でもなされてきた。
 しかし、誕生して間髪おかずに解散総選挙をしたら、自民・公明両党で絶対安定多数(261議席)が取れる可能性ある。
 私がそう考える理由を説明しよう。まず日本的慣習だが、新政権には支持率の「ご祝儀相場」がある。新内閣が立ち上がった時に、支持率が低かったのは、近年では唯一、小渕恵三内閣だけだ。それ以外は、前政権末期の支持率より上昇しているのだ。つまり、まず首相の顔が安倍氏から菅氏に変わるだけで内閣支持率が上昇することが考えられる。
 そして暫定政権的性格があるとはいえ、新内閣は菅氏が自身の手で組閣できる。内閣と党執行部のラインナップが世間から好感されるようなものであれば、支持率はより高くなるだろう。菅官房長官との関係から予測するなら、菅内閣の官房長官は河野太郎防衛相の抜擢ではないか。さらに官房副長官は小泉進次郎環境相だ。進次郎氏にとって、形の上では閣僚から準閣僚級への降格になるが、将来を考えて官邸入りすることのメリットは大きい。官房長官と副官房長官に河野太郎、小泉進次郎という自民党切っての人気者を持ってくる。このコンビは地味で発信力が弱い菅氏を十分カバーしてくれることになるだろう。
 ちなみに発信力が弱いとされる菅官房長官も、いま変貌を遂げようとしている。最近は「文春オンライン」のインタビューを受け、なぜGoToトラベルを断行したのかについて語っている。批判が少なくないGoToトラベルの意義について、自分が前面に出て説明しているのだ。自らリスクをとっている。そのこと自体がやる気の表れと言えよう。これまで言葉の上では自らが安倍首相の後継者になることを否定してきたが、もちろんそれは本心ではないのだ。

10月25日投開票で総選挙か

さて菅内閣の顔ぶれだが、主要閣僚には名の通った女性セレブ議員も起用されるだろう。野田聖子氏、稲田朋美氏、小渕優子氏らだ。このうち2人は入閣するのではないか。
 新政権は遅くとも9月中旬には発足すると思うが、こうした陣容が組めれば、最初の世論調査でかなりの内閣支持率が見込める。おそらく自民党政権に厳しい朝日新聞でも確実に50%は超えるだろう。読売だったら60%にいくレベルだ。
 そうなれば後は本格政権化を目指して、早期の衆議院解散に踏み切るだけだ。10月の総選挙が濃厚だ。10月13日公示・25日投開票の可能性が高い。
 なぜこうしたスケジュールになるかというと、野党の立憲民主党と国民民主党の合流である。9月16日に立憲民主党と国民民主党、その他無所属グループが大団円して新・立憲民主党が誕生する。新総裁体制発足はその直前にするのが一番効果的だ。
 また新党は、合流後しばらくは人とカネの問題でもめるだろう。国民民主党にはこれまでの政党助成金が50億円ほど残っているが、立憲民主党のほうには10億円前後しかない。その残余金を巡って、現在も双方で激しい綱引きが行われている。
 また各所属議員の選挙区の候補者調整もまだ終わっていない。旧立民と旧国民は前回の参院選挙で戦ったのである。この調整はそう簡単には決着しない。
 つまり大きな野党は出来ても、選挙準備は十分整えられない状況にある。自民党としてはそのタイミングで解散・総選挙に持っていくのが常道だ。
 そこまでの仕事を一気呵成にやってのけられるのは、やはり「腕力」がある菅官房長官だけだろう。自らの後継者については何も語らなかった安倍首相も、そのことは百も承知のはずだ。9月の声とともに、永田町は「菅首相」の誕生を軸に動いていくものと思われる。
台風9号の5日先予想進路(30日18時現在)© KYODONEWS 台風9号の5日先予想進路(30日18時現在)  強い台風9号は30日、フィリピンの東を北寄りに進んだ。31日には「非常に強い」勢力に発達し、9月1日にかけて沖縄に最接近する見通し。一部の住宅を倒壊させるような暴風、うねりを伴う高波、高潮に厳重な警戒が必要になる。猛烈な雨による土砂災害や浸水の恐れもある。
 気象庁によると、台風の勢いは沖縄接近時に中心気圧935ヘクトパスカル、最大風速50メートル、最大瞬間風速70メートル(時速252キロ)に増すと予想されている。旧盆の帰省時期だが、空のダイヤは大幅に乱れそうだ。沖縄を通過した後は2~3日にかけて九州に接近する見通し。
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  •           8月30日 編集手帳

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     終戦直後、75年前の本紙を見直し、意外に思うことがある。映画・演劇の広告が載っている。激動する時代を報じた一隅にちらほら出続け、例えば8月31日は伴淳三郎一座の広告が見いだせる◆バンジュンとて玉音放送には衝撃を受けた。ドサ回り以来の友人で、一緒に慰問公演もした歌謡漫談の川田晴久とともに聴いた。『伴淳放浪記』によると、ラジオの前で号泣し、とにかく皇居を遥拝ようはいしようと町に出た◆本紙への寄稿にも同じ回想がある(1953年5月11日付)。川田は〈停留所のド真ん中で土下座し〉、通行人に〈『すみませんでした』と敗戦が自分一人の責任かのように〉謝り続けたという。その姿に思わず手を合わせて、伴もまた泣き崩れた◆その半月後、舞台に立ったことになる。演目は「軽喜劇 見合ひの日」等。たくましい。ほどなく伴は「アジャパー」で人気を博す。川田が美空ひばりを見いだし、大スターに育てたことを知る人も少なくないだろう◆いままた興行界は苦難のさなかにある。休演、客席減と長引くコロナ禍に悩まされているが、確かなことが一つある。復興の日は必ず来る。

           8月29日 よみうり寸評

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 「サプライズ」という英語は今、当たり前のように日本の新聞に登場する。そう昔からのことではない◆2000年代に入り、小泉純一郎元首相が閣僚や自民党役員の人事で盛んにそれを演出した。「驚き」の日本語訳がなくても通じるカタカナ語として定着したのが、この頃だったかと思う◆小泉サプライズ劇場のハイライトに、当時49歳、衆院当選3回の安倍晋三官房副長官を党幹事長に抜擢ばってきした17年前の人事がある。時代は移って昨年秋、今度は安倍氏が自分の内閣の一員に元首相の次男の進次郎氏を加えた。このときの紙面にも「サプライズ」の5文字が躍る◆その首相が自ら政権の幕を下ろすと表明した。国民に広がった驚きは在任中のどのサプライズも遠く及ぶまい。病状が心配されていたとはいえこれほど急な決断を何人が予想しただろう◆思えば東日本大震災後の国難のなかで誕生したのが第2次安倍内閣だった。コロナ禍という新たな国難の出口を見いだせないまま、歴史的な長期政権が後継にバトンを託す。