同州は、11月大統領選の勝敗に大きく影響する接戦州の一つ。民主党候補のジョー・バイデン前副大統領(77)が、黒人差別・警察暴力への抗議行動ブラック・ライブズ・マター(黒人の命は大事だ、BLM)への連帯を示すのに対し、トランプ氏は暴動や略奪に焦点を当て「法と秩序が必要だ」と訴えている。ケノーシャ訪問で、治安維持にあたる警察当局を支持する姿勢を明確にする考えだ。
ケノーシャでは今月23日、黒人男性が警察官に銃撃され下半身まひの重傷を負った。直後から起きた抗議デモの一部が暴徒化。建物の放火などを受け、現地に他州所属を含む州兵が派遣されて夜間外出禁止令が出されるなど緊張が続く。25日には抗議デモ参加者が銃撃されて3人が死傷。17歳の白人少年が殺人容疑でその後逮捕された。
トランプ氏は29日、南部テキサス州で記者団にケノーシャ訪問の意向を表明。「州兵が派遣されてから現地の状況は劇的に改善した」などと語った。【ワシントン高本耕太】
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