2020年7月18日土曜日

水害から2週間。家屋が倒壊した渡地区で後片付けに追われる人たち=2020年7月18日午後1時35分、熊本県球磨村、吉本美奈子撮影© 朝日新聞社 水害から2週間。家屋が倒壊した渡地区で後片付けに追われる人たち=2020年7月18日午後1時35分、熊本県球磨村、吉本美奈子撮影  熊本県南部を中心とした記録的豪雨により、甚大な被害がもたらされてから18日で2週間がたった。その後も停滞する梅雨前線のため各地で雨の被害が相次ぎ、死者は全国で計77人となった。熊本県を中心に現在も2千人以上が避難所生活を強いられるなか、異例の長雨や新型コロナウイルスの感染拡大が早期の復興に影を落としている。
 4日から豪雨に見舞われた熊本県の死者は計65人。このうち65歳以上の高齢者が85%(55人)を占めた。
 九州では他に福岡、長崎、大分、鹿児島各県でも計6人が死亡。熊本、大分両県でなお計6人が行方不明となっている。総務省消防庁によると、長野、静岡、広島、愛媛の各県でも計6人が死亡し、富山県で1人が行方不明。
 消防庁によると、家屋の被害は全国25県で1万5725棟。熊本県が8256棟と半数以上を占める。熊本県によると、18日正午時点でも5集落の孤立が解消されておらず、被害の全容は把握されていない。
 内閣府によると、避難所で避難生活を続ける人も、18日正午の時点で熊本県を中心に6府県で計2277人となっている。
 18日は熊本県の被災地で多くのボランティアが復旧作業を手伝ったが、新型コロナの影響で県外の人は募集の対象外で、人手不足が深刻になっている。

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