前祭(さきまつり)巡行で先頭を進む長刀(なぎなた)鉾の稚児と、神輿渡御で神輿を先導する久世(くぜ)駒形稚児は例年7月13日に八坂神社に詣で、高い位を授かり正式に神の使いとなる。儀式を終えた稚児は、同店で稚児餅を振る舞われるのが慣例となっている。今年は稚児はいないが、同店では例年通り13日朝、稚児餅を作り、火打石で潔斎して同神社本殿に奉納した。
稚児餅は、疫病を除けると伝えられており、細長い形にして竹串で刺した米の餅の表面に白みそを付けて焼いたもの。竹皮で包みササの葉を添える。
中村楼の辻雅光社長(68)は「疫病が鎮まれ収まれという気持ちを込めて作った」と話した。例年14日から31日まで販売されるが、今年は販売を中止した。
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