2020年7月11日土曜日

© 産経新聞社 大阪も若年層感染際立つ 中高年や家族・職場への拡大警戒  
  大阪府は10日、新たに22人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。うち半数の11人が20~30代だった。直近2週間で若年層を中心とした感染拡大傾向が続き、府は夜の繁華街などでも105人で、それぞれ基準の「10人以上」と「120人以上」に迫っている。
 府によると、仮に11日の新規感染の感染防止を呼びかけている。
 6月27日~7月10日に府内で確認された感染者149人(年代が分からない就学児ら4人を除く)を年代別にみると、20代が最多の79人で53%に上った。10代が24人(16%)、30代が19人(13%)と続き、10~30代で約8割を占めた。
 府によると、こうした年代では夜の繁華街を訪れた人や飲食店従業員らの感染が目立つという。
 ただ、6月下旬は感染者ゼロの日が多かった40~60代も同月末から徐々に増加。東京都と同様に大阪府も、若年層から家族や職場などを通じて広がる事態を警戒する。
 吉村洋文知事は10日、「基礎疾患がある人や高齢者にうつれば命の危険も出てくる。若い人はうつさない行動を取ってもらいたい」と呼びかけた。
 自粛要請の基準「大阪モデル」が示す数字も厳しい。10日時点で、感染経路不明者の前週比(7日間平均)が基準の2・0倍に達したほか、感染経路不明者数(同)は9・43人、新規感染者数の7日間合計値者が32人に上り、うち経路不明者が31人だった場合、「警戒」の黄信号がともる可能性がある。その際は同日にも対策本部会議を開き、府民や事業者に求める対応を決定する。

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