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2020年6月29日月曜日
臭わない部屋干し術
梅雨時は洗濯物を部屋干しすることが多い。だが、やっと乾いても臭いが気になる
ことがある。上手な部屋干しのコツを、家庭用品大手、ライオン(東京)のお洗濯マ
イスター、大員和泉さんに教わった。
■ 保管時も通気性を一度着た服には様々な雑菌が付着している。汗などで湿ったまま放置する雑菌が増殖し、悪臭の原因になる。最もいいのは脱いだらすぐに洗濯することだが、実際には難しい。大員さんは「洗濯するまで保管する場合は、通気性のいいカゴに入れておきましょう」と勧める。さらに衣類用の除菌・消臭スプレーを噴霧しておくと、より雑菌の増殖を抑えられる。脱いだ服は取りあえず洗濯槽の中に入れておく家庭も多いだろう。だが、洗濯槽は湿気がこもりやすいので、 一時的な保管には向いていない。
■ 洗濯槽の8割程度に
服を洗う際は、洗濯槽に服を詰め込みすぎないようにしたい。「洗濯槽の容量の8割程度に抑えましょう。詰め込むと、服の汚れが落ちにくくなります」と大員さん。最近は、除菌や抗菌、早く乾く効果がある成分を多めに配合し、部屋干しに適した洗剤も増えている。さらに、洗剤だけでなく、酸素系漂白剤や柔軟剤も入れて洗濯するとより効果的だ。
■ 空気と接しやすく
洗い終わった洗濯物はすぐに取り出して干し、短時間のうちに乾くように工夫しよう。せっかく洗濯して雑菌を落としても、水分を含んだ状態で置いておいたり、干した後で乾くまで時間がかかった
りすると、臭いの原因になる雑菌がまた増えてしまう。
早く乾かすためには、湿気が飛びやすいように、洗濯物同士の間を空けて干すのがコツ。空気に接する面が多いほど乾きやすいため、バスタオルは半分に折らず、長いまま干す。物干しの両端に長い洗濯物を干し、中央部に短い洗濯物を干して、洗濯物が「アーチ形」に見えるようにすると、空気に接触する面が増えて乾きやすくなる。さらに、洗濯物に扇風機やエアコンの風を当てると、より早く乾かすことができる。
窓際のカーテンレールや壁に干す人もいるが、閉めた窓や壁の近くは空気が通り抜けないために乾きにくい。また、洗濯物の湿気が壁に移ってカビが生える原因になるので避ける。
洗い方や干し方をきちんとしても、まだ洗濯物が臭う場合は洗濯槽を点検しよう。乾燥フィルターや糸くずフィルターに雑菌が増殖し、その雑菌が洗濯物に付いている可能性がある。大員さんは「クリーナーで洗濯槽を洗ったり、フィルターを定期的に掃除したりするなど、洗濯機の掃除も忘れないようにしましょう」と呼びかけている
★臭わない部屋干しのコツ
フィルターに雑菌洗濯槽もチェック 除菌・消臭スプレーを噴霧
□脱いだ服は通気性のいいカゴで保管 口干す時は洗濯物同士の間を空ける
洗濯機の汚れた糸くずフィルター。雑菌が洗濯物に付く可能性がある(ライオン提供)
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