温泉街には7日から2度にわたり、泥水や木が流入した。天ケ瀬温泉旅館組合の阿部信明組合長(60)によると、約20軒ある旅館の大半が被害を受け、被災を免れた数軒でもキャンセルが相次いでいるという。
日韓関係がこじれた影響で昨年はツアー客が激減し、回復してきたところにコロナの被害が重なった。「上を向けるように」との思いを込め、22日から8月までの週末に花火を打ち上げる計画を立てたばかりだった。さらなる追い打ちに、阿部さんは「心が折れる。ようやく、何とか盛り上げようとしていたのに」とうつむく。
地域の消防団長も務める田代さんは、「連日の雨で水位が下がらず、流された方の捜索もできない」と、茶色く濁った玖珠川をじっと見詰めた。
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