アフガンの15歳少女、両親殺害したタリバン兵3人射殺…1人は夫か
【テヘラン=水野翔太】アフガニスタンで、旧支配勢力タリバンの襲撃を受けた15歳の少女が銃で応戦し、兵士3人を射殺する事件があった。8月にも始まるとみられるアフガン政府との和解協議で優位に立つため、タリバンは最後の攻勢に出ている。防戦するアフガンのガニ政権は少女を「勇敢だ」とたたえ、抵抗の象徴にしている。
事件が起きたのは、アフガン軍とタリバンの争いが続く中部ゴール州。17日、7人のタリバン兵に自宅を襲撃され、タリバンの情報をアフガン軍に提供していた父と母を殺害された少女は、自宅にあった旧ソ連のカラシニコフ銃を乱射し、タリバン兵らを射殺した。近くの住民らも加わってタリバンを追い払ったという。
州の報道官は、少女には差し迫った危険に対する正当防衛が認められるとして、罰しない方針を示した。アフガン政府は少女を首都カブールで保護している。
米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)によると、死亡したタリバン兵3人のうち1人は少女の夫だった。夫は借金に困ってタリバンに加わったという。
0 件のコメント:
コメントを投稿