2020年7月26日日曜日


教えて!ヨミドック
医療・健康・介護のニュース・解説

マスク、夏はどうしよう?

不織布と布 使い分ける

  暑くなってきたね。新型コロナウイルスの感染予防は大事だけど、マスクがつらいよ。中が湿ってきて息苦しくなるんだ。

ヨミドック 市販の、家庭用マスクの多くは不織布が3層以上で、静電気によって捕集効果を高める加工をしたフィルターも挟んでいます。こうした構造で細かいちりや花粉をキャッチできます。その分、湿気がこもりがちになるのは仕方ありません。
  やっぱり。
  中に水滴が付くほどマスクが湿ったら、空気も通さなくなってしまいます。マスクの横から空気が入るようでは困りますが、薄手のガーゼなどをマスクと口の間に挟むと、楽になりますよ。
  つい鼻を出したくなる。
  マスクには、自分の 飛沫ひまつ を外に出さない役割と、外からの飛沫などが鼻や口に入るのを防ぐ役割があります。鼻を出していると、マスクの意味がありません。
 鼻や口を触らなくなるのもマスクの利点です。手すりやドアノブなどに付いたウイルスが、知らずに手に付いていることがあります。しょっちゅうマスクの表面を触っている? やめましょうね。
マスク、夏はどうしよう?
 涼しく着けられるマスクってないのかな?
  手作りや市販の、薄手の布マスクも見かけますが、通気性がよくて涼しく着けられるマスクは、その分、物質を遮断する効果は期待できなくなります。
 マスクの効果を考えた上で、不織布マスクと薄手の布マスクをうまく使い分けましょう。
  例えば?
  公共交通機関や繁華街など、人が多く、感染リスクが高い場所は市販の不織布のマスクです。屋外や、周りに人が少ない場所・時間帯なら薄手の布マスクでも、あるいはマスクなしでも、大丈夫でしょう。その場所が、感染者が出ている地域かどうかも考慮してくださいね。
  なるほど。
  マスクをすると、心拍数や体感温度が上がるという報告もあります。脱水状態に気づきにくくなるので、時々はずして、水分補給を心がけましょう。熱中症対策です。
 (小屋敷晶子/取材協力=中山久仁子・マイファミリークリニック蒲郡院長、高橋紳哉・日本衛生材料工業連合会専務理事)

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