2020年8月6日木曜日

ダイヤモンド・プリンセス<5>なぜ感染拡大 検証必要

送られてきたメッセージとピンバッジをもつCさん。「再び船に乗りたい」と語る
送られてきたメッセージとピンバッジをもつCさん。「再び船に乗りたい」と語る

 海で働く以上、自分たちよりお客様の命が優先されるのは当然。でも、体調が悪くなった乗員を放っておいていいはずがない――。

 クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に乗った日本人の男性乗員Cさんは今も、そんな思いがぬぐえない。

 Cさんは、新型コロナウイルスの集団感染で、乗客の自室待機が始まった2月5日頃から、船内のコールセンター業務などを担当した。体調不良を訴える乗客や乗員からの電話に応対する。「熱がある」「早く診察してほしい」――。電話は鳴りっぱなしだった。

 船内で支援活動をする医師に連絡して診察してもらい、必要に応じてPCR検査をし、陽性ならば下船させる流れだった。ただ、乗員は20~30歳代中心だが、乗客は8割が高齢者。そのせいか、乗員への診察は滞りがちになっていた。

 「医師はいつ来てくれるんですか」。Cさんのもとには、助けを求める同僚の声がたくさん届いた。「なんとかしてほしい」。政府の船内対策本部に訴えると、同14日から本格的に往診が始まった。

 多くの乗員は、2人1組の相部屋で寝起きする。Cさんのルームメートも、乗客の自室待機が始まって数日後、37度を超える発熱とのどの痛みを訴えた。感染している可能性があり、自室を出ないよう命じられた。

 自分が感染を広げることになるかもしれない――。Cさんは不安に襲われた。自分は移動できる部屋もなく、同室のままその後も仕事に出ざるを得なかったからだ。PCR検査で陰性の結果が出て初めて、ホッと胸をなで下ろした。

 船を下りたのは2月下旬。その後、国が用意した埼玉県内の施設に約2週間、滞在して様子を見たうえで自宅に戻った。

 5月中旬には船会社から手紙が届いた。船内での活動に感謝する経営者からのメッセージとともに、記念のピンバッジが入っていた。誇らしくて、また船で働きたい気持ちになった。

 だが、疑問が消えたわけではない。乗員の感染防護策は、マスクくらいだった。手薄な防護のまま、陽性だった乗客へのサービスにも当たっていた。いつもの制服にマスクだけの自分たちと、白い防護服姿で活動する自衛官や災害派遣医療チーム(DMAT)。いずれも同じ場所を歩いている。大きな落差があった。

 Cさんは、「なぜ船内で感染拡大が起きたのか。再発を防ぐためにも、日本政府や船会社は検証すべきではないか」と問いかけている。(加納昭彦)

吉村知事、うがい薬は「予防薬でも治療薬でもない」


 大阪府の吉村洋文知事らが4日、「ポビドンヨード」入りのうがい薬の新型コロナウイルスへの効果を発表したことを受け、全国でうがい薬の品切れが相次いでいる。吉村知事は5日、「誤解されている。予防効果があるとは言っていない。予防薬でも、治療薬でもない」と釈明し、買い占めをしないよう改めて求めた。吉村知事は4日、府立病院機構大阪はびきの医療センターが軽症者を対象に行った研究の結果を公表。ポビドンヨードの成分が含まれたうがい薬でうがいをすると、唾液からウイルスが検出されにくくなったとし、発熱などの症状がある人や接待を伴う飲食店の従業員、医療従事者らに使用を呼びかけた。

 その直後から、ドラッグストアなどでうがい薬が品切れとなり、吉村知事は5日の定例記者会見で改めて説明。「口の中のコロナウイルスが減少するという結果。予防効果があるわけではないが、人にうつさない新たな選択肢としては可能性があると思っている」と話した。

 ポビドンヨードを主成分とするうがい薬は医薬品。無許可販売は医薬品医療機器法で禁じられている。ネットオークションなどでは医薬品とみられるうがい薬が出品され、各運営会社は「発見すれば削除している」と説明。吉村知事も「転売は犯罪行為だ。やめてください」と呼びかけた。


               8月6日 編集手帳

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 脚本家の故・早坂暁さんは終戦の年、復員途中の広島駅で貨物列車から廃虚の街を見た。闇のなかに、遺体を焼いた時に出るリンの無数の青い光が揺らめいていた◆その光の一つが妹の春子さんだろうと気づいたのは、愛媛の実家に戻ってからのことだ。「お兄ちゃんに会って話をしたい」と旧海軍兵学校に向かったのが、8月6日の直前だったという(随筆集『この世の景色』みずき書林)◆早坂さんといえば、NHKのドラマ『夢千代日記』をご記憶の方があろう。吉永小百合さんが胎内被爆によって白血病を患い、はかなく人生を閉じる女性を演じた◆早坂さんは主人公について人間の「底悲しさ」を書くことができたのではないかと、あるインタビューで語っている。手元の辞書には探しても見当たらない言葉だが、「不当に運命づけられた悲しさ」だという。脚本を執筆する間、春子さんの面影が脳裏をはなれなかったにちがいない◆広島はきょう原爆忌を迎える。青い光が廃虚に揺らめいてから、75年が過ぎようとしている。いかに時が移ろうと、しっかり受け継いでいきたいのは底悲しさの記憶だろう。

        原爆忌 惨禍の記憶を途切れさせまい

 原爆の惨禍について発信を続け、核軍縮に粘り強く取り組む。唯一の被爆国である日本に課せられた責務である。広島は6日、長崎は9日に75回目の原爆忌を迎える。被爆直後に「75年は草木も生えぬ」と言われた絶望的な状況から復興した。節目の年の式典が、新型コロナウイルスの感染防止のために規模が縮小されるのは残念だ。

 広島では被爆に耐えたピアノが演奏される。平和への願いを込めた音色を世界に届けてほしい。

 オバマ前米大統領の2016年の広島訪問に続き、ローマ教皇フランシスコが昨年、長崎と広島を訪れた。国内外の多くの人が被爆の実相を知ることが、核廃絶の第一歩となろう。この流れをコロナ禍で止めないようにしたい。

 昨年度の入館者が過去最多だった広島平和記念資料館は、約3か月間臨時休館した。今は、被爆者の講話の動画配信などにも力を入れている。見た人が被爆地を訪れたいと思うよう、資料のデジタル化や多言語化を進めるべきだ。

 大切なのは、惨禍の記憶の風化を防ぐことである。

 被爆者の平均年齢は83歳を超えた。証言や手記、被爆資料の収集や伝承者の育成を急ぎ、後世に受け継いでいかねばならない。

 広島県立福山工業高校の生徒は仮想現実(VR)技術を使い、被爆時の爆心地の様子を体験できる映像を制作した。元住民の証言を集める中で、原爆の恐ろしさをこれまで以上に実感したという。

 人工知能(AI)を活用し、戦時下の日常を撮影した白黒写真のカラー化に取り組む学生もいる。若い世代で戦争の歴史を身近に捉える意識が広がれば、記憶の継承は着実に進むだろう。

 読売新聞などが実施した被爆者アンケートでは、約9割が核廃絶が進まない状況に焦りを感じ、核兵器の使用を懸念する人も4割を超えた。国際政治の厳しい現実を反映しているといえる。

 米国とロシアは核兵器の改良を競い、核使用のハードルを下げようとしている。中国は米露との核軍縮協議への参加を拒み、北朝鮮は核開発を加速させている。むしろ核廃絶に逆行する状況だ。

 非核保有国の一部は核軍縮の停滞に苛立いらだち、核兵器禁止条約の発効を目指している。核軍縮を建設的に議論できる安全保障環境を整えることが先決ではないか。

 日本は核兵器の非人道性と抑止力としての役割の双方を理解する国として、核保有国と非保有国のパイプ役を務めねばならない。

© ハフポスト日本版

「今や年に数回帰省するだけだから、我慢もするけど、コロナ渦で行かない言い訳になるから、ある意味ラッキー」

「コロナで帰省せずに済む」

「同居の話し合いをされるから、なんとしても義実家に帰省したくない私。今年は大勝利!!!嬉しいなあ」

新型コロナウイルスの感染拡大が東京や大阪、愛知など各地に広がる中、コロナ禍で初めてのお盆がやってくる。配偶者の親や親戚付き合いなど、それぞれの事情でお盆の帰省に憂うつさを抱いていた人たちからは、「コロナを理由に帰省せずに済む」とガッツポーズを決めるかのごとく喜ぶ声がSNSでつぶやかれている。「コロナで帰れずに残念」という人だけではなさそうだ。

■「休んだ気がしない」「ストレス」

毎年お盆の時期になると、帰省のことを考えて気持ちが沈む「帰省ブルー」との言葉もSNSで見かけるようになる。マーケティング調査事業「ゼネラルリサーチ」は2019年8月21〜23日、義理の実家に帰省する妻と、帰省を待つ義母計1080人を対象に「帰省」に関するアンケートをネットで実施した。

帰省する妻(575人)に対して「義理の実家に帰省することについて当てはまるもの」を尋ねたところ、

(以下引用)

「休んだ気がしない」(25.2%)

「気が進まない」(23.0%)

「楽しみ」(22.6%)

「ストレスが溜まる」(13.7%)

「楽ができる」(11.1%)

「その他」(4.4%)

(以上引用)

との結果になった。

上記を選択した理由となるエピソード(自由回答)では、

(以下引用)

・食事作りを手伝うが、勝手が分からずとても疲れる(東京都、30代女性)

・子どもを連れて帰るので楽しみにしてくれるのはわかるが、駄菓子などあれこれと与える。食べさせたくないので断りたいのに、義母の手前言えない(福岡県、40代女性)

・実家が遠い。行くだけでも疲れる(兵庫県、30代女性)

(以上引用)

といった回答があった。

一方で、帰省を待つ義理の母(505人)への「義理の娘が帰省することに対して当てはまること」という質問には

(以下引用)

「ゆっくりしてほしい」(30.7%)

「ご馳走を作ってもてなしたい」(24.8%)

「楽しみ」(23.6%)

「正直息子と孫だけで良い」(10.5%)

(以上引用)

の順で回答が多かった。立場によって「お盆帰省」の受け止めが大きく異なることが浮き彫りになった。

© ハフポスト日本版

■専門家は「オンライン帰省、検討を」

お盆の帰省は自粛するべきか?

政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」の尾身茂会長は、8月5日に緊急会見を開き、お盆の帰省に関して政府に提言したことを明らかにした。

提言では

・帰省する場合には、手指消毒やマスク着用、大声を避ける、十分換気をするなど基本的な感染防止対策を徹底し、三密を極力避ける。特に大人数の会食など感染のリスクが高い状況を控える

・上記のような対応が難しい場合には、感染が収束するまでの間、オンライン帰省を含めて慎重に考慮する

・そもそも発熱等の症状がある方は帰省を控える。感染リスクが高い場所に行った場合には慎重に判断する

といった留意点を、政府から国民に促すよう求めた。

尾身氏は「お盆休みの性質上、若い人が出身地に帰れば両親、おじいさんおばあさんなど感染した場合に重篤化しやすい高齢の方もいる」として、オンライン帰省のほか、電話や帰省の延期といった選択肢も検討するよう求めた。

西村康稔経済再生担当相は分科会の提言を受け、5日の記者会見で、お盆に帰省する場合について「お年寄りは重症化するリスクがあるので十分注意してほしい」と強調した。一方で一律自粛は求めず、「感染リスクも考えて、国民皆さんがそれぞれで判断してほしいとの考えを示した。

 九州から東北南部にかけ、6日も気温が上昇し、午後1時20分までに富山市で37・5度、兵庫県豊岡市で36・9度を記録するなど各地で35度以上の猛暑日となった。

 このほか、鳥取県米子市と石川県小松市で36・6度、宮崎県美郷町で36・4度、福井県坂井市で36・1度、大分県豊後大野市で36・0度など。

 東京都内では練馬区で34・3度、千代田区で33・1度などとなっている。

 一方、台風4号から変わった低気圧が近づく北海道では、7日にかけて断続的に激しい雨の降るところがあり、特に日本海側北部では大雨による土砂災害などの恐れがある。

© FNNプライムオンライン

北朝鮮で8月3日、大規模な爆発が起き、韓国メディアは、およそ40人が死傷したと伝えている。

中国・吉林省から3日夜に撮影された映像には、北朝鮮・恵山(ヘサン)市で起きた爆発の様子が映っていた。

複数の爆発音とともに、赤い炎が高く上がっている様子が確認できる。

北朝鮮メディアは、爆発について一切報じていないが、韓国の北朝鮮専門サイト「デイリーNK」は、「住宅のLPガスのボンベが次々と爆発し、9人が死亡したほか、およそ30人がやけどを負った」と伝えている。

一方、韓国の統一省は「事実関係を確認中だ」としている。

記者会見する安倍晋三首相=6日午前、広島市中区(代表撮影)© 時事通信 提供 記者会見する安倍晋三首相=6日午前、広島市中区(代表撮影)

 安倍晋三首相は6日、広島市で記者会見し、新型コロナウイルスの感染者が全国で急増していることについて「直ちに緊急事態宣言を出すような状況ではない」との見解を示した。その上で、お盆シーズンを前に「帰省の際は『3密』を避ける、大声で話さないといった基本的な感染防止策を徹底するようお願いしたい」と呼び掛けた。

 首相が会見に臨んだのは、通常国会閉幕直後の6月18日以来。首相は帰省に関し「特に大人数の会食など感染リスクが高い状況は控え、高齢者への感染につながらないよう十分注意していただきたい」と強調。「大変難しいかじ取りだが、再び宣言を出す事態とならないよう必要な対応を速やかに講じていく」と語った。

 政府の観光需要喚起策「Go To トラベル」キャンペーンにも触れ、「観光事業者と旅行者の双方に感染拡大防止策を実施していただきながら、ウィズコロナの時代の安全で安心な新しい旅のスタイルを普及・定着させていきたい」として、引き続き実施する方針を示した。

 広島県選出の河井克行前法相夫妻(自民離党)が公職選挙法違反(買収)の罪で起訴され、地元政界にも混乱をもたらした事件に関し、首相は「誠に残念だ。かつて法相に任命した者として責任を痛感している」と従来の発言を繰り返した。

 原告全員を被爆者と認めた「黒い雨」訴訟の広島地裁判決への対応については「関係省庁と広島県、広島市で協議を行っており、これを踏まえて対応を検討していく」と述べるにとどめた。

 9月末までに見込まれる内閣改造・自民党役員人事に関し「現在、政府を挙げてコロナ対策に全力で取り組んでいる。人事の話はまだ先だ」と踏み込まなかった。


気象庁© 京都新聞社 気象庁

 6日午前2時54分ごろ、茨城県沖で地震があり、関東や東北などで震度3~1の揺れを観測したが、なぜか遠方の京都府城陽市でも「離れ小島」のように震度1を観測した。気象庁によると、「城陽の揺れは地震ではなく、たまたま別のノイズのような揺れを拾った可能性が高い」といい、7日にも地震の記録を修正するという。

 地震の規模(マグニチュード)は5.6で、茨城県常陸太田市や福島県郡山市などで最大震度3を観測し、東北と関東、新潟、長野、静岡の1都15県で震度1以上の揺れを観測した。

 しかし、震源から約500キロ離れた城陽市でも、近畿地方で唯一震度1を観測した。震度1以上を観測した地点のうち、城陽以外で最も西に位置するのは長野県諏訪市で、城陽だけが不自然に離れている。

 気象庁地震予知情報課によると、「城陽の震度1は地震によるものではなく、たまたま茨城県沖の地震発生と同じ時刻に何らかの揺れがあり、それを拾った可能性が高い」といい、大型トラックの通過や工事による振動が考えられるという。

 通常、地震計はこうした地震以外の振動を観測しても、地震とは判断しない。しかし今回は、地震発生と同時に別の揺れが起こり、気象庁のシステムが「地震による震度1」として速報したといい、「ごくまれに起こる可能性がある現象」(気象庁)としている。

 気象庁は7日夕方以降、城陽の震度1を削除した正式な地震の記録を公表するという。

急な来客! 部屋の中をサッと5分で整えるために片づけのプロがオススメするのは「目線がいきやすいゴールデンゾーン」「部屋の印象を決めるフォーカルポイント」「生活感が出てしまう衣類と寝具」の3つ。

© All About, Inc. 急な来客! 部屋の中をサッと5分で整えるために片づけのプロがオススメするのは「目線がいきやすいゴールデンゾーン」「部屋の印象を決めるフォーカルポイント」「生活感が出てしまう衣類と寝具」の3つ。

時間がない……緊急お片づけはどこから手をつける?

「近くまで来ているから、あと5分ほどで着くのだけど、どう?」といった急な来客。もちろん日ごろから片づいていれば何の問題もありませんが、「どうしよう! いったいどこから片づけよう……」と困ったことはありませんか?

ここでは「片づけのプロ」として、これまでたくさんのお客様のお宅を拝見してきた私が、サッと生活感を消すのに効果的な片づけ場所をお伝えします。

1. 室内の「ゴールデンゾーン」から片づける

生花の横には自然と電子機器や書類を置かなくなりますよ© All About, Inc. 生花の横には自然と電子機器や書類を置かなくなりますよ

室内に入ってくるお客様の視線がいきやすい場所から、順に片づけを行うのがオススメ。まずは「ゴールデンゾーン」と呼ばれる、人の肩から骨盤までの高さにあるモノから手をつけましょう。

具体的には、玄関の靴箱の上、キッチンカウンターの上、ダイニングテーブルの上、出窓といったあたりです。これらゴールデンゾーンに置いてあるモノが部屋の印象を決めるといっても過言ではありません!

Photo:PIXTA© ダイヤモンド・オンライン 提供 Photo:PIXTA「手取り収入の計算オタク」のファイナンシャルプランナー(FP)である筆者が、老後の手取り収入をアップさせるためのコツを伝授する。今回は、65歳以上でかかる介護保険料を減らす3つのコツを駆使して、年金生活における手取り収入をアップする方法をお伝えしたい。(株式会社生活設計塾クルー ファイナンシャルプランナー 深田晶恵)

年金生活に入れば

社会保険料を減らすことが可能!

 私は「手取り計算」をするのが大好きで、ファイナンシャルプランナー(FP)として毎年のライフワークとしている。手取り収入とは、額面の収入から税金と社会保険料を引いたもの。つまり、税金と社会保険料の負担が増えると、額面収入が同じであったとしても、手取り収入は減る。

 不安のない生活設計を立てるためにも、自分の手取り収入を知ることは欠かせないことであり、税金と社会保険料の動向には関心を持ちたい。

 新型コロナウイルス対策を盛り込んだ第2次補正予算は、31兆9114億円。政府は国債を発行して財源を捻出する予定だが、われわれは将来的な増税を免れないだろう。

 一方、社会保険料は少子高齢化の影響により、コロナに関係なく毎年少しずつの負担増が始まっている。「厚生年金、健康保険、介護保険」に持っていかれるお金は3大保険料と言われるが、特に健康保険と介護保険は高齢者への給付が増えていることから負担アップは今後も続く。

 現役世代の会社員の場合、社会保険料は給与に対して一定率でかかり、給与から天引きされるため、保険料を減らして手取りを増やすことは難しい。「手取りが減っているなぁ」と感じながらも、社会保険料について大きな関心を持てないのは、負担を減らす「対策」を取れないからなのだろう。

 しかし、リタイアして自治体の社会保険(国民健康保険、介護保険)に加入すると、やり方次第で保険料を減らすことが可能だ。そのやり方を知っているかどうか、実行するかどうかで、年金の手取り収入は変わってくる。今回は、65歳以上でかかる介護保険料を減らすコツを見てみよう。

 自分や配偶者のケースのみならず、高齢の親のケースも紹介する。

同居の子と世帯を分けるのが

親の介護保険料を減らすコツ

 高齢の親の介護保険料を減らすコツから見ていこう。

 国民年金のみ、または遺族年金で暮らしているなど、年金収入の少ない親が子世帯と同居している場合、「世帯を分ける」ことで、親の介護保険料を安くすることができる。

 最近、近くに住む義母の姉が老衰により98歳で亡くなった。お焼香に行った際、役所でのさまざまな手続きの話題になり、窓口で「世帯は別のままにするといいですねと言われたけど、どんなメリットがあるのかしら」と聞かれた。

 ズバリ、介護保険料が安くなることがメリットである。

 亡くなったおばあさんの同居家族は、長男(すでに他界)の妻(S子さん、69歳)と、孫のM男さん(30代・会社員、S子さんの長男)一家(妻と子1人)の4人。

 おばあさんが存命の間、おばあさんとS子さんが同一世帯で、M男さん一家とは住民票が別だった。

 S子さんの収入は主に夫の遺族年金であり、住民税は非課税。なので、S子さん1人の世帯にすると、介護保険料は安くなる。しかしM男さんと同一世帯になると、S子さんの介護保険料の計算上、M男さんの収入が影響し、保険料は高くなる。

 以下は、東京都大田区の介護保険料の例だ。

◆S子さんが1人世帯の場合

→S子さんの介護保険料は年1万8000円(第1段階)

◆S子さん+M男さん一家が同一世帯の場合

→S子さんの介護保険料は年6万1200円(第4段階)

 なんと、年間4万3200円もの違いだ。介護保険料は公的年金から天引きされるので、世帯を別にすることでS子さんの手取り収入は増える。まさに「知らなきゃ損」である。

介護保険料の負担額は

同一世帯の家族の所得で上下

 65歳以上の人が負担する介護保険の保険料は何段階にも細かく区分され、本人の所得のみならず、同一世帯の家族の所得も反映される。

 大田区を例に保険料の区分を見てみよう。

 S子さんが1人世帯なら保険料区分は第1段階だが、息子と同一世帯になると4段階になり、介護保険料は高くなる仕組みだ。

 ちなみにわが家は、夫の両親と同居の4人家族。20年前に同居を始める際に、同一世帯にせずに2世帯のまま引っ越しをした。義両親の収入は国民年金のみなので保険料区分は「第1区分」。仮に私たち夫婦と同一世帯になると、「第4区分」となり、両親2人分で年8万6400円の負担増となる。大きな差だ。

 親と同居している人は、世帯を別にすることを検討してみてもいいだろう。介護保険のサービスを利用する際にも自己負担額が軽減する場合がある。

 注意したいのは、親も子も国民健康保険に加入している場合は、同一世帯にした方が世帯の健康保険料が安くなるケースもあること。各自治体のモームページに国保の保険料試算のページがあるので、事前に計算した上で判断しよう。

年金収入を増やすことは

メリットばかりではない理由

 65歳以降の介護保険料を減らすコツの2つ目は、「年金収入を増やし過ぎないこと」である。

 多くの人は年金収入が多ければ多いほどいいと思っているが、実は年金収入は増えるほど手取り率は下がるため、いいことばかりではない。

 公的年金・企業年金・個人年金など「年金」は、雑所得として毎年所得税・住民税が課税され、さらに自治体の国民健康保険と介護保険の保険料を計算する際の基になる。つまり、年金収入の雑所得が多くなるほど、税金と社会保険料の負担が増え、手取り収入を圧迫するのである。

 勤務先の退職金制度が一時金と年金受け取りを選択できるのであれば、一時金を優先したい。退職金の一時金受け取りの税金は、勤続年数に応じた非課税の枠が多く、給与など他の所得と合わせて課税しない「分離課税」。納税者にとって有利な課税方法なのだ。

 さらに、退職金の一時金受け取りには社会保険料が一切かからない。勤務先が企業年金を年率1~2%で運用してくれたとしても、ほとんどのケースで一時金受け取りの方が手取り額は多くなる。詳しくは、当コラムの『退職金の受け取りは「一時金」と「年金」どちらがトクか』の記事を参照してほしい。

 65歳以降、公的年金(老齢厚生年金+老齢基礎年金)収入のみと、退職金を年金受け取りにした場合の介護保険料の比較は次の通り(2020年度の東京都大田区の例)。

(1)公的年金220万円のみ→介護保険料は年7万9200円(第6段階)

(2)公的年金220万円+退職金の年金受け取り220万円

→介護保険料は年12万9600円(第10段階)

(2)に加え、バブル時期に契約した予定利率の高いお宝個人年金もあると、どうなるか。個人年金は年120万円、雑所得は60万円とする。

→介護保険料は年13万6800円(第11段階)

 今回は介護保険料を減らすコツに焦点を当てているので、介護保険料のみ記載したが、実際には年金収入の雑所得が増えると、所得税、住民税、国民健康保険料もアップすることを覚えておきたい。

 退職金は、非課税の枠(退職所得控除)は使い切って一時金受け取りを優先するのが手取りを増やすコツだ。ただ、一部分を年金受け取りしたい人もいるだろう。その場合は、受け取り期間を長くして、毎年の雑所得を少なくするのも1つの手だ。

 また、公的年金の繰り下げ受給をすると年金額が増えるので「ぜひやりたい」と考えている人が多いが、その際にもちょっとしたコツがある。70歳以降に繰り下げるなら、退職金の年金受け取りは69歳までとするなど、毎年の雑所得が多くならないように全体に目配りしよう。これが3つ目のコツだ。

愛知県豊田市と北海道猿払村は

お金持ちに優しい自治体?

 最後に、今回いろいろ調べている中で、「手取り計算オタク」の私の関心を引いたこぼれ話を紹介したい。

 介護保険料は自治体によってそれぞれ異なるが、私が住んでいる大田区の保険料水準は他と比べてどうなのか気になったので、ちょっと調べてみた。

 お金持ちの住民が多く、人口も多い世田谷区と、当コラムで昨年7月に書いた『「年金手取り額が少ない」都道府県庁所在地ランキング、住む場所でこんなに違った!』の記事にある、愛知県豊田市(日本一の企業城下町!)、北海道猿払村(所得の高いホタテ漁師が多い)の4つを比較した。

 豊田市と猿払村は日本有数の「お金持ち自治体」で、国民健康保険料と介護保険料が安いのだ。

 公的年金収入+αで暮らす普通の年金生活者(第5~9段階)なら、多少のばらつきはあるが、大きな金額の差はない。興味深いのは、最高段階の設定とその保険料である。

 大田区と世田谷区は第17段階まであり、細かく区分され、少しずつ保険料がアップしていく。最高段階の所得金額は、大田区が2500万円以上、世田谷区は3500万円でやっと打ち止めになる。保険料は大田区が約24.5万円、世田谷区が約32.5万円。なかなかの負担だ。

 一方、豊田市の最高段階は第11段階まで、合計所得は800万円以上で保険料約14万円。猿払村に至っては、第9段階、合計所得は300万円で保険料は約14万円で打ち止めとなる。豊田市と猿払村は、お金持ちに優しい自治体ということが分かった。

 65歳以上の会社経営者や自営業で高所得の人は、豊田市や猿払村に転居し、リモート経営するのもいいかもしれない。

およそ5000人が死傷した中東レバノンの大規模爆発で、現地に住む日本人が5日、NNNのインタビューに応じ、甚大な被害を受けた街の現在の様子を語りました。

爆発があった首都ベイルートに事務所がある風間満さん。

認定NPO法人パルシック・風間満さん「事務所に関してはガラスが割れてパソコンも画面が割れて、もう家の中がぐちゃぐちゃ。きょうは1日片付けをしていたような状況です」

地元メディアによりますと、4日の爆発では、これまでに135人が死亡、ケガ人はおよそ5000人で、多くの人が行方不明のままです。また、地元の知事は最大25万人が家を失ったとしています。

風間さん「ゴミ捨て場が粗大ゴミとガラスだらけになっています。生活物資の不足が予想されているから、買いだめということになっている。パンが一番多い。列に並んでいて、たくさん買いたいが、制限をして2袋までとスーパーが制限している」

食料品の輸入の中心となっている港が被害を受けたことから、今後の食料の調達も懸念されます。

爆発の原因はまだ分かっておらず、レバノン政府は5日以内に明らかにするとしています。