上半期交通死 最少1357人…コロナで外出自粛 影響
今年上半期(1~6月)の全国の交通事故死者数は昨年同期比61人減の1357人で、記録が残る1956年以降の最少を更新したことが28日、警察庁のまとめでわかった。
人身事故自体も22%減の14万6043件で、90年以降で最少だった。特に4、5月の減少率がそれぞれ35%、41%に上った。新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛要請で交通量が大幅に減ったことが影響したとみられる。
65歳以上の死者は昨年同期比23人減の778人だったが、全体に占める割合は過去最多となり、57%を超えた。都道府県別の死者は愛知が76人と最多で、神奈川71人、東京64人、大阪63人と続いた。最も少なかったのは鳥取の6人だった。
死亡事故件数は同52件減の1334件。このうち、歩行者が横断歩道を横断中に車にはねられるケースは124件で、31件増えた。交通量が減り、ドライバーだけでなく歩行者も注意力が低下しているとみられる。
75歳以上の高齢ドライバーによる死亡事故は同3件増の175件。原因別では、ブレーキとアクセルの踏み間違いなどの「操作ミス」が4割で最も多かった。一方、運転中に携帯電話などを操作する「ながら運転」の取り締まり件数は15万3001件で昨年同期より6割減った。昨年12月施行の改正道路交通法で罰則が強化されたためとみられる。
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