法案は、郵政公社に250億ドル(約2兆6000億円)を投入し業務を円滑化するのが柱。郵便投票の手続きが始まった後は、選挙関連の郵便を最優先するよう求める条項も盛り込まれた。採決は、賛成257、反対150。民主党に加え、与党・共和党からも26人が賛成に回った。
トランプ氏は22日、この法案について「カネを無駄にするでっち上げ」とツイッターに投稿。共和党が多数派の上院で法案可決の可能性はないとみられている。
郵政公社の総裁には今年6月、共和党の大口献金者で、民間運送会社を経営していたデジョイ氏が就任。業務の合理化を進めたところ、遅配が目立つようになり、問題化していた。ただ、デジョイ氏は21日の上院公聴会で、「郵便投票は郵政公社の最優先事項だ」と明言。合理化のための改革も、大統領選までは停止する考えを示している。【ワシントン古本陽荘】
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