2020年8月23日日曜日

 新型コロナウイルスの感染拡大が、小中学校の修学旅行に影響を及ぼしている。福岡県の筑豊地域では、飯塚市立中が行き先を関西から九州・山口などの近隣県に変更したほか、嘉麻市や宮若市が小学校の実施時期を1学期から2学期に延期した。今後の感染状況によっては、さらなる変更を迫られる恐れもある。
 飯塚市は、小学校が9~11月に1泊2日で長崎方面、中学校が10~12月に2泊3日で関西方面に行く予定だったが、中学校の行き先を広島・山口、大分・熊本、鹿児島・宮崎の3コースに変更。感染のリスクを避けるため、新幹線は使わず貸し切りバスで移動する。市教委学校教育課は「関西で感染が拡大している状況を踏まえ、校長会で話し合って決めた」と説明する。
 嘉麻市立中5校も例年、12月と翌年2月に2泊3日で京都や奈良などを訪れているが、今年は現時点でうち3校の行き先が未定。また、2校は旅行の時期を12月から来年2月に延期した。田川市立中8校は10月から来年2月にかけて2泊3日で関西を予定していたが、うち1校は四国への変更を決めている。
 宮若市も、長崎方面を訪れる小学校の修学旅行を当初の5、6月から10月に延期。12月に旅行する中学校は関西方面を予定しているが、市教委学校教育課は「感染状況を見極めながら、ぎりぎりの段階まで検討を続ける」としている。

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