「今回起きている火事のうち二つは、その規模でおそらく州の近代史でも20位以内に入るものだ」
同州のニューサム知事は21日の会見でこう言って警戒を呼びかけた。
米西海岸では熱波の影響で猛暑が続き、カリフォルニア州東部のデスバレーでは16日、世界で89年ぶりとなる54・4度の気温を記録。大気が不安定になって15日から大規模な雷が発生し、同州北部を中心に約1万2千もの雷が落ちた。
乾燥していたところに雷が山間部に落ちたことで500以上の山火事が発生し、このうち20カ所以上で大規模な火災となった。すでに東京都の面積の1・4倍に当たる約3100平方キロの面積が焼失。市民4人と、消火活動に当たっていたヘリコプターの操縦士1人の計5人が犠牲になっている。
世界各地で乾燥した気候が報告されるなか、オーストラリアでは昨年9月から今年3月にかけて大規模な森林火災が発生し、住民や野生動物などにも大きな被害が出た。カリフォルニア州でも2018年に大規模な山火事が起き、80人以上が犠牲になっている。(サンフランシスコ=尾形聡彦)
0 件のコメント:
コメントを投稿