「巨人7-6阪神」(16日、東京ドーム)
出番を待ち、集中力を切らさなかった。スタメン落ちの悔しさを胸に秘めて打席に立った阪神・木浪。与えられたチャンスは逃さない。意地をバットで示した。
5点を追う八回1死二、三塁の場面だ。反撃の流れに乗った。2点を返したところで巨人先発の田口が降板し、2番手・田中豊が登場。すると、阪神ベンチも代打・江越に代打・木浪を告げた。
「ベンチにいる時からずっと準備をしていましたし、初球から積極的にスイングしていけた結果がタイムリーにつながったと思うので、打つことができてよかったです」
初球の150キロ直球を空振りしたが、積極的なフルスイングを見せた。その後、ボールとファウルを挟んだ4球目、低めのフォークに反応。完璧に捉えた打球で右中間を破った。2点適時二塁打。執念の一打で指揮官の起用に応えた。
7月30日のヤクルト戦(神宮)以来、41試合ぶりにスタメンから外れた。試合前までの直近5試合は17打数2安打で打率・118。打撃不振に陥っていたが、託された打席で底力を発揮した。
遊撃の位置を譲る気持ちは一切ない。再びスタメンで出場し続けるために、バットで結果を刻む。
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