2020年9月17日木曜日

 

新型コロナウイルスの影響で、6月に営業を再開したカラオケ店「ビッグエコー渋谷センター街本店」=東京都渋谷区、林敏行撮影© 朝日新聞社 新型コロナウイルスの影響で、6月に営業を再開したカラオケ店「ビッグエコー渋谷センター街本店」=東京都渋谷区、林敏行撮影

 新型コロナウイルス流行のあおりを受け、カラオケボックスが苦境に陥っている。カラオケは飛沫(ひまつ)感染しやすいとされ、売り上げは減少。全国で1割ほどの店舗が閉店を余儀なくされたという。東京都が23区内の店舗に出していた営業短縮要請は15日で解除されたが、客足が戻るかどうかは不透明で、店主らからは「もう限界だ」との声が上がる。

 「1970年代にカラオケの歴史が始まって以来、最大のピンチです」。都内でカラオケボックスを経営する男性は、ため息交じりにこう語る。

 カラオケボックスにとって、8月は年間を通して12月に次ぐかき入れ時だった。夏休みの学生が遊びに来たり、お盆で集まった親戚らが訪れたりするためだ。だが今年は、例年の3、4割ほどの売り上げに落ち込んだという。都が感染防止対策として、8月3日から出した時短営業要請も追い打ちをかけた。

 日本カラオケボックス協会連合会によると、全国に約6千店舗あるカラオケボックスのうち、コロナ禍の影響で閉店したとみられる店は500店を超える。緊急事態宣言が発出された4、5月はほとんどのカラオケボックスが都内で閉店していたが、都心では家賃が月100万円以上になる場所もあるためだ。

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