20代の女性会社員・Aさんはオンライン飲み会に慣れた今、忘年会を開催するにしても、「もうリアルには戻れない」という。
「オンライン飲み会では、終電時間を気にしなくていい。お金についても、自分が飲食するぶんだけ買えばよく、不平等感がない。取り分けやお酌をする気遣いもいらないし、気楽です」
Aさんにとって、忘年会で憂鬱なのは「お酌」だという。
「いまだに、うちの会社では女性社員が男性上司たちに、お酌する慣例があるんです。女性社員をコンパニオン扱いして、酔っぱらいたちの相手をさせられる忘年会なんて、早く廃止してほしかった。下ネタを言われても笑顔で対応しなきゃいけないのも苦痛。もうこの機会に、そういった慣習がすべてなくなればいいのにと思っています」(Aさん)
少人数で何回もやるしかない?
20代の男性会社員・Bさんも、「願わくばこのまま忘年会の文化が滅んでいくのを願っている」と明かす。
「僕の会社は、年内は在宅勤務。なので、今年は職場の忘年会がないと思うと嬉しい限りです。お酒も大して好きじゃないし、そのうえ親しくもない上司と役員のおじさんと一体何を話せばいいのかと、ずっと思っていました」
Bさんは、忘年会そのものだけでなく、その後のカラオケなどの2次会も含めて、「セットで嫌い」だと話す。
「新人や若手は、余興や無茶ぶりをさせられがち。タダならまだしも5000円くらい金を払って嫌な思いをしなきゃいけないのかと思うと、憂鬱で仕方がありません。忘年会後のカラオケも苦痛でした。さすがに今年は大勢での集まりは中止になるのではと予想しています」(Bさん)
一方30代の男性会社員・Cさんは、なんとかして忘年会をやりたい派だ。
「忘年会は、職場でもなかなか話ができていない人に挨拶ができる貴重なチャンス。なくなると、1年が終わる気がしなさそうです……。でも確かに、今年は大勢で居酒屋に集まり、忘年会をやるぞ!っていう空気でもない。コロナ感染拡大の状況にもよると思いますが、チームごとなど、少人数で何回もやるしかないのかなあとか、宅飲みとか、オンラインとか、方法は考えたいところです」(Cさん)
今年の忘年会はどのようなかたちになるのか、頭を悩ませている人は少なくないようだ。
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