大阪府は17日、新型コロナウイルス対策本部会議を開き、18日までとしていた「多人数」による飲み会の自粛要請を10月9日まで継続することを決めた。直近の感染者数が横ばいで推移しているとして、さらに感染状況を見極める必要があると判断した。多人数の基準は示さず、府民に判断を委ねる。独自基準「大阪モデル」で警戒を示す黄信号は維持する。
吉村洋文知事は会議で「新規感染者数は減少傾向にあるが、直近は横ばい。現状維持が妥当だと思う」と述べた。
会議では、今月16日までの感染状況に関する分析内容が報告された。
年代別では、40代未満の感染者は5日までの1週間で251人だったが、12日までの1週間で295人に増加。藤井睦子健康医療部長は「若年層への感染拡大の兆候に注意が必要」と話した。6月14日以降は高齢者施設や医療機関など計32カ所でクラスター(感染者集団)が発生し、利用者462人を含む計669人が感染した。
秋以降のインフルエンザとの同時流行を警戒し、感染拡大地域の医療機関や高齢者施設などを対象とした検査態勢の強化計画を10月上旬をめどに策定することを確認した。
吉村氏は会議後、記者団に「高齢者施設でのクラスターを抑えるのが重要だ。感染症対策の研修や周知啓発を行い、クラスターが出てもすぐに対策を取る」と強調した。
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