2020年7月7日火曜日

工場の倉庫が焼け警察官ら4人の遺体が見つかった火災を受け、記者会見するレックの担当者=7日午前、静岡県庁© KYODONEWS 
 工場の倉庫が焼け警察官ら4人の遺体が見つかった火災を受け、記者会見するレックの担当者=7日午前、静岡県庁  静岡県吉田町の「レック静岡第二工場」の倉庫が焼け、警察官ら4人の遺体が見つかった火災を受け、家庭用品メーカー「レック」(東京都)は7日、静岡県庁で記者会見した。出火当時、工場で保管していた製品の原料は危険物に該当せず、出火の原因とは想定できないと説明した。
 同社によると、火災が発生した5日午前2時すぎに工場1階部分から爆発音がして、大量の煙が発生したという。
 工場では家庭用洗剤や重曹の袋詰めなどをしており、倉庫で原料や商品を保管していた。休日は作業員は出勤しないことが多いが、4日は午後5時ごろまで作業が行われていた。



新型コロナ、東京都内で新たに106人の感染確認=報道© 
 東京都内で新たに106人の感染確認=報道 [東京 7日 ロイター] - フジテレビなど国内メディアは7日、東京都内で新たに106人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと伝えた。100人以上は6日連続。
フジによると、20代の感染者は53人という。


韓国でコロナ重症患者に両肺の移植手術、快方に向かう© Reuters/HANDOUT 韓国でコロナ重症患者に両肺の移植手術、快方に向かう [安養(韓国) 7日 ロイター] - 韓国で新型コロナウイルスに感染した50歳の重症患者に112日間、生命維持装置の体外式膜型人工肺(ECMO)が使用され、その後に両肺の移植手術が実施された。患者は快方に向かっている。病院側が発表した。
新型コロナ患者へのECMO使用期間としては世界最長で、新型コロナ発生以降の肺移植手術は世界で9件目だという。
患者は2月下旬に入院。ECMOは患者から取り出した血液を酸素化し、体内に戻す仕組み。
翰林大学校聖心病院の医師によると、抗マラリア薬「ヒドロキシクロロキン」や抗エイズウイルス薬「カレトラ」、ステロイド剤での治療を試みたが、患者の肺繊維症の悪化は食い止められなかったという。
このため、残された選択肢は肺移植にほぼ限定された。
手術の執刀医は、ECMOの治療を受けている患者に対する肺移植手術の成功率は50%だったと明らかにした。
同院によると、新型コロナ発生以降、肺移植手術は中国で6件、米国とオーストラリアで各1件、行われている。

口閉ざすエビ売りの女性 武漢で最初の一人を探した

有料会員記事 新型コロナウイルス
武漢=平井良和、宮嶋加菜子
2020年7月1日 5時00分




【動画】昨年末の中国・武漢。当時誰も知らなかったウイルスはどう広がっていったのか。世界的な感染爆発を防ぐことはできなかったのか。パンデミックの序章を振り返る。


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 人類が半年前に知ったばかりのウイルスは、世界の1千万人以上に感染し、50万人を超える犠牲者を出している。災禍はどう始まり、どう広がっていったのか。連載「コロナの時代」の新たなシリーズは「パンデミックの序章」。感染の拡大が始まった中国・武漢を歩き、謎のウイルスの存在を捉えるまでの道筋や、ヒトヒト感染の認定に二の足を踏んだ中国の初期対応を検証する。
拡大する写真・図版コロナの時代 パンデミックの序章㊤/デザイン・加藤啓太郎

年末のかきいれ時、喧騒の中の「異変」

湖北省武漢市の都市封鎖が解け、間もなく3カ月になる。魏、呉、蜀の三国時代をはじめ中国史の舞台となってきた長江中流域の1千万都市は、ようやく活気を取り戻そうとしている。
 中心部の大通りにも絶え間なく車が行き交うが、漢口駅近くの道の両側には約200メートルに及ぶ青いバリケードが残る。隙間からのぞく看板はほこりまみれで、その下に「魚」や「蟹(かに)」といった字が読み取れる。
拡大する写真・図版看板から「華南海鮮卸売市場」の文字は消され、バリケードによる封鎖が続いている=2020年6月6日、中国・武漢市、平井良和撮影
半年前に閉鎖されるまで、ここに華南海鮮卸売市場があった。5万平方メートルの敷地に魚介、干物、食肉などを売る店が千軒以上ひしめく巨大市場だった。世界をのみこんだ新型コロナウイルスの最初の集団感染は、ここで発生した。
 昨年12月31日、市当局は初めて「原因不明の肺炎患者が27人いる」と発表。その多くが市場の関係者だとした。リストを入手したという中国メディアは、一番早い発症は50代女性の12月11日だったと伝えていた。
 新型ウイルスはどこから来たのか。最初の感染者だったかもしれないその女性を探した。
「最初の感染者」を探して、記者は現場を訪ね歩きました。取材を進めると、どのように感染が広がっていったのか、少しずつわかってきました。
市場周辺の住民から市場で働い… 8日、武漢大学人民病院の呼吸内科副主任、余昌平(53)は、別々の地域に暮らす患者から共通の症状が出ていることに気づいた。
 余は朝日新聞の取材に、「医師ならば誰もがヒトからヒトへの感染を疑う状況だった。私も心の中でそう思った」と証言する。

職場異なる男女がパーティー、8人感染…京都市「クラスター発生」

 京都市は4日、20~30歳代の男女9人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。うち8人が同じパーティーの参加者らで、市はクラスター(感染集団)が発生したとして注意を呼びかけた。他の1人は感染経路不明。京都府内の感染者数は計400人となった。
 市によると、パーティーは6月27日に市内の飲食店で開催され、14人が参加。4日は市内の20歳代男女6人と、2次会に使ったバーの20~30歳代の男性従業員2人の感染が確認された。
 参加者の感染は2日に陽性が確認された20歳代女性ら計10人となり、うち1人は東京都在住。14人は職場が異なる知人だという

[第33期竜王戦]挑戦権かけ実力者激突 



 将棋の第33期竜王戦は予選にあたるランキング戦が終了した。将棋界の最高位と賞金4400万円をかけて、豊島将之竜王・名人に挑戦する棋士は誰か。タイトル通算100期を目指す羽生善治九段、ランキング戦4期連続優勝の新記録を打ち立てた藤井聡太七段に注目が集まる。きょう6日、開幕する本戦を豊島竜王・名人に展望してもらった。(文化部 吉田祐也)

「本命は羽生九段と藤井七段」…豊島竜王・名人の本戦展望

竜王戦決勝トーナメントを展望する豊島将之竜王・名人(6月27日、読売新聞東京本社で)=宮崎真撮影
竜王戦決勝トーナメントを展望する豊島将之竜王・名人(6月27日、読売新聞東京本社で)=宮崎真撮影

 ――本戦出場者が出そろいました。トーナメント表の左の山をどう見ますか。

 豊島 月並みな言い方ですが、実力者がそろっています。羽生九段が山の最後に待ち構える形で、下から勝ち上がることは大変そうです。

 ――羽生九段は通算タイトル100期に向けての好機だと思いますが。

 豊島 羽生九段は全盛期とそんなに変わらない力だと考えています。好奇心旺盛な方なので、最新の戦法だけでなく、将棋ソフトがあまり評価しない戦法も試している印象です。

 ――関東の若手棋士3人に対する評価は。

 豊島 石井六段の将棋に強さを感じます。受けに自信を持っていて、自玉が薄くても見切りが良く、相手の堅陣を崩す技術にたけています。梶浦六段は着実に力をつけていて、高野五段は昨年、新人王戦で優勝しました。師匠の木村王位に似て、辛抱強い棋風です。

 ――重厚なメンバーが3人並ぶ「1組の壁」をどう見ますか。

 豊島 木村王位、佐藤九段、羽生九段は長年、棋界を引っ張ってきた棋士で、総合力が高い。若手棋士の勢いをもってしても、3人を打ち負かすことは容易ではありません。左の山は1組の棋士の勝ち抜きが有力と見ています。

 ――二つのタイトル戦に挑戦中の藤井七段がいる右の山をどう見ますか。

 豊島 世間から注目されている藤井七段の存在は気になります。先行逃げ切り型の丸山九段、戦略にたけた佐藤七段との対局は激戦必至です。特に竜王戦で挑戦経験もある丸山九段はトーナメント戦の勝ち上がり方を熟知しています。藤井七段をもってしても、序盤の作戦負けは避けたいところでしょう。

 ――純粋な関西勢は久保九段だけですが。

 豊島 本戦に関西棋士の名前が少なく、少し寂しいです。ただ、久保九段は百戦錬磨の実力者です。佐々木七段はランキング戦の苦しい将棋を終盤力でひっくり返し、調子も良さそう。振り飛車VS居飛車の好勝負が期待できそうです。

 ――ズバリ、トーナメントを勝ち抜く本命は。

 豊島 羽生九段と藤井七段が本命です。対抗は、久保九段、木村王位。ダークホースは佐々木七段でしょうか。

 ――少し先にタイトル保持者になっているかもしれない藤井七段の現在の将棋をどう見ていますか。

 豊島 本当に、めちゃくちゃ強いです。残り時間が少ない終盤で間違えないのはすごいこと。1年前より棋力が上がっています。タイトル戦の棋聖戦など大舞台でも、普段通りの実力を発揮しています。

 ――挑戦者を待つ立場として、どう過ごしますか。

 豊島 夏場に勝ち上がった棋士が絞られてきたら、徐々に作戦を練ろうと思います。

 【豊島将之竜王・名人 30】 令和最初の第32期竜王戦七番勝負で広瀬章人八段を破り、史上4人目の竜王・名人同時保持者となった。「序盤、中盤、終盤、隙のない将棋」と評され、鋭い攻めが持ち味だ。趣味はバスケットボール・NBAの試合観戦。「とよぴー」のあだ名があり、女性ファンが多い。

藤井七段、強豪・丸山九段と対局

 竜王戦本戦の注目局、藤井聡太七段―丸山忠久九段戦は24日に東京・千駄ヶ谷の将棋会館で行われる。丸山九段は名人経験者で、タイトル獲得3期の実績を持つ強豪だ。両者は初対局となる。藤井七段は「本戦で結果を残せるように、一局一局、集中して戦いたい」と意気込む。

 1組で優勝し、勝ち上がりをじっくり待つ立場になった羽生善治九段。左の山の準決勝は8月13日に同所で行われる。勝利すると挑戦者決定三番勝負進出となり、通算タイトル100期が視野に入る。それでも、羽生九段は「挑戦への道のりは容易ではありません。気を引き締めて指したい」と話している。

佐藤七段、渡辺三冠破り驚き 西山女流三冠 女性初の4強…ランキング戦回顧

 藤井聡太七段の師匠で、ランキング戦3組準優勝と結果を出した杉本昌隆八段=写真=に、1~6組のランキング戦を振り返ってもらった。

 ――お弟子さんとの3組決勝は、世間の話題となりました。

 杉本 一棋士として優勝を目指しましたが、内容としては完敗でした。師弟対決を実現できて、十分に役目は果たせたかなと思っています。今期の藤井七段の勝ち上がりは、危なげがなかった。過去3年のランキング戦と比べても、序中盤の安定感が違う。本戦での活躍を見守りたいです。

 ――1組は羽生九段が貫禄を示して優勝しました。

 杉本 1組は指し盛りの20、30代の棋士が本戦出場を逃し、波乱含みでした。羽生九段は読みが深くて正確。存在感は圧倒的です。目を引いたのは、佐藤七段の躍進です。40代にして初の1組。初戦で渡辺明三冠を破り、驚きを与えました。3~5位は久保九段、佐藤九段、木村王位が年下の棋士をねじ伏せて、健在をアピールしました。

 ――2組はどうですか。

 杉本 佐々木七段の優勝には勢いを感じます。関東の若手代表格だけに、結果が欲しかったでしょう。丸山九段も本戦入りし、得意とする「一手損角換わり」の切れ味を見せつけました。

 ――4組の結果は。

 杉本 関西勢では、船江六段、都成六段が気を吐きましたが、関東の若手棋士がしぶとく勝ちました。竜王経験者の谷川九段が4組にいるということが、降級しやすいランキング戦の厳しさを表しています。

 ――5組は若手棋士の優勝争いに。

 杉本 梶浦六段は、このところ伸びている関東の若手棋士で、師匠から期待されていると聞いています。関西の若手棋士も、負けずに切磋琢磨(せっさたくま)してもらいたいです。

 ――6組は将棋ファンの注目を集めていました。

 杉本 何と言っても西山女流三冠が女性初のベスト4に入り、5組昇級まであと一歩に迫りました。粗削りな将棋で序盤に難があるタイプですが、終盤力は男性棋士の中でも上位に入るとみています。西山女流三冠の活躍は将棋を指す女性の励みになると思います。優勝した高野五段は、師匠(木村王位)の頑張りに刺激を受けたことでしょう。勝負の世界ですが、弟子の活躍はうれしいものです。

藤井七段 師に恩返し…杉本八段 衣装も将棋も秘策

感想戦で杉本昌隆八段(右)との対局を振り返る藤井聡太七段。藤井七段は6月20日、第33期竜王戦ランキング戦3組決勝で杉本八段を95手で下し、2度目の「師弟対決」を制した(大阪市福島区の関西将棋会館で)
感想戦で杉本昌隆八段(右)との対局を振り返る藤井聡太七段。藤井七段は6月20日、第33期竜王戦ランキング戦3組決勝で杉本八段を95手で下し、2度目の「師弟対決」を制した(大阪市福島区の関西将棋会館で)

 史上初となる竜王戦ランキング戦4期連続優勝を達成した藤井七段。今期の3組決勝は師匠の杉本昌隆八段との2度目の公式戦で、大舞台できっちり弟子は師匠に「恩返し」を果たした。

 藤井七段は「竜王戦ランキング戦決勝という大舞台で師匠と対局できる喜びを感じていました」という。この弟子の意気が伝わったか、杉本八段は和服で対局に臨んだ。藤井七段は「意表の一手でした」とユーモアをまじえて話す。

 対局は居飛車VS振り飛車の対抗形となり、後手の杉本八段は練習将棋でも藤井七段に見せたことがない、秘策の△6二金型を投入した。「初めて指された形なので、かなり時間を使いました。師匠の駒組みが丁寧で隙がなく、なかなか動く形が見つからなかった」と藤井七段は振り返る。

 長い中盤戦が続き、藤井七段は▲6六角=図=と、攻防の自陣角を放った。棋士室で本局を検討していた畠山鎮八段は「この角は四方に利いていて、後手の指し手に制約をかけている。渋い好手で卓越した大駒の使い方です」と称賛した。この後、杉本八段が動いていったものの、無理気味の攻めをとがめて優位に立った藤井七段はリードを拡大し、押し切った。

 終局直後の対局室で藤井七段は「押し引きが難しかった」としみじみ語った。目を閉じ、師弟対決の余韻に浸る瞬間があった。

 ■本戦出場者

手つきゆったり 王者の風格…1組優勝 羽生善治九段 49

 2017年に「永世竜王」の資格を得て前人未到の「永世七冠」を達成した。苦手な戦型がないオールラウンダーで、ゆったりとした手つきに王者の風格が漂う。

 「1組優勝という結果を出せたことはよかったですが、ここからが本当の勝負と思っています」

42歳で初本戦 振り飛車得意…1組2位 佐藤和俊七段 42

 42歳にして本戦初出場という遅咲きの棋士で、振り飛車を得意とする。趣味はサッカー。足が速く、キック力もあり、将棋界の「キングカズ」の異名を取る。

 「1組の対局は手応えのある内容だった。本戦でも納得のいく将棋を指せるように準備したい」

5年連続出場 さばき鮮やか…1組3位 久保利明九段 44

 ベテランの域に入りながらも本戦は5年連続出場と、華麗なる振り飛車は健在。「さばきのアーティスト」と称され、大駒を鮮やかに活用する将棋だ。

 「若手棋士の将棋を研究しながら最新の戦術を取り入れ、振り飛車に活路を見いだしています」

スタミナ無尽蔵の長考派…1組4位 佐藤康光九段 50

 日本将棋連盟会長という激務の中、対局では無尽蔵のスタミナを発揮し、最前線で活躍する。無類の長考派で、定跡にとらわれない天衣無縫の駒組みが持ち味。

 「同世代の羽生九段、丸山九段の戦いに刺激されました。一つでも多く勝って、よい夏にしたい」

昨年王位獲得「中年の星」…1組5位 木村一基王位 47

 昨年、王位を獲得して最年長初タイトルの記録を打ち立てた「中年の星」だ。力強い受けが得意で、長期戦にも強く、「千駄ヶ谷の受け師」の異名を取る。

 「弟子(高野五段)が勝ち上がって師弟対決が実現したら、たっぷりかわいがってあげます」

無邪気なジュネーブ生まれ…2組優勝 佐々木勇気七段 25

 ジュネーブ生まれの美男子で無邪気な性格。「横歩取り勇気流」という新戦法を編み出した。「天然キャラ」で「力うどん」をさらに「餅入り」で注文したこともある。 「3年前の本戦で負かされた久保九段は強敵です。対振り飛車の感覚を磨いてぶつかりたい」

夜戦に備え 唐揚げ増量…2組2位 丸山忠久九段 49

 将棋の戦法は独自路線を歩み、いつも笑顔を絶やさない「丸ちゃん」は、イケメンゆえにCM出演も果たしている。大食漢で「唐揚げ増量」などで夜戦に備える。

 「藤井七段はとても充実している大変な強敵です。得意戦法を改良して、精いっぱい指します」

2棋戦タイトル挑戦 充実…3組優勝 藤井聡太七段 17

 将棋界の最年少記録を塗り替え続けるスター棋士。現在、2棋戦でタイトルに挑戦していて充実の夏を過ごす。長考派で、持ち時間5時間の竜王戦とは相性がいい。

 「丸山九段は序盤巧者なので、駒組み負けしないように早い段階から集中して指したい」

イシケン 武骨な受け得意…4組優勝 石井健太郎六段 28

 今期ランキング戦で六段昇段を決め、初の本戦出場も果たした。学生時代のあだ名「イシケン」が棋界でも定着している。武骨な受けが得意で、堅実な棋風だ。

 「初の本戦なので緊張感もありますが、じっくり手厚い将棋という持ち味を出して活躍したい」

コツコツ勉強実り連続本戦…5組優勝 梶浦宏孝六段 25

 コツコツ型の「カジー」は勉強が実り、2期連続本戦出場。ボードゲームの「パンデミック」が趣味で、コロナ禍以前から、クラスターなどの用語を知っていた。

 「高野五段とは日頃から練習将棋をしていて、手の内は知っている。負けたくない相手です」

「料理男子」初の本戦出場…6組優勝 高野智史五段 26

 粘り強い棋風で勝ち上がり、初の本戦出場。2勝すると師匠の木村王位との対局が実現する。料理が得意で、クッキーなどのお菓子も作る本格的な「料理男子」だ。

 「一つ一つ勝って師弟戦を実現できれば、自身が色めき立つ状況を生み出せると思います」

石がゴロゴロ転がる音が怖い…蘇る「3年前の豪雨」の記憶


大牟田市役所内に流れ込んだ水をかき出す職員(6日午後5時18分)=木村歩撮影
大牟田市役所内に流れ込んだ水をかき出す職員(6日午後5時18分)=木村歩撮影
 大雨特別警報が出された福岡、佐賀、長崎の3県では6日、道路の冠水や河川の氾濫などが相次いだ。熊本県南部を4日に襲った豪雨の被害が次々と明らかになる中、住民は避難所に身を寄せるなどして、不安な夜を過ごした。
 「川が増水して石がごろごろと転がる音がして怖かった」。自宅近くの避難所で福岡県東峰村鼓(つづみ)北区の区長(69)は語った。同村は6日午後、全域に避難指示を発令。区長はその前に、強まる風雨の中、避難所に向かったという。
 同村では3年前の九州北部豪雨で3人が犠牲になり、5日に追悼式が営まれたばかり。区長は豪雨の記憶がよみがえったといい、「とにかく無事に過ごせるよう祈りたい」と話した。
 大雨特別警報の対象となった同県大牟田市では6日午後、国登録有形文化財の市役所本館1階が大雨であっという間にくるぶしほどの高さまで浸水。職員らがモップなどを使った排水作業に追われた。約30年勤務しているという男性職員は「浸水被害は2度目。これ以上、被害が広がらないでほしい」と願った。
 彦山川が氾濫した同県添田町の中心部にある音楽ホール「オークホール」には、同日午後7時現在で約60人が避難。同町桝田の男性(70)は「川の水が土手まで迫っていた。安全な場所で一晩過ごそうと避難した」と語った。
 佐賀市内も各所で冠水が発生。市中心部のハンバーガー店「SUNNY PLACE」では、店の前の道路が10センチほど冠水した。昨年8月の記録的大雨では店舗内が膝の高さまで浸水したといい、店主の牛島弘貴さん(40)は「2年連続でこれほどの雨が降るとは……」と疲れた様子だった。
 観測史上最大となる94・5ミリの1時間雨量を記録した長崎県大村市では、全域の9万5074人に避難指示が出た。市によると、新型コロナウイルスの感染防止のため、避難者の収容人数を80人から21人に減らした竹松出張所では、一時59人が避難し、ロビーなどを開放して受け入れた。また、収容人数を80人から19人に制限していた萱瀬(かやぜ)出張所にも、一時50人が訪れたという。

医療・健康・介護のニュース・解説

小池都知事再 366万票「重い責任」…コロナ対策 国と連携

記者会見する東京都の小池百合子知事(6日午後、都庁で)

 東京都知事選で再選した小池百合子知事(67)は6日、安倍首相や東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長らと相次いで会談し、新たな都政のスタートを切った。

 この日午前、首相官邸を訪れた小池知事は、新型コロナウイルス対策のほか、来年に延期された東京大会への対応を巡って安倍首相と意見交換。安倍首相に対し、小池知事は、国と連携してコロナ対策を進める考えを強調し、「その証しとして五輪・パラリンピックにつなげていきたい」と意欲を見せた。

 午後には都庁で組織委の森会長と面会した。森会長から組織委と都、政府によるコロナ対策会議を9月に設置したいとする提案を受けた小池知事は応じる考えを伝えた。

 都知事選の開票作業は6日未明に終了し、小池知事の得票は史上2番目に多い約366万票に上った。同日午後に記者会見に臨んだ小池知事は「重い責任に身が引き締まる」と述べた上で、週内にコロナ対策に充てるための新たな補正予算案を編成する考えを示した。

       ◇

 都知事選と同じく5日に投開票された都議補選では、大田区と北区、日野市、北多摩三(調布、狛江市)の4選挙区(欠員各1)でいずれも自民党の候補が当選した。

医療・健康・介護のニュース・解説

暑かった6月、東日本は1946年以来最高…西日本も2005年と並ぶ

 気象庁は1日、6月の東日本の平均気温が1946年の統計開始以来、最も高かったと発表した。西日本も2005年と並ぶ最高記録となった。太平洋高気圧が日本の南海上で西に張り出し、日本付近が暖かい空気に覆われて晴れの日が多かったことが高温の要因とみている。

 同庁によると、6月の平均気温は平年に比べ東日本で1・9度高く、これまでの最高気温だった1979年を0・3度上回った。西日本は平年に比べ1・4度高くなって最高記録と並び、北日本は1・9度上回って2番目の高温記録となった。

 地点別でも全国50地点で平均気温が過去最高を記録。名古屋市で24・6度(平年差プラス1・9度)、横浜市で23・4度(同2・1度)、京都市で24・7度(同1・7度)、福岡市で24・9度(同1・9度)などだった。

 同庁は、今夏は平年に比べ気温が高くなると予想している。

医療ルネサンス

若い人の聞こえ<1>会話が聞き取れない

 聴力には問題がなく、音は聞こえるのに会話が聞きとれない。こうした「聴覚情報処理障害(APD)」に悩む子どもがいる。
 静岡県の小学2年まさき君(7)は、泣き声の大きい赤ちゃんだった。母親の翔子さん(38)は、2歳上の長女との違いに驚いた。3歳の頃、聞き返しや言い間違いの多さが気になった。
 保育参観日。ざわつく部屋で、保育士が話し始めたが、まさき君は聞くそぶりを見せない。翔子さんが注意を促すと「先生は話してないよ」。「この時、違和感を抱いた」という。
 聴力検査で異常はなかったが、自治体の「ことばの教室」に通い、問題点が明確になった。知っている言葉の数が少ない。絵本で何度も読み聞かせた「さるかに合戦」や「浦島太郎」の話を覚えていない。自分の名を「まちゃき」と言うなど、発音が直らない。
 小学校入学前、翔子さんはネットでAPDの記述を見つけた。言語聴覚士の小渕千絵さんを栃木県大田原市の国際医療福祉大学に訪ねた。小渕さんは「まさき君はコミュニケーションは良好で、抱えているのはAPD症状だとすぐにわかりました」と振り返る。
 APDで悩む人は「雑音の中で話が聞きとれない」「話が長いと途中でわからなくなる」「字幕がないとテレビの内容がわからない」などと訴えることが多い。
 聴覚に関わる注意力や記憶力などの認知の偏りが背景にあるとみられている。判断にあたっては、他の病気の可能性を消していくことで、APDだとわかる。
 まさき君が小学1年の7月、小渕さんは、送受信機の使用を提案した。学校で先生が送信機を首にかけ、まさき君が補聴器のような受信機をつけると、先生の声が直接耳に入ってくる。
 栃木から静岡への帰路。東京駅で送受信機を試しに使ってみた。雑踏の中では普段、すぐ近くで呼んでも気づかないまさき君だが、翔子さんが送信機に「まさき」と小さな声で呼びかけると、「ママ、聞こえる、聞こえるよ」と反応した。
 担任教諭は送信機をつけることに協力してくれた。すると、ドリルや設問の指示、給食のおかわりの仕方など、今まで聞こえていなかったことがわかった。まさき君は「学校が楽しい」と言うまでになった。
 自分の聞こえ方の特徴もわかり、家では両親や姉に「静かにして」などと頼めるようになった。「小さいながらも葛藤があったんですね」と翔子さん。
 送受信機の価格は20万円前後。全額自己負担のため、経済的理由で使えないケースもあるという。小渕さんは「学校生活では効果的な場合が多い。公的な支援制度が必要だ」と話す。
 (このシリーズは全5回)

高齢者の見守りコロナ禍での孤立防ぐ工夫を



 外出自粛が長引いたことで、一人暮らしの高齢者が体調を崩すケースが目立っている。孤立しないように、官民が協力して見守る必要がある。
 家に閉じこもりがちになり、運動不足で持病が悪化する。人と会話ができないストレスから、不眠や食欲不振になる。感染が拡大して以降、こうした不調に悩む高齢者は少なくない。
 外出自粛中は、民生委員や地域住民らによる戸別訪問や交流イベントが中止されていた。周囲が体調の変化に気づかず、対処が遅れるケースもあった。
 福島県では5月、60歳代の男性が自宅で亡くなっているのが見つかった。戸別訪問が中断されており、死後2か月とみられる。
 一人暮らしの高齢者は全国に680万人以上いる。頼りにできる家族や友人が近くにいない人も多い。地域の見守り機能を再構築することが欠かせない。
 これまでと同じ方法で取り組むことは難しい。高齢者はひとたび感染すると重症化しやすく、戸別訪問で直接対面するのは、リスクが高いためだ。
 電話や手紙でこまめに連絡を取ったり、インターホン越しに言葉を交わしたりして、接触を絶やさないようにしたい。
 高齢者が玄関先に小旗を掲げることで、対面せずに安否を知らせている地域もある。参考になる試みと言えよう。
 見守りの際には、しっかり食事をとっているか、よく眠れているかなどを確認することが大切だ。体調が急変した場合には、速やかに連絡してもらえる体制を整えることが不可欠である。
 新型コロナウイルスの流行を受けて、厚生労働省は全国の自治体に対して、高齢者の見守りを強化するよう求めている。ただ、現場を担う民生委員らは高齢化が進んでおり、人手不足も深刻だ。
 定期的に高齢者宅を訪れる電気、ガスの事業者や宅配業者、新聞販売店などと見守りの協定を結んでいる自治体は多い。こうした連携をさらに強化すべきだ。
 情報通信技術の活用も重要だ。福岡市は企業と共同で、高齢者宅に人の動きを感知するセンサーを設置し、異変がないかどうか確認する取り組みを始めた。
© 西日本新聞社 筑後川河川事務所と福岡管区気象台は7日、大分県日田市を流れる筑後川の上中流部(同市北友田付近)で氾濫が発生し、「氾濫発生情報」を発表した。



 かつて覇権を競った米ソの指導者、ケネディとフルシチョフは年齢が20歳以上も違った。その2人が登場する小話を立川談志さんがはなしのマクラに使ったことがある◆「ケネディだかフルシチョフだかが、体力で優劣を決めようてえんでマラソンをした。当然、若いからケネディが勝った。翌日のソ連機関紙がこう書いたそうだ。同志フルシチョフは健闘の末2位に食い込んだが、ケネディはビリから2番目であったと」◆勝利が当然視されたという点では東京都知事選も同じだろう。現職の小池百合子氏が再選を決めた◆コロナ対策が主な争点となった。有権者にすれば誰に命を預けるかの選択である。折しも東京では投票日に向け感染者が増え緊迫の度を強めた。陣頭指揮を執る姿が連日報道される現職に対し、新人は不利だったろう。五輪、市場移転、子育て対策…この危機のなか1期目の信任への論戦が十分できたかと問えば、それも心もとない◆小池さんにはビリから何番目か、という謙虚さで再選を受け止めていただきたい。4年前とは打って変わり、祝福や歓喜の声が響かない静かな開票日となった。