夜の街、若者…と聞くと頭をよぎる川柳がある。<鳴るコール 気付いて抜ける アルコール>。サラリーマン川柳でおなじみの「第一生命保険」が昨年、入社予定者に募った作品の一つである◆緊張に身を硬くする就職活動の日々のなか、今年の学生はどんな息抜きをしているだろう。時節柄、夜の街の店でくつろぎながら、合否の連絡を待つ人は少ないかもしれない◆アルコールとどう付き合うかが難しいのは、なにも若い人にかぎらない。東京・品川の飲食店街では、客のハシゴ酒で「地域クラスター」が発生したという◆客2人、店主4人の感染が確認されている。最初に検査で陽性となった客は発症前、毎晩数軒をハシゴしていたらしい。店にはありがたい常連さんだし、客も感染を自覚していたわけではないので、防止策というものが十分に立てられない事例だろう◆東欧の国ベラルーシでは「ウイルス退治にはウォッカが効く」と強がっていた大統領が感染した。ウイルスは消毒用アルコールにはめっぽう弱いのに、酒瓶のアルコールは人体に入り込むのに利用している。狡猾 な増殖力にため息が出る。
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