2020年7月30日木曜日


[知りたい!ねんきん]国民年金の加入者、何種類あるの?…1、2、3号 働き方などで変わる

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 Q 国民年金の加入者には何種類かあるのですか?
 A 20歳になると、誰でも国民年金(基礎年金)に加入します。年金制度の全員共通の“土台”で、加入者には1号、2号、3号の3種類があります。何号になるかは、働き方などで変わります。
 1号は自営業、農林水産業、学生や無職の人など。雇われる形ではなく、フリーランスとして働く人も1号です。
 2号は、会社員や公務員などで、厚生年金に加入している人です。3号は、厚生年金加入者(2号)の配偶者で、扶養されている人。専業主婦(夫)や、パートで短時間働き、収入が少額の人などです。
 Q 1号、2号、3号で違う点はありますか?
 A 保険料の納め方が異なります。まず、1号の人は金融機関の窓口やコンビニエンスストアなどで、自分で保険料(2020年度は月1万6540円)を納めます。
 2号は、給料から天引きされる厚生年金の保険料に国民年金分も含まれ、まとめて納められます。自分で納める必要はありません。
 3号の保険料は、配偶者の加入する年金制度が全体で負担する形になっているため、自分では納めません。
 Q 大学生で卒業後は会社員になる予定です。どうなりますか?
 A まず20歳で国民年金に加入して1号になり、就職した時に2号に変わります。
 ほかにも、起業、結婚などのタイミングで変わる場合があります。厚生年金に加入し、2号になっていた人が、退職して個人で起業したり、自営の家業を継いだりすれば、保険料を自分で納める1号に変わります。その後、再び就職して厚生年金の加入者になれば、また2号に戻ります。
 Q 3号の人はどういう時に切り替わりますか?
 A 結婚後にパートなどで働いている3号の人も、自分の年収が増えるなどして厚生年金の加入条件を満たせば、2号になります。2号、3号のどちらになるかで、パートの給料から保険料の天引きの有無が変わります。
 配偶者の職業にもより、例えば、専業主婦でも、夫が自営業や無職などで厚生年金加入者でない場合は3号にならず、1号です。つまり、会社員の夫が会社を辞めた場合にも、変わることがあります。

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