2020年7月30日木曜日

米のコロナ死者15万人突破、専門家「政府が方針変えなければ死者は数十万人に」

29日、米フロリダ州マイアミ近郊で、新型コロナウイルス感染者を治療する病院から患者を運ぶ救急救命士ら(ロイター)
29日、米フロリダ州マイアミ近郊で、新型コロナウイルス感染者を治療する病院から患者を運ぶ救急救命士ら(ロイター)
 【ワシントン=船越翔】米国内の新型コロナウイルスによる死者数が29日(日本時間30日)、米ジョンズ・ホプキンス大の集計で15万人を超えた。世界の死者数約66万人のうち、米国が2割を超える。フロリダ州では29日の死者数が216人で2日連続で最多を更新するなど、米国内の状況は深刻化している。
 集計によると、米国の死者数は5月27日に10万人を超え、約2か月で5万人増えた。現在はフロリダ州やテキサス州などを中心に、1日あたり約1000人のペースで死者数が増えている。米国内の累計感染者数は約440万人に上る。
 米国医科大学協会は29日に声明で「米政府が針路を変えなければ、死者数は数十万人に上る可能性がある」と警告した。米政府に対し、ワクチン配布の計画策定や医療用品の備蓄、ウイルス検査の拡充などの対策を速やかに講じるよう求めた。

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