公式戦に限りなく近い設定で、前田が順調な調整ぶりをアピールした。
立ち上がり、昨年36発のケプラーに先頭打者本塁打を許したが、初回、2回、4回といずれも1死一塁の場面で、思い通り内野ゴロに詰まらせて併殺打に仕留めた。新球・カットボールを勝負どころで使うなど、意図したボールを自在に操った。
「投げる体力もついてきた。走者を出してもゲッツーで切り抜けられたのはよかった。カットボールでもゴロをたくさん打ってくれて、収穫のある登板だった。試合に近い雰囲気を味わえたのも良かった」
ホーム用の白いユニホームに身を包み、新天地のマウンドに立った。ナイター照明の下、電光掲示板が輝き、場内アナウンスも本番さながら。審判もつき、録音されたファンの歓声が無人のスタンドに響く中、先頭から昨年の30発トリオと対戦。バルデリ監督も「アドレナリンも出ていたね。カッターが良かった。完璧に抑えるより、ちょっと走者を出して、しっかり抑えた内容こそ、我々が見たかったことだ」と満足そうだ。
キャンプ中に、あと1回の登板が見込まれる。「カットボールに磨きを掛けたい。シーズンが短いので、試しながらというのができない。あと1試合で、試合で自信をもって投げられる球にしたい。6イニングくらい投げて球数を増やして、最後の細かい修正をしたい」。開幕までの視界は良好だ。
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