2020年7月16日木曜日

記者団の取材に応じる京都市の門川大作市長=市役所で2020年7月15日午後3時26分、小田中大撮影© 毎日新聞 提供 記者団の取材に応じる京都市の門川大作市長=市役所で2020年7月15日午後3時26分、小田中大撮影  政府が進める観光需要喚起策「Go Toキャンペーン」を巡り、日本有数の観光地・京都市の門川大作市長は15日、「(キャンペーンは)人間は社会的、文化的生活も生きるために必要だということを重視されてだと思う。(観光による)交流を進めるか否かの二者択一ではない」と述べ、実施に理解を示した。市役所で記者団に語った。
 キャンペーンを巡っては、全国的に新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、自治体などから「トラベル」事業が22日から始まるのを疑問視する声も上がっている。京都市内でもパーティーや飲み会を契機としたクラスター(感染者集団)が発生しており、7月初旬以降の感染者数は緊急事態宣言が発令された4月と同水準にある。
 門川氏は今回のクラスターについて「感染拡大は2次会、3次会と、遅くまで飲んでいること(が原因)で『旅行者が来て』というのはあまりない」と指摘。感染が拡大していた4月には、観光客に向けて「今は京都に来ないで」と訴えかけた経緯もあるが、現状について門川氏は「『府県域を越えて来ないで』という段階ではない」との認識を示した。
 コロナ禍で、京都の観光業は厳しい環境に置かれている。門川氏は「(観光する人も)徹底して健康観察し、受け入れ側も感染拡大防止策を徹底すべきだ。(自粛などを)ゼロか100で判断しては、長いウイルスとの闘いはやっていけない」と強調した。【小田中大】

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