巨人の二代目若大将・岡本がプロ入り初、リーグ単独トップを独走する14号満塁弾で鯉にとどめを刺した。チームは14安打の猛打で宿敵を圧倒し、今季4度目の2桁11得点で快勝。主砲が広島戦7年ぶりの5連勝に導いた。
「追加点が取れたことがよかったです」
初のグランドスラムも気にとめない。4番が求めるものはチームの勝利のみだ。5点リードの六回1死満塁の場面。ケムナが投じた逃げていく変化球を一振りで仕留めた。打球は左翼席へ一直線。本塁打トップを争う鈴木誠が右翼から着弾点を凝視する中、表情を変えずに悠然とダイヤモンドを1周した。二回には右中間を破る二塁打で好機を作り、次打者・ウィーラーの中前打で激走。同点のホームに滑り込んだ。
“夏男”の本領を発揮した。8月の月間本塁打数は2018年が8本、19年も9本。ともにその年の月別本塁打数トップで、原監督も「まあこれからたくさん積み重ねるでしょう」と大爆発を予言した。
昨季まで5年連続で負け越しを喫している広島に対し、今年は地力の差を見せつけている。打線の核はヤクルト・村上に次ぐリーグ2位の37打点と勝負強さも兼ね備える岡本だ。この日も梅雨明けした東京で大勝したチームをけん引。最高の形で8月戦線に突入した。
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