勤務医の4割近く、年960時間超の残業…24年度からの「通常」規制上回る
厚生労働省は7月31日、勤務医の4割近くが、1年間に960時間を超える残業をしていたとの調査結果を発表した。2024年度には、年960時間の残業が上限規制の一つの基準となる。医師の働き方改革を加速させる必要性が明らかになった。
24年度からの残業時間の上限(休日労働を含む)は、通常の勤務医が年960時間、地域医療を担う病院の勤務医が年1860時間となる。
調査は、厚労省の研究班が昨年9月に実施し、3967医療機関、2万382人の医師から回答を得た。このうち週4日以上働く病院の常勤医8937人について、兼業先の労働時間も含めた1週間の勤務実態を分析し年間に換算した。
その結果、残業が年960時間を超えた勤務医は37・8%。年1860時間を超えていたのは8・5%だった。16年に行った同様の調査と比べると、年960時間超の割合は1・4ポイント減で、年1860時間超の割合は1・2ポイント減にとどまっていた。
厚労省は「24年度に向けて、医師の仕事の一部を看護師らに任せる『タスクシフト』などを進める必要がある」としている。
0 件のコメント:
コメントを投稿