2020年9月3日木曜日

BCGワクチン、高齢者に接種「感染症リスク半減」…コロナへの効果は不明

 接種後1年間観察したところ、BCG接種をした人の約25%が感染症にかかったのに対し、偽ワクチンを接種した人では約42%と高かった。
 統計的に詳しく分析したところ、BCGを接種したグループは、感染症にかかるリスクが偽ワクチンのグループに比べて45%減少。ウイルス由来とみられる呼吸器系の感染症に限ると、リスクは79%減少した。また、BCG接種後、様々な病原体を攻撃する自然免疫の働きが活性化していることも確認した。
 宮坂昌之・大阪大名誉教授(免疫学)の話「BCGの感染症予防効果を科学的に示した結果だ。新型コロナに対するBCGの効果は、現在海外で行われている臨床試験の結果を待つ必要がある」

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