「9月14日、自民党の両院議員総会が開かれ、自民党総裁が決まる。その結果を受け、16日に国会が臨時召集され、首班指名が行われるという日程で調整が進んでいます。安倍総理の辞意から1週間も経たないうちに、菅義偉官房長官(71才)が総裁選への立候補の名乗りを上げ、党内の実力者の“密室談合”によって、次期総理のイスをほぼ確定的にしました」(永田町関係者)
「首相は潰瘍性大腸炎の悪化を辞意の理由に挙げました。しかし、大腸炎はもともとのことで、首相の近くにいる政界関係者にとって症状がずっと続いていたことは周知の事実。いまさらそれで辞任すると言われても納得できない。大腸炎ではない、がんなどのもっと重篤な病気に侵されていると考える方が自然です」(全国紙政治部記者)
事の発端は、8月17日に7時間半にわたって慶應大学病院(東京・新宿区)に籠もったこと。その日から首相の健康不安説が一気に広まった。
「潰瘍性大腸炎の治療のほか、がん検査を受けたという報道もありました。官邸は『夏期休暇を利用し、休み明けの体調管理に万全を期すために日帰り検診を受けた』と説明した。実際、この時点で辞任の考えは、総理にも周辺にもなかったはずです。
しかし、急転直下、精密検査の結果が慶應大学病院から報告されると、ドクターストップがかかり、辞任せざるを得なかったのではないでしょうか。実際、総理は会見当日も相当取り乱していた。もしかしたら会見の直前というタイミングで、命にかかわる非常に深刻な病名が伝えられた可能性がある」(別の官邸関係者)
極めて深刻な症状は、首相夫人の安倍昭恵さん(58才)にも青天の霹靂だった。
「“夫は夫、私は私”と家庭内野党を気取ってきた昭恵さんは、首相の体調が思わしくなく、自宅で医師の治療を受けていても姿も見せず、そもそも自宅を留守にすることも多かったそうです。首相が深刻な表情をしていても、昭恵さんはいつもあっけらかん。そこが昭恵さんのいいところだと言う人もいますが…。ただし、今回、命にかかわる病状を聞いて、さすがにショックだったそうです」(安倍家の知人)
「総理なんかやめて」と言ったのに
安倍家に近い政界関係者が証言する。「総理の健康悪化の原因は『激務による疲れとストレス』といわれてきましたが、その原因の何割かは家庭内、特に昭恵夫人の行動にあったことは間違いありません」
そもそも夫婦関係は冷え切っていたという。
「昭恵さんとは“家庭内別居”状態。以前は私邸の3階に総理の母で“政界のゴッドマザー”洋子さん(92才)、2階に夫妻が暮らしていましたが、昭恵さんは1階で過ごすことが増えたようです。夫婦間の会話はほとんどない状況で、一緒に食事をすることすらまれ。たまに会話を交わすのは、地元選挙区対策の話ぐらいのようです」(前出・安倍家に近い政界関係者)
昭恵さんはこれまで、大麻解禁論、森友問題、桜を見る会、緊急事態宣言下での九州・大分旅行など実に多くのトラブルを起こしてきた。
「総理が“俺が言っても(昭恵は)聞かない”とこぼした際に、側近の秘書官らが“いい加減にしてください!”と詰め寄ったという話がありました。総理は“昭恵は自分が総理になったつもりで、何をしても許されると思っている”と漏らすこともあった。実際、総理は昭恵さんが外で何をしているのか把握できていなかったのでしょう。
いかんせん夫婦間に会話がないので、火種に気づけない。いまはトラブルがあった後ですらふたりで話をすることはなく、間に官邸スタッフが入ってコミュニケーションを取るほどです」(前出・別の官邸関係者)
安倍首相は辞任と同時に、幾度となく国会を空転させてきた昭恵さんと“ケジメの離婚”をするのではないかといわれてきた。
本誌・女性セブンが首相辞任会見の翌日、昭恵さんの実弟に直撃すると「(離婚は)まったくないですよ」と否定した。実際、前出の官邸関係者も離婚説を否定する。
「総理の病状は非常に深刻で長期療養を要すると思われ、さすがにいまは離婚話をしている場合ではない。昭恵さんは夜遊びを控えても付き添うでしょう。33年間、子供なし夫婦ふたりでやってきたわけですから」
前出の安倍家に近い政界関係者が明かす。
「安倍氏が7年半前、再び総理をやるという話が持ち上がったとき、昭恵さんは“そんな体では無理だろう。体だけは大事にしてほしいから、政治家を辞めることも考えてほしい。まして総理なんか絶対にやらないで”と頼み込んだそうです」
昭恵さんがかつて抱いていた不安は現実になった。
※女性セブン2020年9月17日号
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