2020年7月8日水曜日

滋賀県庁
 京都新聞社 滋賀県庁© 
 滋賀県によると、8日午前7時ごろ、大津市伊香立途中町の国道367号と国道477号で相次いで土砂崩れが発生した。国道367号の途中町から大津市葛川梅ノ木町の間と、国道477号の途中町内の大津市・堅田方面への通行ができなくなっている。午前9時現在、復旧の見通しは立っていないという。
 6日の降り始めから8日午前8時までの雨量は、大津市伊香立途中町で284ミリに達していた。





新型コロナ支援で、さまざまな給付金・助成金が用意されています。ところでこの給付金をもらった場合は、確定申告の対象としなければいけないのでしょうか。
かつて東京都のベビーシッター向け助成金が、雑所得として課税され確定申告が必要になることが話題になりました。後になって確定申告の対象だったと慌てないよう、コロナ支援の給付金についておさえておきましょう。

個人向け給付金 助成金の課税
© マネーの達人 提供 個人向け給付金 助成金の課税

代表的な給付金の課税・非課税

新型コロナ緊急経済対策の給付金が、所得税・個人住民税の課税対象となるかについて説明します。

一律10万円給付(特別定額給付金):非課税

減収世帯向け30万円給付(生活支援給付金)は1人あたり一律10万円給付(特別定額給付金)に変更されましたが、特別定額給付金は法律の定めで非課税になりましたし、生活支援給付金も非課税の給付金として予定されていました。

児童手当上乗せ(子育て世帯臨時特別給付金):非課税

所得制限範囲内であれば、子育て世帯臨時特別給付金として児童手当に児童1人あたり1万円上乗せされますが、児童手当も臨時特別給付金も非課税です。
ひとり親が受けられる児童扶養手当やひとり親世帯臨時特別給付金も、同様に非課税です。

小学校等休業対応助成金/支援金:課税

令和2年3月から小中高などが休校になったことに伴い、小学校等の保護者向けにいち早くできた助成金・支援金ですが、フリーランスは自身の銀行口座で受け取れるものの労働者は自分が受け取れるものではなく、勤務先(事業者)に助成されるものです。
勤務先が法人として受け取った場合は法人税の課税所得となり、勤務先が個人事業主の場合は事業所得となります。フリーランスが受け取る支援金も事業所得です。
労働者が休業手当として受け取るものは給与所得として課税されますので、通常は年末調整の対象となります。

新型コロナウイルス感染症対応休業支援金/給付金:非課税

休業手当を勤務先(中小企業)からもらえない労働者が、休業前賃金の8割(上限月33万円)を直接国からもらえるのが、新型コロナウイルス感染症対応休業支援金/給付金です。
この給付金について定めた雇用保険臨時特例法により、非課税とされました。ただ勤務先からもらう休業手当は給与所得として課税されるため、休業手当と扱いが異なる点で疑問も残ります。

感染拡大防止協力金:課税

4月7日に7都府県に発令された緊急事態宣言の後、東京都は特定の業種を対象に休業要請を行い、応じた中小事業者は感染拡大防止協力金50万円または100万円がもらえることになりました。
感染拡大防止協力金も課税であり、事業所得の収入金額になります。ただ知事会などはこの扱いを問題と考え、非課税所得にすることを要望しましたが、7月時点では受け入れられていません。

事業者向け減収補償(持続化給付金など):課税

中小事業者が最大100万円(個人事業の場合)受けられることで注目された持続化給付金ですが、こちらも課税で事業所得の収入金額になります。家賃支援給付金も同様です。
なお給与所得者向けの持続化給付金は一時所得、雑所得者向けの持続化給付金は雑所得です。
持続化給付金などに対しても国会議員などから非課税の要望があがっていましたが、令和2年通常国会閉会までには受け入れられませんでした。

原則は課税で特別の規定で非課税

今後の動向に注意
© マネーの達人 提供 今後の動向に注意
国・地方公共団体からの給付金に関しては、消費税に関しては一律に課税対象外ですが、所得税や個人住民税は課税が原則です。
ただし、法律で特別に規定されれば非課税です。一律10万円や児童手当上乗せは「新型コロナウイルス感染症等の影響に対応するための国税関係法律の臨時特例に関する法律等」(新型コロナ税特法)で非課税と規定されました。
もっとも、令和2年分の確定申告期間はまだ先であり、今後立法措置で非課税になる余地はゼロとは言い切れません。現在の所得税法でも、国庫補助金等の総収入金額不算入という規定もあり、これは固定資産の取得に充てた補助金は、事業所得の総収入金額に算入しないというものです。
国税当局が課税を強調した給付金は、非課税になる望みが薄いのは確かですが、今後の動向を注目した方がいいでしょう。(執筆者:石谷 彰彦)
トランプ米大統領(AP=共同)
© KYODONEWS ) トランプ米大統領(AP=共同
 
【ワシントン共同】トランプ米政権は、世界保健機関(WHO)から来年7月6日付で脱退すると国連に正式に通告した。政権高官が7日、明らかにした。トランプ大統領が5月下旬、新型コロナウイルスを巡る対応が中国寄りだと主張し、脱退すると宣言していた。新型コロナの世界的感染拡大の収束が見通せない中、国際社会から強い批判を浴びそうだ。
 米国は1948年にWHOに加盟。最大の資金拠出国となっており、脱退による活動への影響が懸念されている。国連は7月6日に通告を受け、脱退条件を満たしているかどうか確認作業に入ったとしている。

トランプ氏、大学入試で替え玉受験か めいが暴露本で明かす© Reuters/KEVIN LAMARQUE トランプ氏、大学入試で替え玉受験か めいが暴露本で明かす
  [ワシントン 7日 ロイター] - トランプ米大統領が高校時代に、大学進学適性試験(SAT)受験のために金を支払って替え玉を雇っていたと、米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)が7日、めいのメアリー・トランプ氏が執筆したトランプ一族の内幕本の原稿内容を報じた。
NYTによると、メアリー氏は内幕本「トゥー・マッチ・アンド・ネバー・イナフ」の中で「替え玉が試験で獲得した高得点は後に、トランプ氏が名門ビジネススクールであるペンシルバニア大学ウォートン校に入学する一助となった」と記した。
ホワイトハウスのコンウェイ上級顧問は記者団に対し、メアリー氏が臨床心理士であることに言及し、「トランプ大統領はメアリー氏の患者ではなく、叔父だ」とし、「家庭内の問題にすぎない」と擁護した。
マクナニー大統領報道官は「うそで塗り固められた本でしかない」と一蹴した。
大谷翔平投手(ロイター)
© スポーツ報知/報知新聞社 大谷翔平投手(ロイター)  
  エンゼルス・大谷翔平投手(26)が7日(日本時間8日)、アナハイムの本拠地・エンゼルスタジアムで行われた紅白戦初戦に先発。地元テレビ局「FOXスポーツ・ウエスト」で実況を務めるホセ・モタ氏が自身の「インスタライブ」で同試合の様子を生配信した。
 2018年10月に右肘のトミー・ジョン手術を受けた大谷。昨春のキャンプ中にキャッチボールを再開し、ゆっくりとリハビリを続けてきた。試合形式でマウンドに立つのは、18年9月2日(同3日)の敵地・アストロズ戦で先発して以来、674日ぶり。右肘手術後は初の登板だった。
 久々の試合形式でのマウンドは制球に苦しんだ。初回はラステラ、レンドンに四球を与えるなど18球を投げてストライクは5球のみ。2回も2四球を与えて適時打も浴び、15球でストライクは5球だった。3回も3者連続四球を与え、50球を投げて降板した。
 3イニングを投げて10人と対戦し、1安打7四球。奪ったアウトは1つだけだった。降板後、オンラインでの取材に応じた大谷は「問題なく球数を投げられてよかった。怖さは特になかった。どちらかというと置きに行ってしまった部分が大きい」と笑顔を見せながら話していた。
史上最年少タイトル獲得を目指す藤井聡太七段(時事通信フォト)© NEWSポストセブン 提供 史上最年少タイトル獲得を目指す藤井聡太七段(時事通信フォト)  17歳の高校生プロ棋士・藤井聡太七段の快進撃で、将棋が脚光を浴びている。7月9日の棋聖戦第3局で渡辺明棋聖(三冠)に勝てば、史上最年少のタイトル奪取となり、再び藤井フィーバーが起きるのは間違いない。そんな将棋界の人気ぶりについて、ジャーナリストの山田稔氏がレポートする。

* * *
 藤井七段が絶好調だ。初のタイトル挑戦となった棋聖戦では、第1局、2局と渡辺棋聖に連勝し、タイトル奪取に王手をかけている。7月9日の対局に勝てば、タイトル獲得の史上最年少記録「18歳6か月」を更新することになる。
 藤井七段は木村王位との王位戦第1局にも勝利しており、今年中に二冠の可能性まで出てきている。藤井七段は2016年10月、14歳2か月で四段に昇段しプロ入りした。これも史上最年少である。それから4年も経っていないのに、早くもトッププロ棋士に肩を並べようとしているのだから、スゴイの一言である。
 レジェンド棋士たちの四段昇格時の年齢をみると、加藤一二三九段(引退)が14歳7か月、谷川浩司九段が14歳8か月、羽生善治九段が15歳2か月、渡辺三冠が15歳11か月だった。藤井七段の速さが分かる。
 現在、タイトル初獲得の最年少記録を保持するのは屋敷伸之九段。90年前期の棋聖戦(当時は2期制)で中原誠棋聖(十六世名人)を下した。18歳6か月だった。藤井七段は30年ぶりにこの偉業を打ち破ろうとしているのだ。
◆プロの養成所に入会できるのは一握りのエリートのみ
 プロ棋士になるためには、プロ棋士の養成機関である公益社団法人・日本将棋連盟の新進棋士奨励会(奨励会)に入らなければならない。そのためには毎年8月に行われる入会試験に合格することが必要となるのだが、この第一ステップからして難関だ。
 試験は一次と二次がある。一次試験は筆記と受験者同士の対局。ここをクリアして二次試験に進むと、今度は現役の奨励会員との対局と面接がある。ここで現役の奨励会員に1勝することが合格の最低条件となる。
 こう書くと「なんだそんなに大変じゃないじゃないか」と思われる方もいるだろうが、それが実は大変なことなのである。奨励会試験に臨んでくる受験者はといえば、小学生将棋名人戦など全国大会の上位入賞者ら強豪ぞろい。渡辺三冠、羽生九段らも小学生将棋名人戦のかつての優勝者だ。こうしたつわものを相手にするので、アマ五段程度の実力が必要と言われ、合格率は約3割という狭き門である。
 ちなみにトップ棋士たちは何歳ぐらいで奨励会に入会したのか。豊島将之竜王・名人は小学校3年生、渡辺三冠は小学校4年生、藤井七段は小学校4年生と、小学生段階で入会している。一方、奨励会の試験に落ちて下部組織の研修会で修業を積み、15歳で奨励会に編入したという棋士もいる。いずれにしてもトップ棋士の多くが早熟であることは確かだ。
◆年齢制限で「奨励会」退会の厳しいルール
 奨励会に入ったからと言ってプロ入りが保証されたわけではない。むしろ、ここからが試練の連続だ。
 まず、厳しい年齢制限がある。奨励会入会者の大半は6級からスタート。月に2回の対局日があり、既定の成績を収めれば昇級、昇段できる。最初の試練は初段になれるかどうか。「満21歳の誕生日までに初段になれなかった場合は退会」という非情の掟があるのだ。
 ここをクリアして二段、三段と昇段していくと、待ち構えているのが「三段リーグ」。約30人の奨励会員(三段)が参加するリーグ戦で、半年間に18局を行う(年2回)。2020年度前期は、9月26日の最終局までの長丁場を31人の会員たちがアツい闘いを繰り広げている最中だ。
 この三段リーグで上位2人に入ると晴れて四段に昇段し、プロ棋士となれるわけだ。昨年度後期、初の女性プロ棋士誕生の期待がかかった西山朋佳女流三冠は14勝4敗の好成績で上位3人が並んだが、前期の順位の差で3位にとどまり、惜しくも四段昇段を逃し、大きな話題となった。
 約30人の三段リーグ参加者のうち、四段に昇段できるのは半年でわずか2人のみ。ここでも、「満26歳の誕生日を含むリーグ終了までに四段になれなかった場合は退会となる」という厳しいルールが存在する。せっかくあと一歩でプロというところまで来て涙を飲んだ会員は数多くいる。奨励会三段で退会後、将棋教室の講師やアマ大会で活躍している人たちも少なくない。ユーチューバーとして活躍している人もいる。
 中には、退会後に一念発起して、編入試験の資格を得てプロになった棋士も何人かいる。折田翔吾四段もその一人だ。
 奨励会を退会後にユーチューブに将棋実況動画の投稿を始め、アマ王将戦で準優勝し、銀河戦への出場権を得て、大会ではプロに連戦連勝で決勝トーナメントに進出。大会後もプロ棋士との対局に勝って直近の公式戦成績を10勝2敗として、棋士編入試験の資格を獲得し、プロ棋士と対局し、3勝1敗でプロ棋士編入を決めた。30歳でのプロ入りだった。
 奨励会入会時のハードルの高さ、入会後のレベルの高い対局、年齢制限、四段昇段枠の少なさ──。こうした厳しい環境からして「プロ棋士になるのは東大に入学するよりも難しい」と言われるゆえんだ。
◆プロ棋士の年収はどれくらいあるのか
 ここ数年はニコニコ動画やAbemaTVの生中継などでプロ棋士の露出機会が一気に増えてきた。7月9日の棋聖戦も生中継される。それだけ一般の人たちにとってもプロ棋士の存在が身近になり、近年は、将棋は指さないが観戦はするという“観る将”といわれる新たなファンが急増中だ。
 今はコロナ禍の影響でほとんど行われていないが、タイトル戦の前夜祭や将棋イベントには、開催地だけでなく全国各地からファンが集い、プロ棋士との触れ合いを楽しんでいる。すそ野は確実に広がっているのだ。
 そんな将棋ブームの中、プロ棋士たちはいったいどれぐらい稼いでいるのだろうか。
 プロ棋士の主たる収入源は対局料と大会での獲得賞金。そのほかに講演料や、テレビ出演、大盤解説、イベント出演、著作活動などによる副収入がある。トップ棋士たちの収入の目安となるのが、日本将棋連盟がサイト上に公開している「獲得賞金・対局料ベスト10」である。2019年の年間トップ10は以下の通り。
(1)豊島将之 竜王・名人/7157万円
(2)広瀬章人 八段/6984万円
(3)渡辺明 棋王・王将・棋聖/6514万円
(4)永瀬拓矢 叡王・王座/4678万円
(5)羽生善治 九段/3999万円
(6)佐藤天彦 九段/3687万円
(7)木村一基 王位/3209万円
(8)久保利明 九段/2178万円
(9)藤井聡太 七段/2108万円
(10)斎藤慎太郎七段/1868万円
 ちなみに対局料は、公開されているもので最高額は竜王戦の優勝賞金で4400万円。敗者は1650万円となっている。
 これらには副収入は一切含まれていないので、実際の収入がどれだけあるかは不明だが、年俸5億円、6億円といったプロ野球のトップ選手たちに比べると、桁がひとつ少ないように思えてしまう。賞金ランキング1位の常連だった羽生九段のここ数年の獲得賞金・対局料を見ても1億1900万円(2015年)というのが最も高い(過去最高は1995年の1億6597万円)。
 逆に言うと、活躍の場が少ないプロ棋士の収入は限られてしまう。現在約170人のプロ棋士がいるが、年収1000万円を超えているのは約1割程度といった記事も見かける。収入の少ないプロ棋士は将棋教室やイベントでの将棋指導などが貴重な収入源となるが、本業は棋士だけに日ごろの研究を怠るわけにはいかない。とにかく強くならなければ収入は増えない。そこは厳しい勝負の世界だ。
◆将棋界の未来を担う子どもたち
 表面上は華やかでも、プロ棋士となるまでも、なってからも厳しい日々が続く将棋の世界を見てきたが、藤井七段の大活躍などに触発され、プロ棋士を憧れる子どもたちは多い。
 将棋連盟が主催する「小学生将棋名人戦」の予選には毎年3000人以上の子どもたちが参加する。2019年大会は、全国各地での予選を経て、2019年4月に決勝大会が行われた。
 全国各地の小学生が参加する「テーブルマークこども大会」も人気の大会。2019年は6月から11月にかけ11会場で大会が開催された。11月の東京大会には2494人の子どもが参加。会場の幕張メッセには同伴者を含める5876人が来場した。筆者はこのときの低学年の部、高学年の部の決勝戦を観戦したが、とても子供とは思えないハイレベルな対局で、小学1年生の子が歩を巧みに操る見事な指し回しを披露。驚愕のシーンの連続だった。
 2019年のレジャー白書(15歳から79歳が対象)では680万人とされる将棋人口は、子どもたちを含めれば、その規模はさらに膨れ上がる。少子化が進む中でも、全国大会に参加して「未来の藤井」を目指すたくさんの子どもたちが今後の将棋界を支えていくはずだ。藤井七段だけでなく多くのプロ棋士たちに対局を通じて夢のあるドラマを展開していってほしいものである。
東京・渋谷のNHK放送センター (c)朝日新聞社
© AERA dot. 提供 東京・渋谷のNHK放送センター (c)朝日新聞社 「受信料契約を締結する義務はない」


NHK(日本放送協会)が映らない装置を付けた場合に受信料を払う必要があるかどうかを争った訴訟の判決で、東京地裁の小川理津子裁判長は6月26日、原告の訴えを認めた。
 訴えたのは東京都文京区に住む女性。代理人を務めた高池勝彦弁護士が説明する。
「原告の女性は、NHKが映らなくなるカットフィルターと呼ばれる装置が付いた19インチのテレビを購入しました。民放しか映らないようになっています。NHKが受信できないのだから、受信料を支払う義務はありません」
 放送法64条には「協会の放送を受信することのできる受信設備を設置した者は、協会とその放送の受信についての契約をしなければならない」とある。受信できない設備なら契約も不要との主張だ。
 同様の裁判は、NHKから国民を守る党の立花孝志党首が過去に起こしている。だが、そのときはテレビの外側に装置を付けたことから、「フィルターを取り外してNHKを見ることができる」などとして原告が敗訴した。
「今回のテレビでは、チューナーの近くにフィルターを埋め込んだ上、硬化剤などに使われるエポキシ樹脂でガチガチに固めてあります。無理に外そうとするとテレビ自体が壊れてしまいます。NHKは容易に復元できると主張しましたが、実験をした結果、受信できる状態ではないと裁判官に判断してもらえました」(高池氏)
 このカットフィルター、iranehk(イラネッチケー)を作ったのは、筑波大准教授でメディア工学などを研究する掛谷英紀氏。2013年から開発に取り組み、その翌年にアマゾンで販売を始めた。価格は5千円程度。前述した立花氏の裁判や、今回の裁判にも関わっている。
「3千円で購入した中古テレビに私がフィルターを装着し、その上から金属板などで覆って電波を遮蔽しました。原告となった女性から問い合わせが来たので、テレビを譲る代わりに原告を引き受けてもらえないかと持ちかけたのです」(掛谷氏)
 iranehkを開発したのは、NHKの制度に問題が多いと考えるからだ。
「現行制度の下では、視聴者は受信料支払いを強制されるのに、NHKに何の影響力も及ぼせない。役員も国民の意思を反映せずに決まってしまう。これでは独裁と同じ。ならばNHKとの契約を拒否する手段を提供しようというのが開発の目的です」
 すでに2500個以上が売れ、判決後はテレビの設置台数が多いホテル業などから問い合わせが来ている。
 元NHK放送文化研究所主任研究員で上智大学名誉教授の石川旺氏は、今回のような裁判が起きるのはNHKが自ら招いたことだと指摘する。
「広く契約者に財源を求める以上、NHKには市民を代表して権力を監視する役割がある。だが、それに反することをやってきた。だから受信料の支払いを拒否する人が出てきたのです」
 NHKに見解を尋ねると、「控訴する方針です。主張は裁判の中で伝えていきます」(広報部)と回答した。(桐島瞬)
岐阜県高山市中心部を流れる宮川は、激しい濁流となった=2020年7月8日午前8時1分、岐阜県高山市上三之町、山下周平撮影© 朝日新聞社 岐阜県高山市中心部を流れる宮川は、激しい濁流となった=2020年7月8日午前8時1分、岐阜県高山市上三之町、山下周平撮影  停滞している梅雨前線の影響で8日午前、西日本から東日本にかけて局地的に非常に激しい雨が降った。気象庁は同日朝、岐阜県と長野県に大雨特別警報を発表し、最大級の警戒を呼びかけた。9日にかけて広い範囲で大雨となるところがある見込みで、土砂災害や河川の氾濫(はんらん)などに各地で厳重な警戒が必要という。
 大雨特別警報の対象は岐阜県の飛驒地方、中濃、東濃、長野県の乗鞍上高地地域と南部。これらの地域では、何らかの災害がすでに発生している可能性が高く、同庁は最大級の警戒を呼びかけている。8日早朝までの24時間降水量は岐阜県下呂市で382・0ミリ、高山市276・0ミリを記録し、いずれも観測史上最大となった。
 気象庁によると、岐阜と長野の特別警報級の雨は8日中に収まる見通し。ただ、両県の県境付近では地震活動が活発な状態が今年4月から続いており、「地盤が緩んでいるところがあり、二重の警戒が必要」とした。
   

     この一日     
             心を寄せあいあたたかい社会を
                           PHP  7月号


 私たちの日々の暮らしは、当たり前の小さな幸福に囲まれている。仕事前に喫する一服のお茶、休み時間に同僚と語り合う時間、そして家族との団栞。
 いや、それ以前に、朝起きて目いっぱいに伸びをして息を吸える、大きな声で笑える、好きな所へ自由に出かけられることそれ自体、なんて素晴らしいことなのか。
 ところが、それは当たり前ではない。小さな幸福がかけがえのないものだと知るのは、きまってそれらが失われる間際で、手放したあとの哀しみは計り知れない。平和と健康はそれほどク有り難い″ものなのである。
 だからこそ、一日一日を大切に生きたい。「死にたい」などと安易に言うまい。
 当たり前の一日を過どすべく闘っている人があまたいるなか、感謝の心なく、自身も悔いが残る一日を過ごしていては、もったいないとは言えないだろうか。
 一片の雲もない美しい朝。いつものように一日が始動する。それは当たり前のようでいて当たり前ではない。
 謙虚な気持ちでこの一日を送りたい。

2020年7月7日火曜日

136万人に避難指示…熊本で49人死亡・福岡でも死者1人

みなと小学校に取り残されて一夜を明かし、自衛隊員にボートで救出された児童ら(7日午前8時23分、福岡県大牟田市で)=浦上太介撮影
みなと小学校に取り残されて一夜を明かし、自衛隊員にボートで救出された児童ら(7日午前8時23分、福岡県大牟田市で)=浦上太介撮影
 梅雨前線が停滞した影響で九州北部は7日午前、非常に激しい雨が降り続いた。河川の氾濫などが起き、読売新聞のまとめでは、同日正午現在、福岡や長崎、熊本など5県で計約136万人に避難指示が出された。福岡県では死者1人が確認されたほか、4日の豪雨では熊本県では49人の死亡が確認されている。熊本、鹿児島両県によると計12人が行方不明になっており、捜索活動が続いている。
 九州北部の雨について、気象庁は6日午後4時30分、福岡、佐賀、長崎の3県に「大雨特別警報」を発表。7日午前11時40分に3県とも「警報」に切り替えたが、同庁は「土砂災害や河川の氾濫の発生に油断することなく、市町村が発令する避難勧告などに従って身の安全を確保してほしい」と呼びかけている。雨は8日にかけて降り続く見通し。
筑後川近くで冠水した道路(7日午前10時15分、大分県日田市で)
筑後川近くで冠水した道路(7日午前10時15分、大分県日田市で)
 7日正午までの1時間の最大雨量は、熊本県南小国町で82ミリ、大分県日田市で80・5ミリ、佐賀県嬉野市で55・5ミリ、福岡県大牟田市で51ミリを観測した。
 読売新聞のまとめでは7日正午現在、福岡、佐賀、長崎、熊本、大分県で約136万人に避難指示が出された。福岡県では約4000人が避難所に身を寄せている。
 福岡県は7日、大雨で浸水した同県大牟田市の住宅で田中春子さん(87)の死亡が確認されたと発表した。
 国土交通省は7日午前8時35分、筑後川上中流部で氾濫が発生したと発表。大分県日田市で周辺の住宅が浸水するなどの被害が出ているという。同県警日田署によると、午前7時48分頃、日田市天瀬町で「70歳代の女性が川に流された」と知人男性から署に通報があった。女性は玖珠川に流されたとみられ、署が捜索を続けている。
 筑後川は、福岡県久留米市、うきは市、朝倉市、大刀洗町でも氾濫して浸水する恐れがあるという。
 同省は7日午前、大分県と熊本県にまたがる下筌(しもうけ)ダムの水位が上がったとして、筑後川水系の津江川に緊急放流をした。下流には別のダムがあり、直ちに氾濫の危険性はないという。
 一方、熊本県山鹿(やまが)市消防本部によると、7日午前6時45分頃、同市小原で通行人から「車が浸水し、車内に取り残されている人がいる」と119番があった。車内にいた男女2人の死亡が確認され、県警が豪雨との関連を調べている。
 交通機関の乱れも続いた。JR九州は、九州新幹線の熊本―鹿児島中央駅間で終日運転を見合わせ、九州自動車道や長崎道、大分道など高速道も、一部区間で通行止めとなっている。


朝乃山
© デイリースポーツ 朝乃山  「大相撲7月場所」(19日初日、両国国技館)
 新大関朝乃山(26)=高砂=が7日、七夕の願いとして「優勝」、「コロナに負けない」と語った。7月場所へ向け、稽古も本格化させ、若い衆相手に相撲も13番取って、調整した。
 稽古後、電話での代表取材に応じ、「(初日まで)2週間は大事。6月の稽古よりも一段階、気合が入る。夏場所が中止になったけどいつもと同じ気持ち」と、力を込めた。
 新型コロナウイルスの影響で出稽古が禁止。部屋の幕下力士と番数を重ねることで、自身の調整に加え、若い衆の力も引き出す。「幕下のホープが何人かいるので、関取に上げるのも自分の役目。そういうふうに稽古をしていく」と、責任感をあふれさせた。
 新大関の化粧まわしは新たに2本。東京の個人後援会から贈られたのは白地に「昇り龍」が描かれた。「すごくいいデザイン。7月場所にできあがったので着ける」と話した。
 前日、リモート会見でも話したが、大関の実感は複雑。「きのうの記者会見でも、関取と言われてきたのが、今は大関と言われるのでそういうところで実感する」。一方で「やっぱりこの状況なので外にも出られないし、まだないですね」と、話した。
 それでも、月給が大幅アップしていたのは、びっくり。「やったーという感じ。子供みたいな反応でしたね」と笑わせた。
 大幅昇給で自身への“ご褒美”として「ヨギボー」を購入した。中にビーズが入ったソファーで最高のリラックス。ダブルでお値段は3万円。「人を駄目にするソファーですね。人を駄目にするクッションですね。買ったときは布団にダイビングするんじゃなくてヨギボーにダイビングしてました。このヨギボーはいろんなタイプあるが、子どもたちには大人気ですね。家にあったら。買っている家があれば犬もヨギボーにたぶん座っていると思います」と、自室ではもう手放せない相棒だ。

7月7日 よみうり寸評 



 〈測り難きは天の心〉と、幸田露伴が書いている。小説『五重塔』の終盤、塔の落成式を控えた夜に大嵐が襲う名高い場面である◆〈人の心の平和を奪へ平和を奪へ〉という〈天魔〉の叫びとともに〈夜叉(やしゃ)〉が暴れ出す。土石を飛ばし、橋を揺るがし、軒の瓦を踏み砕き、二階を捻(ね)じ取り…暴風雨で町が壊れていく描写がすさまじい◆これも夜叉の類いの所業だろう。記録的と言うべき九州の大雨がなおやまない。積乱雲が連なる線状降水帯が猛威をふるう暴れ梅雨である◆熊本県の被災地が痛ましい。豪雨禍の犠牲者が時を追って増えていく。孤立している集落もあるが、捜索、救助活動を度々雨が阻む。避難所に逃れた人にもコロナ禍の不安が待っていよう。浸水被害が広がる九州北部も含め、住民の身の安全を祈るばかりである◆居座る前線は依然、活発らしい。列島はあすにかけて大雨がつづく恐れがあるという。最大限の警戒をと書きつつ、つい思う。なぜこうもむごい仕打ちを繰り返すのか…天の無慈悲が恨めしい。
増水した筑後川のライブカメラ映像=7日午前、大分県日田市(国土交通省九州地方整備局提供)© 時事通信 提供 増水した筑後川のライブカメラ映像=7日午前、大分県日田市(国土交通省九州地方整備局提供)  九州北部では梅雨前線の影響で7日午前も猛烈な雨が降った。気象庁は福岡、佐賀、長崎各県の一部に出されていた大雨特別警報を警報に切り替えたが、この雨の影響で河川の氾濫や土砂崩れなどが各地で発生し、福岡県と熊本県北部で計3人が死亡、大分県で1人が行方不明となっている。熊本県南部で4日朝にかけて発生した被害と合わせ、九州地方の豪雨による死者は計52人となった。
大雨の被害でがれきが残る球磨村=7日午前、熊本県© 時事通信 提供 大雨の被害でがれきが残る球磨村=7日午前、熊本県  福岡県大牟田市樋口町では6日夜、浸水した住宅で女性(87)が心肺停止状態で見つかり、死亡が確認された。現場近くには諏訪川が流れており、周辺が広範囲に浸水している。
 同市上屋敷町では小学校と公民館に開設された避難所2カ所が、周辺道路の冠水により孤立。県は避難者救助のため自衛隊に災害派遣を要請した。同市では消防などに、浸水した民家から救助を求める通報が相次いだ。
 熊本県北部の山鹿市では、水没した車の中から80代の男女2人が意識不明の状態で見つかり、死亡が確認された。
 大分県日田市天瀬町では、浸水した民家で70代女性が流され、行方が分からなくなった。市内では筑後川が氾濫し、現場近くの住宅地で約30人が孤立。山間部では土砂崩れが発生した。
 熊本県南部の被災地も、前日に引き続き雨に見舞われた。気象庁は6日夜、熊本県のほぼ全域に大雨警報と土砂災害警戒情報を出し、7日夕方まで土砂災害などに警戒を呼び掛けた。
 7日未明には、被災者の生存率が大きく低下するとされる発生後72時間を経過。同県南部ではこれまでに死者49人、心肺停止2人が確認され、11人が行方不明となっており、二次災害を警戒しながら懸命の捜索が続けられた。
 道路の寸断や通信障害のため、被害の全容は依然判明していない。特に球磨川が流れる山間部にある球磨村は、川の氾濫や土砂崩れにより村全域の78地区1432世帯が孤立状態となっており、自衛隊や警察などが通行確保に向け作業を行っている。