福岡県大牟田市樋口町では6日夜、浸水した住宅で女性(87)が心肺停止状態で見つかり、死亡が確認された。現場近くには諏訪川が流れており、周辺が広範囲に浸水している。
同市上屋敷町では小学校と公民館に開設された避難所2カ所が、周辺道路の冠水により孤立。県は避難者救助のため自衛隊に災害派遣を要請した。同市では消防などに、浸水した民家から救助を求める通報が相次いだ。
熊本県北部の山鹿市では、水没した車の中から80代の男女2人が意識不明の状態で見つかり、死亡が確認された。
大分県日田市天瀬町では、浸水した民家で70代女性が流され、行方が分からなくなった。市内では筑後川が氾濫し、現場近くの住宅地で約30人が孤立。山間部では土砂崩れが発生した。
熊本県南部の被災地も、前日に引き続き雨に見舞われた。気象庁は6日夜、熊本県のほぼ全域に大雨警報と土砂災害警戒情報を出し、7日夕方まで土砂災害などに警戒を呼び掛けた。
7日未明には、被災者の生存率が大きく低下するとされる発生後72時間を経過。同県南部ではこれまでに死者49人、心肺停止2人が確認され、11人が行方不明となっており、二次災害を警戒しながら懸命の捜索が続けられた。
道路の寸断や通信障害のため、被害の全容は依然判明していない。特に球磨川が流れる山間部にある球磨村は、川の氾濫や土砂崩れにより村全域の78地区1432世帯が孤立状態となっており、自衛隊や警察などが通行確保に向け作業を行っている。
0 件のコメント:
コメントを投稿