米の老舗ブルックス・ブラザーズ、経営破綻…ボタンダウンシャツで人気
- 【ニューヨーク=小林泰明】米国の衣料品店ブルックス・ブラザーズは8日、米連邦破産法第11章(日本の民事再生法に相当)の適用を申請し、経営破綻した。新型コロナウイルスの感染拡大による店舗の休業が響いた。
創業200年を超える紳士服の老舗で、ビジネススーツやネクタイなどの有名ブランドとして知られる。1890年代にボタンダウンのシャツを発売し、人気を集めた。リンカーンやケネディら歴代の米大統領にも愛された。
日本には1979年に進出。世界40か国以上に約500店舗を展開している。
同社は声明で、「新型コロナウイルスの大流行はビジネスが直面していた課題を加速させ、大きな打撃を与えた」とした。破産法申請については「廃業を意味するわけではなく、未来を守り続けるためだ」と強調しており、新たな資金の出し手を見つけるなどして、事業継続を目指すという。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)によると、カジュアルな服装を採用する企業が増えたことで、スーツを購入する男性が少なくなり、経営不振に陥っていたという。
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