長崎市の爆心地公園では9日早朝、高校生らが平和への願いを込め、原爆落下中心地碑を囲む「人間の鎖」をつくった。
参加したのは、核廃絶を訴える署名活動などをする「高校生平和大使」たち。例年は国内外の高校生らが手を取り合うが、今年は新型コロナウイルスの感染防止のため、参加者を県内中心にした。集まった高校生ら約40人は直接手をつながず、ビニール手袋をした上でテープをにぎり、落下中心碑を丸く囲んだ。
大使の1人で活水高3年の西村優香さん(18)は、75年前の被爆者の壮絶な体験を国内外の人に向けオンライン上で伝えたいと考えている。「高齢化する被爆者の思いを後世に受け継いでいきたい」と話した。(米田悠一郎)
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