新型コロナウイルスの影響で、今年は見られないはずの「京都五山送り火」(16日)の一つ、「大」の文字が8日夜、京都市左京区の如意ヶ嶽(にょいがたけ)に浮かび上がった。ネット上では目撃者から「サプライズ?」などの投稿が相次いだが、京都五山送り火連合会は「悪質ないたずら」と立腹している。
ラジオDJ野村雅夫さん(41)は同日午後11時頃、青白い光で「大」の文字が点灯しているのを自宅から目撃。管轄する京都府警川端署でも署員がライトのような明かりが複数個ともっているのを確認した。日付が変わる頃には消えていたという。
五山の送り火は、お盆に迎えた先祖の霊を送り出す京都の風物詩だが、見物客の「3密」化を防ぐため、今年は点火箇所を大幅に減らし、「大」の文字などが判別できない形で行う予定。
「大」の文字周辺は私有地だが、立ち入りは規制されていない。今回はライトなどでともされたとみられ、同連合会の長谷川英文会長は「精霊を侮辱する行為だ。2、3人で行うのは不可能で、計画性を感じる。立ち入り規制も考えないといけない」と話した。
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