長崎は9日、被爆75年の節目となる「長崎原爆の日」を迎えた。長崎市松山町の平和公園では長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典が行われ、安倍首相や各国の代表らが参列した。参列者は原爆投下時刻の午前11時2分、「長崎の鐘」に合わせ、黙とうをささげた。
田上富久市長は「長崎平和宣言」で、「(原爆投下から)4分の3世紀がたった今も、私たちは『核兵器のある世界』に暮らしている」と危機感を表明し、核兵器廃絶の必要性を訴えた。
また、長年にわたり核兵器の恐ろしさを訴え続けてきた被爆者に感謝と敬意を表すよう呼びかけ、参列者が約10秒間拍手を送った。
安倍首相はあいさつで「唯一の戦争被爆国として『核兵器のない世界』の実現に向けた国際社会の努力を一歩一歩、着実に前に進めていくことは、我が国の変わらぬ使命だ」と述べた。
新型コロナウイルスの影響で、式典会場では参列者を例年の10分の1の500人に制限するなどの対策が取られた。
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