蚊に刺されるとなぜ、かゆい
日本国内で人を刺す蚊といえば、室内ならアカイエカで、公園や庭などの屋外ならヒトスジシマカが考えられます。蚊は、血を吸う時に口の中の唾液腺から血液が固まらないようにするための物質を注入します。腫れたり赤くなったりするのは、この物質に対するアレルギー反応です。
Q アレルギー反応?
ヨ 蚊に刺された時のアレルギー反応には、二つのタイプがあります。乳幼児は、刺された直後は無症状で、翌日以降にかゆみや腫れが表れる「遅延型」が目立ちます。その後、繰り返し蚊に刺されるうちに、血を吸われてからすぐに症状が出る「即時型」の反応が表れてくるようになります。何度も刺されているうちに、赤みや腫れなどの反応はなくなります。個人差もありますが、蚊に刺されてもかゆくならない年配者が多いのは、そのためと考えられます。
Q かゆいからといって、ひっかくのはダメだよね?
ヨ かきむしると、かき傷から細菌が入り、水ぶくれやただれなどが皮膚に広がる「とびひ」になることも。
「遅延型」の場合は、炎症を抑えるステロイド(副腎皮質ホルモン)が含まれた塗り薬が有効です。
「即時型」は、ほとんどが1~2時間で自然に治まります。ただ、かきむしるのを防ぐために、冷やしたり、メントール入りの塗り薬を使い、清涼感でかゆさを紛らわしたりするのもお勧めです。 絆創膏 を貼る方法もあります。 Q 蚊に刺されたくない。
ヨ 蚊は、二酸化炭素や体温、汗などに引き寄せられます。蚊の多い場所では、虫よけスプレーを活用しましょう。「ディート」や「イカリジン」と呼ばれる成分を含んだものが有効です。ただ、ディートは、子どもの使用回数が制限されています。注意書きをしっかり読んでください。
蚊は赤、青、黒色など濃い色を好む傾向があります。白や黄、ピンク色などの色が薄く明るい服装に。蚊が活動する、夏の初めから秋までが注意です
0 件のコメント:
コメントを投稿