韓国でコロナ再拡大、ソウルの教会信者の感染契機…首都圏の防疫レベル引き上げ
【ソウル=建石剛】韓国で新型コロナウイルスの感染者が再び急増し、19日は297人の感染が新たに確認された。韓国では2月中旬の宗教団体の集団感染をきっかけに感染者が急増したが、その後は減少し、最近の新規感染者数は数十人にとどまっていた。 再拡大の契機になったのは、ソウル市のキリスト教系「サラン第1教会」の信者の感染だ。12日に感染が確認されると、カフェやコールセンターなど114か所で2次感染が起きる事態に発展した。15日には、文在寅 政権を批判する5万人規模の集会に教会の信者が多数参加しており、さらなる拡大も懸念されている。
政府は19日、首都圏の防疫レベルを3段階中の2番目に引き上げ、室内50人以上の集会などを禁止した。最高レベルへの引き上げの可能性も高まっている。丁世均 首相は18日の声明で、「全国的な大流行の可能性まで憂慮される」とし、防疫の徹底を呼び掛けた。
韓国政府は19日、中国の外交トップ楊潔チ(よう・けつち)共産党政治局員が21日に釜山を訪問し、22日に徐薫 国家安保室長と会談すると発表した。釜山を希望したのは中国側で、中国側が、感染の広がるソウルを敬遠したとみられる。
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