「過去最強」級に発達へ…台風10号、あす午後にも奄美・九州接近の恐れ
過去最強クラスの勢力に発達する見通しの台風10号は5日午前、沖縄県の大東島地方を暴風域に巻き込みながら進んでいる。6日午後から7日にかけて奄美、九州に接近または上陸する可能性がある。家が倒壊する暴風が吹いたり、河川が氾濫する大雨になったりする恐れがあり、気象庁は「重大な災害が起きる可能性が高まっている」と強い危機感を示した。
気象庁によると、台風は5日正午現在、沖縄県・南大東島の南約180キロを時速15キロで北西に進んだ。中心気圧は920ヘクト・パスカル、中心付近の最大風速は50メートル。6日には、上陸時に過去最強だった1961年の「第2室戸台風」(925ヘクト・パスカル)に匹敵する勢力で、沖縄や奄美に接近する恐れがある。
予想される最大瞬間風速は沖縄と奄美で80メートル、九州南部で65メートル。記録的な大雨が見込まれ、台風が接近する地域では、平年の9月1か月分の2倍近い雨量となる可能性がある。
国土交通省は「河川の能力を超える雨量が予想され、鹿児島や宮崎では大河川でも氾濫する可能性が高まっている」としている。
沖縄県南大東村と北大東村、鹿児島県・奄美大島では避難所が開設され、住民らが避難を始めている。
JR西日本は5日、山陽新幹線広島―博多間で、7日の始発から終日運転を取りやめる計画運休を実施すると発表した。新大阪―広島間は列車の本数を減らして運行する。計画の詳細は、6日午前に公表するという。
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