2020年9月5日土曜日

© getty images こんにちは、八田幸子です。「声で心を整える」をコンセプトに日本ボイスヨガ協会を主宰しています。連載でお届けしているコンプレックスとヨガのシリーズですが、今回は女性に多い脚のコンプレックスがテーマです。足が太くなる原因は様々ありますが、今回はむくみ解消に役立つハンドケアやヨガポーズをお伝えしていきます。

そもそも、「むくみ」とは?

人の体は約60%が水分でできています。その3分の2は細胞の中に含まれる水分、残りは血液に含まれる水分や細胞と細胞の間を満たしている水分です。むくみは、細胞と細胞の間の水が必要以上に異常に増加してしまっている状態を言います。医学用語では「浮腫」といいます。
むくみの原因には、一過性のものと慢性的なものがあります。今回は一過性のむくみの原因とされているものを挙げます。以下に当てはまらず、数日間ひどいむくみが続く場合は病気の可能性もありますので、早めに受診しましょう。

むくみの原因(1) 血流の悪さ

女性は男性よりも筋肉量が少ないため、心臓に向かって血液を押し戻す働きが弱く、むくみやすい傾向にあります。人間の下半身には全体の7割もの血液が集まっていますが、「第二の心臓」と呼ばれるふくらはぎを中心とした筋肉の働きにより、血液が心臓に戻されます。ところが、長時間同じ姿勢でいたり、運動不足でいたりすると血液循環が悪化することに加えて体が冷えてむくみやすくなります。

むくみの原因(2) 食事習慣

塩分が高い食べ物の摂りすぎも、むくみの原因となります。塩分には水分を抱え込む性質があるため、過剰に摂取すると余分な水分をうまく排出できなくなり体の中に溜まってしまいます。一方で、排出に一役かってくれるのが、ビタミン・ミネラル・たんぱく質です。また、原因として心あたりのある方も多いと思いますが、お酒の飲み過ぎも影響します。アルコールは血管内脱水の作用があるため、飲みすぎると体の水分が失われて血液濃度が高くなります。体は危険を回避するために血管内に水分を取り込んで血液濃度を低くしようとします。この時に取り込んだ水分が多すぎると、むくみになります。

ハンドケア

まず、むくみに直接的にアプローチするハンドヘアの方法をお伝えします。以下の動画は、渋谷表参道WOMEN'S RUNというイベントでゲスト登壇した際にご紹介した内容を簡単にまとめたものです。このケアはランニング後だけでなく、1日の終わりのむくみケアにも最適なので是非行ってみてください。入浴中や入浴後など体が温かく血行の良い状態で行うと、より高い効果が期待できます。
ビデオプレーヤー: YouTube (プライバシー ポリシー, ご利用条件)
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むくみ解消に役立つヨガポーズ5選

ここでは、むくみ解消に役立つヨガポーズを5つご紹介します。すでにサイト内で方法は紹介されているので、ポーズ名にリンクをつけておきます。
<はじめる前の注意点>
リンパや血液の流れを促進するためには、ポーズ中に呼吸を止めないことが大切です。意識的に深い呼吸をしながら行ってください。また、老廃物を排出しやすくするために、ヨガの前後に十分な水分補給をしてください。
(1)サギのポーズ
ふくらはぎから足全体を引き締める効果が期待でき、美脚効果に優れたポーズです。手が届かない方はストラップやタオルを使うと良いです。
(2)下向き犬のポーズ
足の後ろ側の筋肉をストレッチすることで老廃物の排出が促されます。つらい人は膝を軽く曲げたり、ゆっくり足踏みするのでもOKです。
(3)三日月のポーズ
脚の付け根が刺激されてほぐれる、血液やリンパの流れが良くなるため、むくみ改善が期待できます。
(4)がっせきのポーズ
「股関節ストレッチ」と「骨盤のゆがみを改善」する効果があり、足全体のリンパや血液の流れを良くしてくれます。
(5)ハッピーベイビーのポーズ
心臓よりも脚が上にくるポーズなので、滞った血液が心臓に戻りやすくなります。

さいごに

ハンドケアやヨガポーズでケア方法を様々ご紹介しましたが、一度に全てやろうとする必要はありません。今回7つの方法をご紹介していますので、1週間日替わりで行うのも良いでしょう。数分でも良いので日常に取り入れて、日々小まめにケアしてあげることが大切です。美脚を手に入れることで、洋服選びを楽しみ、より素敵なあなたであれますように。

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