そこで推奨されているのが、屋内(自宅)で行える筋トレやヨガ、ストレッチ、また屋外では密になりづらいウォーキングやジョギングだ。例に漏れずテレワークによる運動不足で腰痛、肩こり、体調不良と満身創痍の女性記者A(30代)は、7月中旬にトランポリンの購入を決意した。1か月ほど使用して感じた、自宅用トランポリンの注意点などについてレポートする。
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記者はデスクワークによる強い肩こり、首こりと腰痛に日々悩まされており、定期的にマッサージや整体院に通っている。緊急事態宣言明けに数か月ぶりに通院すると、担当したスタッフから「運動不足が原因。まずはウォーキング。家ではフラフープやトランポリンがおすすめ。脂肪燃焼効果も高い」というアドバイスをもらった。
そもそも自宅用のトランポリンがあること自体、知らなかったが、さっそくAmazonで検索してみることに。すると「室内用トランポリン」というカテゴリーを発見。子供用タイプから、大人用までサイズまで、実に様々な種類のトランポリンが販売されている。いずれも想像していたよりお手軽価格で手が出しやすい。カテゴリー内の売れ筋ランキング上位の商品は、4000~9000円ほどだった。
複数の商品を比較見当したうえで、購入したのは直径1メートル、高さ22センチほどのトランポリン。決め手は安全認証がなされていることと、対荷重150kgのエクササイズに適したドイツ製の商品という点だ。
注文をするとすぐに自宅に商品が到着した。想像以上の大きなサイズと重量感に一瞬圧倒されてしまう。とくにバネ部分が強力で、組み立てには予想以上に力が必要で、組み立てには30分以上かかってしまった。腕の力だけでは折りたたまれたトランポリンを広げることができず、足で広げたため膝下にあざが……。ある程度、力がある人間のサポートがあるとよかった。
静音モデルでもやっぱり音は響く
さて、組み立て後もなかなか存在感のあるトランポリンだが、使用する際には、かならず平らな場所に設置することがポイント。実際にジャンプしてみると、垂直にぴょんぴょんと飛び跳ねるだけでもすぐに息が上がってしまう。初めて使用した日には、1分もしないうちに脱落。足の筋肉が弱っているためか、すぐにふくらはぎと太ももがパンパンに張ってしまった。その後も無理のない範囲で、数日置きに挑戦すると、徐々に身体も慣れていき、ジャンプできる時間も3分、5分、15分と伸びていく。適度に汗をかくので、スポーツウェアや動きやすい服装が良いだろう。日頃から冷房が効いた部屋で汗をかきづらい、という人にも向いているかもしれない。
当初、自己流で垂直跳びだけをしていたのだが、YouTubeで「トランポリン」と検索するとプロによるエクササイズ動画が見つかった。自己流で使用するよりもエクササイズ動画を上手に活用する方が楽しく継続できそうだ。アップテンポの楽曲を流しながらジャンプすると、タイムキーパーにもなる。
ただし、楽しいからと言ってやりすぎは禁物。運動不足が続いている人は、無理をして長時間使用しない方がよいだろう。筋肉の超回復のためにも適度に間をあけて使用することをおすすめする。エクササイズをしたあとは、ゆっくりとふくらはぎや太もものマッサージやストレッチをしておこう。
最後に注意点をひとつ。販売されているエクササイズ用のトランポリンのなかには「静音」を売りにしているものも少なくない。今回、記者が購入したトランポリンも静音モデルだが、やはり音は響く。マンションの場合などは下の階に音が響くことも予想される。使用する際には、できるかぎり近隣に迷惑にならない時間帯に活用してほしい。
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