熊本県沖に大量の「漂流ごみ」、九州北部豪雨時の4倍超
九州を襲った豪雨の影響で、氾濫した球磨 川から熊本県沖の八代海に流木などの「漂流ごみ」が大量に流れ込んでいる。国土交通省九州地方整備局が豪雨後10日間で回収した量は、3年前に起きた九州北部豪雨時の4倍超となった。漁業や環境への影響が懸念される。
同整備局によると、漂流ごみは流木や河川敷に生えるヨシが目立つ。熊本県に大雨特別警報が出された4日から13日にかけ、八代海で回収したごみは10トントラック約1000台分に相当する約5400立方メートルで、昨年度1年間の回収量(285立方メートル)の19倍に上る。
九州北部豪雨では、筑後川から有明海に流木などが流れ込み、2か月弱で1158立方メートルを回収した。今回の八代海での回収量はこの4倍を超える。
清掃船3隻と台船で回収作業を進めているが、ごみが広範囲を漂流し、全体の量は把握できていないという。地元の漁協によると、流木が広がっているため出漁を見合わせたり、漁船のプロペラが損傷したりする被害が出ている。
このほか、熊本県の推定では、宇土半島南側の沿岸部を中心に約3万立方メートルのごみが漂着。流木や冷蔵庫などの家電、プラスチックごみもある。
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