2020年7月15日水曜日

 安倍晋三首相は14日、新型コロナウイルス感染症対策で要望に訪れた大阪府の吉村洋文知事と首相官邸で会談した。会談には菅義偉官房長官も同席。官邸のトップ2人が迎える特別待遇で、菅氏と「舌戦」を繰り広げる東京都の小池百合子知事とは対照的に、日本維新の会副代表を務める吉村氏への厚遇ぶりが鮮明となった。
 維新は首相が目指す憲法改正に積極的で、首相と菅氏の2人と、維新の松井一郎代表(大阪市長)、橋下徹前代表(元大阪市長)が4人で度々会食するなど関係は深い。この日の会談前には、会議室で首相を待つ間に菅氏と吉村氏が談笑する場面もあった。
 吉村氏は、毎日新聞と社会調査研究センターが6月20日に実施した全国世論調査で、「次の首相にふさわしいと思う人」で自民党の石破茂元幹事長と安倍首相に次いで3位に入るなど、コロナ対応で全国的に注目を集めている。会談の冒頭、吉村氏が新型コロナ対策について「国からも本当に協力をいただき、感謝申し上げます」と謝意を述べると、首相も「コロナ対策に力強いリーダーシップを発揮しておられ、敬意を表したい」と持ち上げて見せた。【花澤葵】

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