2020年7月19日日曜日

© 「半沢直樹」続編より - (C)TBS  2013年に最終回の視聴率が42.2%という空前のヒットを記録した日曜劇場「半沢直樹」の約7年ぶりの新シーズンが、本日(19日)より幕を開ける。賀来賢人、今田美桜ら大挙出演する新キャストの顔ぶれも話題の本作だが、放送を前に注目のポイントを振り返ってみた。(編集部・石井百合子)
 新シーズンは、池井戸潤の半沢直樹シリーズの「ロスジェネの逆襲」「銀翼のイカロス」に基づくストーリー。前作で絶対不可能と思われる指令を成し遂げ数々の不正を暴きながらも、最終回で頭取からまさかの出向を命じられた大手銀行・東京中央銀行のバンカー・半沢(堺雅人)。新シーズンでは、その出向先である東京セントラル証券で奮闘するさまが描かれる。

「倍返し」の決めゼリフ

「やられたらやり返す、倍返しだ! それが私の流儀なんでね」が半沢の口癖。前作では粉飾決算が発覚し倒産した企業・西大阪スチールからの「5億円の回収」、「120億円の損失」を出した老舗ホテルの経営再建などに取り組み、東京中央銀行大阪西支店の融資課長から本部営業第二部・次長へとのし上がった。相手によって「10倍返し」「100倍返し」と変えていた。

新キャスト

© 新キャストの今田美桜&賀来賢人  3月には15名の新キャストが発表。半沢の出向先である東京セントラル証券の社員に、日曜劇場初出演となる賀来賢人が決定したほか、1月に放送されたスピンオフに続いて今田美桜、井上芳雄らが出演。井川遥が、ドラマオリジナルのキャラクターで小料理屋の女将にふんし、池田成志、山崎銀之丞、土田英生、戸次重幸、南野陽子、古田新太、江口のりこ、筒井道隆、柄本明ら実力派が勢ぞろい。また尾上松也、市川猿之助が加わり、続投組の香川照之、片岡愛之助ら歌舞伎俳優が多く出演しているのも話題。

“伝説の土下座”を超える名シーン誕生なるか

前作で、半沢の最大の敵となったのが香川照之が怪演した大和田常務。半沢の父を死に追いやった過去があり、半沢が銀行マンになるきっかけを作った人物でもある。前作の最終話で銀行の役員がそろった会議室で、半沢に土下座する場面があったが、歯ぎしりをしながら半沢にひれ伏したこのシーンは反響を呼び、7年たってもなお多くの視聴者の脳裏に焼き付いている。しかし、新シーズンの原作には大和田が登場していないため半沢にどのように絡んでくるのかは不明。香川は新シーズン出演決定の際に「『封印された大和田』をいかに解放し、いかに命を吹き込むか、持てる精魂を懸命に尽くしたいと思っています」と意気込みを語っていた。

黒崎のおネエキャラ

半沢の前に立ちはだかった金融庁検査局主任検査官・黒崎駿一を演じたのが片岡愛之助。ヘビのように、絡みつくように半沢を追い詰める役どころで、独特なオネエ口調が大いに話題となり人気キャラとなった。先ごろ行われた会見では、片岡が撮影でさまざまなパターンの演技を要求されるというエピソードを披露し、監督の思い入れがうかがえた。また続投組といえば「裏切りそうで裏切らない」、半沢の同期・渡真利忍(及川光博)。半沢が窮地に陥る度に支えとなり、「人の心配をしている場合じゃない」と叱咤激励する好人物で2人の掛け合いも見もの。

半沢の妻・花の活躍

「男性の世界」の印象が強い本作だが、半沢を陰で支えるタフな妻・花を好演した上戸彩が続投。とにかく明るい性格で、重苦しい場面が多いシリーズにおいて清涼剤のような存在となった。マイホームを建てた夫の同僚たちを羨んで不満を口にすることもあるが、「奥様会」で情報収集に奔走したり、密かにアルバイトをして夫に高級かばんをプレゼントしたり常に「夫を第一」に考えている。半沢が重要な書類を自宅に隠した際、思わぬ行動で窮地を救ったこともあり、新シーズンでもその痛快な活躍に期待したい。

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