2020年7月19日日曜日

今月上旬に生まれたマンドリルの赤ちゃん=のいち動物公園提供© 毎日新聞 提供 今月上旬に生まれたマンドリルの赤ちゃん=のいち動物公園提供  7月上旬、高知県立のいち動物公園(同県香南市野市町大谷)で雌のマンドリルの赤ちゃんが誕生した。7月中の一般公開を目指しており、名前は今後、公募で決定するという。
 マンドリルは霊長目オナガザル科の動物で、西アフリカに生息している。鼻の鮮やかな赤色のラインが特徴。
 今回の赤ちゃんは推定900グラムで生まれた。母のマンゴーはこれまでに2回、早期流産を経験している。体の細さが課題と考えたのいち動物公園は、他園の例も参考に、食事内容を見直すなどして、マンゴーの体作りに取り組んだ。日々の測定のため、体重計に乗る練習も2019年4月に開始。同年7月には乗れるようになり、具体的なデータ収集が可能になった。当時、10キロ程度だった体重を、出産前には16キロまで増加させることができた。
 地道な取り組みの成果で誕生した赤ちゃんは、落ち葉を拾おうとするなど外の世界に興味津々の様子。一方でマンゴーは、大事な娘がよほど心配なのか、しっかりと抱きしめ離そうとしないという。
 飼育員の小松美和さんは「元気に生まれてきたので、感動でいっぱい。お母さんがしっかり自分で育てられるよう見守っていきたい」と話した。【北村栞】

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