新型コロナウイルスの感染拡大が続く東京では、18日も新たに290人の感染が確認され、高い水準で推移している。
東京都で18日、新たに確認された感染者は、関係者によると、290人。
17日の293人を3人下回ったが、3日続けて280人以上となるなど、感染拡大に歯止めがかからない状況が続いている。
西村経済再生担当相は18日、「非常に高い水準で推移しているので、非常に危機感を強めている。感染者が増えれば、入院される方も増えるので、医療提供体制をしっかりしないといけない」と述べた。
入院している東京都の感染者は、17日の時点で、前の日から76人増え、836人となっていて、今後も同じペースで増え続けると、7月下旬には、確保しているという1,500床がすべて埋まってしまう計算となる。
感染拡大が続く中、政府の支援策「Go Toトラベル」の対象から除外された東京都。
都内の旅行会社には、18日も予約のキャンセルが相次いでいるという。
東京都旅行業協会・村山吉三郎会長「4件の申し込みがあって、全部キャンセル。うちの会社も4〜5月まで閉めていて、いざという時に、(東京が)除外ということで、今は考えられない状況」
18日未明に報道各社に送られた、観光庁のプレスリリース。
「Go Toトラベル」事業における団体旅行の取り扱いについてのもので、若者や重症化しやすい高齢者などの団体旅行などは、できるだけ控えていただきたいと書かれているが、基準となる具体的な年齢や人数については示されていない。
東京都旅行業協会・村山会長「(旅行会社に)丸投げされても線引きが難しい。何歳から高齢者だとか、何歳までが若者なのかと。われわれもちょっと疑問符。どうして受けていいのか」
東京の観光地、浅草にある着物レンタル店「大吉」。
2019年の今ごろは、1日100人くらいの予約があったというが、18日はわずか4人。
「Go Toトラベル」には、大きな期待をしていたという。
着物レンタル店「大吉」・大友雄介店長「これを起爆剤に、観光地にお客さまが戻っていただけることを願って、かなり前から準備を進めてきていた。かなりショックを受けている。2桁ぐらいの組数のキャンセルが出た」
上野のアメ横商店街では、鮮魚店店長から「人が減ってきて、全然いない。(『Go Toトラベル』で)東京だけダメって、自分たちの生活もできなくなるし、それもわかってやっているのかなと。本当に手厚くしてほしいですね、手当を」という声が聞かれた。
東京都民の旅行と、ほかの道府県から都内への旅行が対象外となった「Go Toトラベル」は、4日後の22日からスタートし、当面は旅行代金の35%が支援される。
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